はじめに
こんにちは。創心館の安延です。
これをすれば成績が上がる!シリーズ4回目の投稿です。
今回は「忘れ物をしないことで成績は上がる!」というテーマで書いていきたいと思います。
「忘れ物をしないことで成績が上がる」と聞くと、少し意外に思うかもしれません。しかし、学業の成果を上げるためには、日常生活における基本的な習慣が重要です。この記事では、忘れ物をしない習慣がどのように成績向上に繋がるのかを解説し、その具体的な方法についてもご紹介します。
1. 忘れ物が成績に与える影響
1-1. 学習の準備不足が集中力を奪う
成績を上げるには勉強が必要ですが、その勉強をするにはまずは道具が必要です。筆記用具や教科書、ノートといった基本的な道具が揃わない状態では、勉強どころではありませんね。筆箱を忘れたとか、テキストを忘れたとか言っている時点で、勉強する姿勢になっているとは言えません。
エンピツ忘れたら借りたらいい?テキストはコピーでかまわない?確かにそれで授業はできるかもしれません。ただし、そのような心構えで授業の内容が身につくでしょうか。
また授業中に「ペンを貸して?」とか「テキストをコピーさせてほしい」と頼むことで、集中力や時間が無駄になります。これでは、真剣に学習に取り組む態度とは言えません。
1-2. 記憶力と習慣の関係
心理学的な観点から見ても、「いつもの環境」で勉強をすることは記憶の定着に役立ちます。
例えば、いつもの慣れ親しんだペンを使い、いつもの教科書を持ち、いつもと同じノートに書き込むことが、学習をスムーズに進めるカギとなります。変なところに意識を持っていかれることなく、自然と目の前の勉強に集中することができるようになります。とにかく脳に余分な負担をかけないということは非常に重要なのです。
仕事でも同じですよね。いつもと同じデスクに座り、いつもと同じパソコンに向かうから目の前の仕事に集中できるのです。これが毎回違う場所で、毎回違うパソコンで作業をするとなると、効率の悪さは想像に難くないでしょう。
つまり忘れ物をしないという意識が、勉強の準備段階から成績向上を支えてくれるのです。
2. 忘れ物をしない習慣が生む連鎖効果
2-1. 宿題を忘れない習慣がつく
忘れ物をしないという習慣が身につくと、自然と宿題を忘れない習慣にも繋がります。
事前に準備を丁寧に行う生徒が、宿題をしていないことに気づかず学校へ行く、というようなことはほとんどありません。毎日「筆箱を揃える」「教科書をカバンに入れる」といった準備をする中で、「宿題を確認する」という習慣が形成されます。
忘れ物をしないということは宿題を忘れないということと連動しているのです。
2-2. 自律的な学習態度の確立
忘れ物を防ぐ行動は、勉強への前向きな態度を育てます。
「準備をしっかり行う」という小さな行動が積み重なることで、「勉強に真剣に向き合う姿勢」が自然と身についていきます。これは、自主性を養い、長期的な学習意欲を支える大切なステップです。
3. 忘れ物防止のための具体的な工夫
3-1. 決まったタイミングで準備をする
夜寝る前や朝ごはんを食べたらすぐ、など決まった時間にカバンの中身を確認する習慣を作ることも効果的です。
決まったタイミングでやることを癖づけることは習慣化のためには非常に有効な方法です。これは勉強のタイミングなどもそうです。晩ご飯を食べる前に必ず20分勉強するとか、風呂に入る前に必ず教科書を広げるとか、毎日やる作業に付随させる形で習慣化させたい作業を入れ込むことで、自然とそのことが継続できるようになるでしょう。
学校に行く前に気づいた時だけ確認をする、ということは避けましょう。それは習慣とは言いません。
3-2. カバンの中をシンプルに保つ
余計なものがカバンに入っていると、必要なものを見逃す原因になります。
男子などに特に多いのですが、大昔のプリントがカバンの中から出てきたりします。「キミ、これ保護者の方に渡してなかったんか。。。」と半年後に気づいたりします笑。塾でも何度か、忘れ物の多い生徒のカバンを一緒に整理したこともあります。
日常的にカバンの中を整理し、いらないものを処分したり整理したりして、必要最低限のものだけを持ち歩くよう心がけましょう。
4. 忘れ物ゼロがもたらす成績向上の理由
4-1. 無意識のストレスを減らす
忘れ物があると「どうしよう」という焦りや不安が生じます。この無意識のストレスは集中力を奪い、授業への没頭を妨げます。もちろん塾では忘れ物に対して厳しく叱責したりなどはしません。それでもやはり「次からは忘れ物しないようにね」と声かけもさせてもらいます。そのやり取りをするだけで、どうしても無意識的にであれ、ストレスにつながってしまします。
忘れ物をしないことで、こうした余計な負担をなくし、勉強に集中できる環境を整えられます。
4-2. 先生からの信頼を得る
特に中学校の場合は内申点が重要になります。
忘れ物が多い生徒は教師から「準備ができていない」「真剣に取り組んでいない」と見なされ、内申点に響くことがあります。高校受験でも大切になってくる内申点ですので、学力とは別のところでこんなふうに点数を引かれるのはもったいないですよね。
反対に、忘れ物が少ない生徒は「意識が高い」「信頼できる」という印象を持たれ、よりポジティブな評価を受けやすくなります。
定期テストで同じ点数であれば、忘れ物をしない生徒のほうが高得点になるのは当たり前の話ですね。
5. 忘れ物をしないことで得られる人生のスキル
5-1. 責任感を育む
忘れ物をしない習慣を身につけることは、学業だけでなく社会生活にも役立ちます。準備を怠らず、自分の行動に責任を持つ姿勢は、将来の成功にも繋がります。日頃から忘れ物をしないことを意識する、また忘れ物をしないように工夫して習慣づける、そういうことができると、将来社会に出ても立派な社会人となることができるでしょう。
5-2. 時間管理能力の向上
忘れ物防止のためには、事前準備やスケジュール管理が必要です。これにより、時間の使い方が上手くなり、効率的に物事を進める能力が自然と鍛えられます。「忘れ物をしない」という事象を起点にして、他のさまざまなことがプラスの方向に回り始めるのです。
6. まとめ
忘れ物をしないというシンプルな行動は、その行動自体はとるに足らないようなものかもしれません。しかし成績向上に絶大な影響を与えます。「忘れ物をしない」と意識することは、学習環境を整え、勉強に対する前向きな姿勢を育てる重要な第一歩です。今日から忘れ物防止に取り組み、真剣な勉強態度を身につけましょう。成績を上げる道は、日々の小さな習慣の積み重ねから始まるのです。