【近大対策シリーズ8】近大志望の人はむやみに模試を受けないで

【近大対策シリーズ】

まずは近畿大学の立ち位置です。11月・12月に行われる公募推薦入試は、国公立大学や関関同立を受験す

る学生の押さえの色合いが濃く、合格するのはその人たちです。近畿大学を第一志望にしている人で公募推薦に

人はごくごく稀です。その人たちは1月後半から3月前半の一般入試の方で合格することが多いです。

国公立や関関同立を目指す人たちは、普通学校で全統マーク模試や駿台ベネッセの模試を受けます。近畿大学を目指

す人たちも学校で全統マークや駿ベネを受けますが、正直な話そのあたりの模試はレベルが高いため受けても無駄

す。ひどいところになると、全統記述模試を受けさせるところもあります。全統記述なんか関西では同志社以外の私

立には必要ありません。全統マークを受けたことがある近大や関大の人たちなら納得できると思いますが、難しいだ

けでなく傾向も違うので、偏差値30・40台が普通に出ますし、やり直しをする気力も時間もないという結果に終

わるのが大半です。ただ貴重な時間を奪われ、やる気を削ぐだけということになります。

でもなぜか塾や学校では模試を強く勧められます。それはなぜかというと、そのあたりの層は学力が分かりにくい

からです。一応学校でスタサポという模試を受けますが、この模試は学力到達度を調べる模試であり、学校によって

問題の難易度も変えることができるため、偏差値が出るものもありますが正確さに欠け、立ち位置が見えづらいで

す。そのため以前までは、無理してどこかの予備校がやっている近大模試などを受ける子もいましたが、母集団が少

なく問題もイマイチなため、あまりお勧めできないものとなっていました。

そんな中、数年ほど前に株)大阪進研さんが近大V模試を始めましたが、この模試はわりと良いと思いま

す。実際解いてみると分かるのですが、傾向など分析済みで、本番と同じような問題編集となっています。また、大

体このような模試は本番レベルよりも難解に作られていることが多いのですが、レベルも似たようなものとなってい

ます。

学部や年によってばらつきはありますが、この模試での目標点数を、医学薬学情報以外の理系で7割文系で7割5

としてあげて、その点数に足りない分を本番までに埋めるという気持ちで臨めば良いと思います。実際の自分の位

置とゴールとの差が見えるとやる気もまた変わってきます。

返却される成績表ですが、自分の取った点数や偏差値や合格判定が出るのはありがちですが、

特筆すべきは、なんと

中央値補正後の点数まで出してくれている

点です。上の画像の棒グラフの下にある赤い文字のC点というのがそれです。

中央値補正は調べるといくらでもややこしい説明が出てくるのですが、簡単に書くと平均点によって取った得点を

上下させるというものです。近大のホームページの合格最低点などは、この補正後の点数で書いてあるため、実に厄

介です。

大雑把に言うと数学を使って受験する人は補正後の点数が上がる傾向にあるので、補正後の点数を見てから自分の

学力を分析してねということです。今年の2月の受験でも、本番数学の自己採点で取れていなかった子が受かってい

たので、これは数学の平均点が予想以上に低く、中央値補正で得点が上がった結果です。

(株)大阪進研さんの近大模試は「近畿大学付属英真学園高等学校」で行われますが、各塾から申し込めばその塾

で開催することができますので、塾に通っている人は塾長にお願いして申し込んでもらうようお願いして下さい。

創心館住之江校でも、塾生か塾生でないかに関わらず、希望があれば多分開催できます。

近大英語の分析を載せています、参考にして下さい。

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