「質問をたくさんすることで成績は上がる」と言われても、疑問に思う方もいるかもしれません。
「本当に質問をするだけで成績が上がるの?」と感じるのは自然なことですが、この言葉には深い意味があります。実際、質問をするという行動には成績を上げるための重要な要素が含まれているのです。今回の記事では、質問が成績向上に繋がる理由を、具体的な観点からご説明します。
1. 質問が多い生徒は勉強をしている証拠
質問をする前提は「勉強すること」
質問をするためには、まず勉強しなければなりません。
「なぜこうなるのだろう?」と疑問を持つためには、問題に取り組み、解き進める中で何かしら引っかかる部分が必要です。つまり、質問が多い生徒はそれだけ勉強量が多いということを意味しています。
一方で、勉強せずに分からない箇所が出るはずもありません。例えば、宿題を適当に終わらせたり、解けなかった問題をそのまま放置したりしている生徒は、質問をする機会そのものを逃しています。この差が積み重なることで、最終的に成績に大きな違いが生まれるのです。
2. 質問は「目的意識」の表れ
ただ勉強するだけでは成績は上がらない
勉強をしていても、ただ漫然と取り組んでいるだけでは成果は出ません。
「なぜこうなるのか」「どうして解けなかったのか」という疑問を持ち、それを解決しようとする行動こそが、成績向上のカギです。質問はその目的意識の具体的な形です。
疑問を持つことで学びが深まる
疑問を持たずに答えを丸写しするだけでは、知識が定着しません。一方で、「どうしてこの解き方ではダメなのか?」「この公式はどのように使うのか?」といった具体的な疑問を抱くことで、その分野に対する理解が深まります。
3. 質問をする生徒は「積極的な学び手」
問題に積極的に取り組む姿勢が重要
質問をするという行為は、自分の弱点を見つけ、それを克服しようとする積極的な姿勢を意味します。このような生徒は、問題を解く際にただ答えを得ることだけでなく、プロセスや背景にも興味を持つ傾向があります。
例えば、「なぜこの解法を使うのか」「他にもっと簡単な方法はないのか」といった疑問を持つことができれば、単に問題を解くだけでなく、解き方を応用する力が養われます。この力は、定期テストだけでなく入試などの実践的な場面でも大いに役立ちます。
4. 質問をすることで得られる講師からのサポート
講師との接点を増やすメリット
質問をすることで、講師とのコミュニケーションが増えます。これは成績を上げる上で非常に重要な要素です。
講師は質問を受ける際、ただ答えを教えるだけではありません。その生徒の学力や理解度を深く考え、必要に応じて追加のサポートを行います。
- 講師の視点での気づき
「この生徒はここを質問しているけれど、前提知識が抜けているかもしれない」といった考えから、講師はより適切なアドバイスや補足資料を準備します。たいていの場合、質問している箇所よりもっと前段階の単元でつまづいていることが多いので、そこまでさかのぼって補充プリントを渡すこともします。 - 生徒に合わせた対応
質問の内容によって、基礎がしっかりしている生徒には応用的な説明を加えたり、逆に基礎が不十分な場合には復習プリントを作成したりすることもあります。
5. 講師に気にかけてもらえる
講師からの声かけが増える
質問を積極的に行う生徒は、講師からも注目されます。講師は「次は何か疑問があるかな?」と気にかけるようになります。
もちろん塾では公平に接することが基本ですので、特定の生徒にばかり構って贔屓するということはしません。創心館でもそうならないように常に講師全員が生徒全員に積極的に声をかけるようにしています。
しかし、実際には質問をする生徒の方が講師と密なやり取りをする機会が増えます。この関係性が成績向上において大きなアドバンテージとなります。
6. 質問をする習慣をつけるためには
恥ずかしさを克服する
多くの生徒は最初、質問することをためらいがちです。
「こんなことを聞いてもいいのだろうか?」という不安があるからでしょう。しかし、講師はどんな質問にも喜んで答えてくれる存在です。創心館の講師たちはみんな、どの生徒からの質問も喜んで受け、時間を取って解決まで導きます。「分からないことをそのままにしない」という姿勢を持つことが何より大切です。
冬期講習が近づいているこの時期、中3生たちからの質問が多くなってきています。忙しさは増しますが、授業や質問受けをしている時間こそが塾講師のやりがいを感じる時間なのです。
質問にいくことを遠慮してはいけません。積極的にどんどん質問にいきましょう。
質問を促す環境作り
創心館では、質問しやすい環境を整えることも重視しています。
特に定期テスト前の熱血期間では自習に来る生徒が多くなりますので、講師の側から積極的に声をかけて回っています。自習をしている姿を眺めているだけではなく、生徒の手が止まっていないかとか、解いているテキストで間違いが多すぎないかとか、そんなことを考えながら自習監督をしています。
また、講師からも積極的に「分からないところはない?」と声をかけることで、生徒の質問を促進することを意識しています。
7. まとめ:質問をすることで得られる成果
質問をするという行動には、以下のような大きなメリットがあります。
- 勉強量の増加
- 目的意識の向上
- 学びへの積極性
- 講師とのコミュニケーションの深化
- 成績向上への具体的なアプローチ
質問をすることは単なる行為ではなく、学びを深め、成績を上げるための重要なプロセスです。塾での学びを最大限に活かすためにも、どんどん講師に質問し、自分の弱点を克服していきましょう!
今日もたくさんの質問待ってます!