〜“見えない成長”を見つけて伝えることの大切さ〜
夏期講習も2週目に入り、子どもたちは暑さにも負けず、日々の学習に励んでいます。
塾の教室でも、朝から夜まで集中して問題に向き合う姿や、休み時間に小テストの復習をする姿が当たり前のように見られるようになりました。
ですがこの時期、どんなに努力していても、「手応え」や「目に見える成果」がすぐに感じられないことも少なくありません。
特に中学生の多くは、自分の頑張りに対して自信を持てず、モチベーションが揺らぎやすくなる時期です。
成果の“可視化”がやる気を支える
勉強は「積み重ね」がものを言う世界です。
その分、成果がすぐにテストの点数や偏差値に表れないことも多く、本人は「こんなにやってるのに…」と不安になることがあります。
だからこそ大切なのが、目に見えにくい“成長”を、周りの大人が見つけてあげることです。
- 「昨日は30分で集中切れてたけど、今日は1時間持ったね」
- 「この漢字、もう迷わず書けるようになったじゃん!」
- 「その質問、いいところに気づいたね!」
たとえ小さなことでも、「できるようになったこと」「取り組み姿勢の変化」を言葉にして伝えると、子どもたちの顔がパッと明るくなる瞬間があります。
創心館で意識している声かけの工夫
創心館でも、講師一人ひとりが“声かけの質”をとても大切にしています。
たとえば…
- 単に「頑張ってるね!」ではなく、「○○を自分で考えようとしてたね」と具体的に
- ミスを指摘する前に、「まずここまで自力でできたのはすごいよ」と前向きな評価を
- 小テストの結果が思わしくなくても、「次の挑戦でここを改善していこう」と目標提示を
こうした声かけは、子どもたちの心に“自分はちゃんと成長してる”という実感を育てます。
ご家庭でもぜひ「認める言葉」を
保護者の皆様にお願いしたいのは、成果の大小にかかわらず、「頑張ってるね」と言葉にしてあげることです。
点数が上がらなくても、毎日塾に通っていること、「しんどい」と言いながらも課題に向かっていること、イライラしながらもノートを開いたこと、それは十分に認められる努力です。
「〇〇してるの、ちゃんと見てるよ」と伝えるだけで、子どもたちは安心し、次の一歩を踏み出す力を取り戻します。
最後に:この夏を“自己肯定感”の夏に
成績や点数も大切ですが、何より大切なのは、
「自分はやればできる」、「ちゃんと見てもらえている」という実感です。
この夏の努力が実を結ぶのは、きっともう少し先のこと。
だからこそ、今この瞬間の「努力」を言葉にしてあげてください。