【藤井の社会科】日本史の必勝勉強法を伝授します!

【シリーズ】藤井の過去問解説

こんにちは。
創心館で社会科全般を担当しております、藤井宏昌です。

今回は、日本史の必勝勉強法と題して、
高卒生・現役生問わず、
「日本史をどのように勉強していけばよいのか」「どうすれば確実に日本史の点数があがるのか」
という素朴な疑問に応えていきたいと思います。

また、この勉強法は日本史だけでなく、世界史や地理、政治経済などの公民的分野の勉強法にも十分通用しますので、
社会科の勉強の仕方でお悩みの方は、ぜひ最後までお読みください。

<勉強法1>
「暗記」と「理解」に、まずこだわれ!

学校や予備校では、さまざまな形式の日本史の授業が展開されています。
おそらく、日本史担当の教員の数だけ、日本史の指導の仕方があると思っています。

しかし、共通して言えることは、
暗記を嫌がらずにどれだけできているか
学校の授業で学んだ内容がしっかり理解できているか
の二つが、日本史の点数アップに大きく影響していることは間違いありません。

つまり、「暗記」と「理解」にこだわらなければ、いくら時間をかけても効果は薄くなるのです。
暗記すべき内容がしっかり暗記できていないのに、理解しようとしてもなかなか理解できません。
理解すべき内容が分かっていなければ、暗記しようとしてもなかなか暗記できません。

多くの生徒さんの悩みは、
覚える内容が多すぎて、定期テストの範囲に追いつかない
テスト直前になって覚えれば何とかなると思ったが、点数が何とかなっていない
もともと覚えるのが苦手で…
ということでしょう。

では、どうすれば日本史の得点力をつけることができるのか、じっくりとお読み下さい。

<勉強法2>
予習<授業<復習の不等式を守れ!

(1)予習では

まず、
予習段階で、教科書は一回だけ通読する

「一回だけ通読する」というのがポイントです。
そこで、通読するポイントは2つ。

本文だけでなく、周囲にある史料・地図なども見ておく
太字は気にしなくてよい

予習の段階ですべてを理解することはできませんから、
まずはアウトラインだけつかまえておく、というスタンスで十分です。




(2)授業では

何といっても授業が大事なのは、当然のことです。
学校の授業を無視して得点力をつけることは絶対にできません。

僕が今までに経験した日本史の授業スタイルは、

①教科書を読むだけの授業
②教科書を読んで、板書でポイントをまとめる授業
③教科書を読んで、プリントに穴埋めをしていく授業
④教科書を使わずに、板書やプリントで進める授業


がほとんどでした。
ただ、この中でどれが一番良い授業なのか、というのはありません
それぞれの指導者が、「何とか生徒に理解してもらいたい」という思いで授業研究や授業準備をしていますので、
どれが正解というのはありません。

授業では、授業の中で全部理解しようとしなくても大丈夫です。
ノートやプリントの作業、資料集へのチェックなど、結構忙しいですからね。

ただ、授業は内申点と直結しますので、提出物は絶ですね。




(3)復習では

日本史の点数をしっかり取るためには、何といっても復習が一番です。

復習するときのポイントを以下にあげますが、
これを続けていけば、間違いなく日本史の得点力はつきます。

 ①授業のノート・プリントを、声に出して通読する
 「棒読み」でもかまいません。自分の音声によってその授業で学習したことを再現することが重要です。
 予習とは違い、何回読んでもかまいません。自分で回数を決めておくのもよいでしょう。

 ②授業で扱った教科書の範囲を、声に出して通読する
 ノート・プリントの音読が終わったら、教科書を通読してみましょう。
 予習の段階とは違って、かなり理解に近づいていくのが実感できると思います。

 ③授業で扱った範囲の学校問題集やワークなどを終わらせておく
 定期テスト1週間前に問題集やワークをしている人よりも、
 復習段階で問題集やワークを済ませている人のほうが、得点率が高い上に、長期記憶になっているので、
 模試でも十分対応できる力を身につけることができます。

 ④授業で重要とされる用語だけは、すべて説明できるまで暗記する
 日本史は、用語の意味を正しく覚えることが最も重要です。
 授業で重要だと指導者が指摘した用語、教科書の太字の用語だけでも、復習の段階で覚えましょう。

 ⑤復習にかける時間は1時間くらいでよい
 学校の授業で、教科書を20ページも30ページも進む日本史の授業はまずありえません。
 上記の復習方法をとったとしても、それほど多く時間を割く必要はないと思います。

以上から、予習よりも授業、授業よりも復習という、
予習<授業<復習の不等式」が日本史の得点力をつける方法だと、自信を持って言えます。

さて、次からは、私が毎年のように受けている相談内容をピックアップして、
それに私が答える形で書いていきたいと思います。

<相談1>
自分で日本史のノートを作った方がいいですか?

