夏休みに積み重ねた努力を、この先の高校受験につなげるには「継続」がカギです。本記事では、夏期講習の復習法や模試の活かし方に加え、習慣を維持する3つのポイントを紹介します。
夏の努力を無駄にせず、志望校合格へ近づくための実践的なヒントが得られます。
夏の努力を「積み上げる」ために必要なこと
夏期講習の復習で知識を定着させる
夏期講習では、多くの問題演習や新しい内容に取り組んだはずです。ですが、ただ受けただけでは知識は定着しません。大切なのは、その内容を「もう一度自分の手で確認すること」です。
人間の記憶は時間が経つほどに薄れていきます。せっかく夏の努力で身につけた知識も、放っておけば少しずつ抜け落ちてしまいます。そこで必要なのが「復習」です。授業で使ったテキストやプリントを見返し、解けなかった問題に再挑戦することで、知識はしっかりと自分のものになります。
また、復習は「一度に全部やろう」と思うと大変に感じます。ポイントは小分けにして取り組むこと。1日15分でもいいので、授業で扱った内容を振り返る習慣をつければ、積み上げた知識が崩れることはありません。
夏の努力を無駄にしないためには、「学んだことを復習して自分の言葉で説明できるか」を意識してみてください。これは高校受験対策として最も効果的な一歩です。
模試の結果を分析して弱点を補強する
模試を受けたあとは、点数や判定だけを見て一喜一憂してしまいがちです。しかし本当に大切なのは、その結果から「自分の弱点をどう克服するか」を考えることです。
例えば、国語で記述問題ができなかったなら「どう書けば部分点がもらえるか」を研究してみる。数学でケアレスミスが目立つなら「計算の途中式を丁寧に書く」習慣をつける。英語で長文が苦手なら「毎日少しずつ読む」練習を重ねる。模試は単なる合否判定ではなく、自分の課題を知るための“診断テスト”なのです。
夏の努力を無駄にしないためには、模試の結果を放置しないことが重要です。できなかった問題を復習し、同じミスを繰り返さないよう工夫すること。それが、次の模試や定期テストで点数を伸ばす最短ルートになります。
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受験勉強を継続するための習慣づくり
毎日の学習リズムを崩さない工夫
夏に頑張った勉強も、秋以降にリズムが乱れると一気に崩れてしまいます。大切なのは「毎日同じ時間に机に向かう」というルールを決めることです。例えば「夕食後の30分は必ず数学」や「寝る前の10分は英単語」といったように時間と内容をセットにすると、やる気に左右されず自然に勉強を始められるようになります。これは“やる気に頼らない仕組みづくり”とも言え、受験勉強を継続するための土台となります。
生活リズムを整えて集中力を高める
どれだけ勉強時間を確保しても、体調や集中力が整っていなければ成果は出ません。特に睡眠不足や不規則な生活は、勉強効率を大きく下げてしまいます。夜更かしして翌日ぼんやり過ごすよりも、早寝早起きを心がけて短時間で集中する方が圧倒的に効果的です。また、適度な休憩や軽い運動を取り入れることで、血液が循環し頭に酸素が送られ、学習の質が高まります。生活習慣を整えることは、勉強を継続するための“隠れた武器”になるのです。
習慣を維持する3つのポイント
1. 決まった時間に決まった勉強をする
勉強は「やる気が出たときにやる」ではなく、「決まった時間になったら必ずやる」と決めてしまう方が続きやすいものです。例えば「夕食後30分は数学」「寝る前10分は英単語」とルールを決めておくと、迷うことなく机に向かえます。人間の脳は“習慣化”されると自然に動けるようになるため、最初の数週間を意識的に続けることが大切です。
2. 勉強に集中できる環境を整える
どれだけやる気があっても、周りにスマホや漫画が置いてあると集中は長続きしません。勉強する机の上は必要な教材だけにし、気が散るものは視界から外しましょう。スマホは別の部屋に置くか、通知をオフにしてから勉強に取りかかるのがおすすめです。環境を整えるだけで集中力は大きく変わり、短時間でも質の高い勉強ができます。
3. 準備をシンプルにしてすぐ取りかかれるようにする
勉強のハードルを下げる工夫も習慣化には欠かせません。例えば「よく使う参考書やノートは机の上に出しておく」「明日使う教材は前日のうちに並べておく」といった小さな準備をしておくと、始めるまでの時間が短くなります。また、間違えた問題をまとめたノートやチェックリストを作っておくと、復習もスムーズです。勉強を“すぐ始められる仕組み”をつくることで、習慣はぐっと続けやすくなります。
まとめ:夏の努力を未来の合格へつなげよう
夏休みに積み上げた努力は、復習や模試の分析を通して定着させ、毎日の習慣として維持していくことで本当の力になります。エビングハウスの忘却曲線が示すように、人は時間が経てば必ず忘れてしまいます。しかし、復習を繰り返し、学習習慣を守ることで記憶は強固なものとなり、受験本番で自信を持って挑める力に変わります。
模試は結果に一喜一憂するためのものではなく、自分の弱点を知るチャンスです。五ツ木模試をはじめとした結果を正しく受け止め、改善点を一つずつ克服していけば、着実に合格へ近づいていきます。
夏の努力を無駄にしないために、今日から一歩ずつ積み重ねていきましょう。その先に待っているのは、志望校合格という最高の成果です。