学校の授業ノートやプリントとは別に、「自分で日本史のノートを作る」という人を耳にしますが、
これについては自分が「良かれ」と思ってやっていることなので、
「今すぐやめなさい」とは言えないんですが、

自分でノートを作ったにも関わらず、
日本史の定期テストの点数が平均点を下回っている人は、
今すぐやめなさい


ということは言えると思います。

理由は簡単で、
自分でノートを作って勉強した〝つもり〟になっているから
カラフルなノートを見て〝自己満足〟に陥っているから
なんですよね。

授業のノートやプリントこそが、一番の教材であるにもかかわらず、
時間を割いてノートを作ることは、それこそ「コスパが悪い」ということになります。

それでもノート作りをあきらめたくない人は、徹底的にそのノートを覚えて、どんな問題がきても即答できるようになるまでやらないと、得点力は身につきにくいですね。

<相談2>
一問一答集はいつやれば良いですか?

「日本史の一問一答集を必死に覚えれば、点数取れますかね?」という相談を受けることがありますが、

必死に覚えるんだったら、
 用語だけでなくて、用語の説明も全部できるようになれば点数は取れるけど、
 100%ではないよ

とアドバイスするようにしています。

一問一答集は、その名の通り「1対1対応」の用語集です。
赤シートや緑シートがついていますが、答えは隠せても問題は隠せないので、結局答えだけを覚えてしまうことになります。

タイミングとしては、日本史のすべての単元がすべて終わってからで十分だと思います。
ただし、学校の定期テストで一問一答集も範囲に入っている、という場合は例外です。

一問一答集に走る前に、授業ノートやプリントで説明できているのかどうかを、もう一度チェックする必要がありますね。

<相談3>
教科書にマーカー引くのって、アリですか?

私も、教科書がレインボーになっているのを、これまで何度も見てきました。

マーカーを引くことは全くかまいませんが、
何のためにマーカーを引いているのか
という目的意識を持たず、ただ惰性で引いている場合は赤信号
です。

マーカーを引きまくったとしても、自分の言葉で用語の説明ができなければ、引く意味は全くないと言っていいでしょうね。

<相談4>
やっぱりどうしても覚えられないんです…。

こういうお悩み相談は、中学受験・高校受験・大学受験を問わず、毎年100%受けています。

私は、
音読をしてないでしょ。
 人物名も読めないのに問題が読めるわけがない。
 ボソボソでもいいので音読を徹底しなさい
と返します。

日本史だけに限ったことではありませんが、「暗記」を無視して得点力をつけることは絶対にできません
何度も何度も繰り返すことです。
一度覚えて忘れたからといって、あなたに暗記力がないわけではありません。
忘れたら、もう一度覚えればいいのです。

「もう一度」覚えることをしないから、「覚えるのが苦手」になるんだと思います。

「忘れたら、もう一度覚える」ことを、音読スタイルで続けてみて下さい

必ず覚えられるようになりますよ!

<相談5>
共通テストの日本史で得点力をつけるためには、
どうしたらいいですか?

大学入試共通テストは、探究活動をテーマにした資料や図版の読み取りがメインですが、
そのほとんどが初見のものとなっています。
つまり、学校の授業では普通扱わない資料や図版を用いた問題になっています。

ただし、日本史の教科書にある基本的な知識を用いないと正解できない場合がありますので、
初見の資料や図版にとらわれず、
教科書の本文以外の資料・図版・写真はすべてチェックしておかなければなりません。

学校や予備校などで模試を受ける機会が多いと思いますが、
模試のやり直しは必ずやって下さい
別にノートを作る必要はありませんが、
解説を読んでもどうしても分からないものについては、学校で日本史の教師に質問するなど、
必ず納得いくまで指導を受けて下さい


創心館では中学・高校を問わず、社会科の質問に関しては、私の方ですべてお答えすることができますので、
どんな質問でも寄せていただければ、私の勉強にもなります。

<相談6>
私立大学の日本史で得点力をつけるためには、
どうしたらいいですか?

まずは、赤本です。

過去問を知らなければ対策もできませんので、
時間を計り、得点をはじき出して自分の日本史力をチェックすることから始めましょう。
ただし、過去問は一回やったらそれきりにして下さい。

その上で、間違えた問題を中心に、
「なぜその答えになるのか」「なぜこの選択肢は間違いなのか」を徹底的にあぶりだして下さい
それが、教科書では学べなかった新鮮な知識にもなりますし、復習のよい材料ともなります。

特に、難関私立大学の場合には、聞いたこともないような用語や歴史事象が登場する場合もありますが、
それを知っている受験生はいませんから、「過去問で得た新鮮な知識を取り入れていく」という姿勢で勉強していくことです。

たまに、日本史用語集を暗記しようとしている人もいますが、量が莫大すぎるのでやめたほうがいいですね。
用語集は辞書ですからね。

自分で調べても納得がいかない場合には、学校の教員や予備校・塾の講師に頼った方がいいですね。
思わぬ情報を得ることもできますし、「こういう問題集もいいよ」というアドバイスもくれたりします。
先生を存分に活用しましょう!

おわりに

今回は、日本史の必勝勉強法をご紹介しましたが、
何よりも大切なのは、

「継続する」

ということです。

勉強法というのは、プロから伝授された方法を素直に信じ、
コツコツと継続していくことで本当の力になります


ぜひ、今回ご紹介した必勝勉強法を続けて、
ゆるぎない日本史の力を身につけて頂ければ、
これ以上に嬉しいことはありません。

本日も創心館のブログにおいで頂き、ありがとうございました。

文責:藤井 宏昌










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