創心館放出校がすすめる「スマホルール」の作り方📱✨
こんにちは、創心館パーソナル放出校の坂口です。
中学生・高校生の保護者面談をしていると、ほぼ毎回といっていいほど話題になるのが「スマホ」です。
- 勉強しようと思っても、つい触ってしまう
- 気づいたらYouTubeとSNSで1時間経っている
- スマホを取り上げると、子どもとの関係がギクシャクする
こんな悩みを、たくさんのご家庭から聞いてきました。
結論から言うと、
「スマホを完全に禁止しないと成績は上がらない」
わけではありません。
むしろ、“うまい距離感”で付き合うルールを家族で決めている子ほど、
勉強とスマホのバランスを保ちながら、長く安定して成績を伸ばしていると感じます。
今日は、創心館放出校での生徒たちの様子もふまえつつ、
- なぜ「完全禁止」がうまくいかないのか
- 成績が伸びている子が実践しているスマホルール
- ご家庭で今日から決められる「3ステップのルール作り」
について、お話ししたいと思います。
1.なぜ「スマホ完全禁止」は続かないのか?🙅♂️
まず正直にお伝えすると、
塾としても「テスト前なのに、さすがにスマホ触りすぎ…」と思う場面はあります。
しかし、「じゃあ全部取り上げれば解決か?」というと、そう単純でもありません。
① 反動で“隠れスマホ”が増える
親御さんが頑張って、
「テスト1週間前からは、スマホは全部預かります!」
とルールを作っても、
- 古いスマホをこっそり使う
- 友だちにスマホを借りてSNSを見る
- タブレットやゲーム機で動画を見続ける
など、「別ルート」で時間を使ってしまうケースも少なくありません。
「禁止」だけだと、お子さんとの“知恵比べ”になってしまい、
本当に身につけたい「自己管理力」からは遠ざかってしまいます。
② 高校・大学に行くほど「自己管理」が必要になる
高校生・大学生になると、
親御さんが細かく管理することは難しくなります。
中学生のうちは、
「完全に取り上げる」のではなく、
「一緒にルールを作って、“自分で管理する練習”をさせる」
ことが、長い目で見るととても大切だと感じています。
2.成績が伸びている子のスマホルールの特徴📈
では、実際に成績を伸ばしている生徒たちは、どんなスマホとの付き合い方をしているのでしょうか。
創心館放出校で見ていて、「これはうまいな」と感じるパターンをまとめてみます。
特徴① 「時間」ではなく「タイミング」で区切る
ただ単に、
「スマホは1日1時間まで!」
と決めるよりも、
「勉強をやり切ってから、○時までならOK」
というように、「タイミング」で区切っている家庭の方がうまくいきやすいです。
例:中3生のある生徒のルール
- 平日:
- 帰宅後〜21:30 → スマホはリビングに置く
- 21:30〜22:00 → 明日の準備をしたあと、スマホOK
- 土日:
- 3時間勉強したら30分スマホOK(キッチンタイマーで時間を測る)
「勉強したら、そのあとに楽しみが待っている」という形にすると、
子ども側も納得しやすく、続きやすいです。
特徴② 「場所」でルールを決めている
時間の管理が難しい子には、
「スマホを持ち込んでいい場所/ダメな場所」
でルールを決める方法も効果的です。
よくあるパターン
- 自分の部屋にはスマホを持ち込まない
- 勉強中はスマホをリビングの決まった棚に置く
- 寝室にはスマホを持っていかず、リビングで充電する
場所を分けると、
「手を伸ばせばすぐスマホ」という状況を防げます。
特に中3の受験期は、
「夜のスマホは22:30まで。そこから先は親が預かる」
と決めて、睡眠時間を優先してあげることもとても大切です。
特徴③ 「目的のあるスマホ利用」を認めている
成績が伸びている子ほど、
- 英単語アプリ
- 英検のリスニングアプリ
- 教科書会社の動画解説
- タイマー・カレンダー・ToDoアプリ
など、「勉強に使うスマホ」の時間を上手に確保しています。
保護者の方が、
「スマホ=全部悪いもの」
としてしまうと、
こういった“便利な学習ツール”まで一緒に封じてしまうことになります。
「勉強に使う時間」と「娯楽に使う時間」を、親子で一度整理してみることをおすすめします。
3.今日からできる!親子でスマホルールを作る3ステップ📝
ここからは、具体的なルール作りの手順をご紹介します。
いきなり完璧なルールを目指す必要はありません。
まずは「ゆるめのルール」からスタートして、少しずつ調整していきましょう。
ステップ1:現状を一緒に「見える化」する
いきなり「禁止」や「制限」の話をする前に、
- 平日・休日で、だいたい何時間くらいスマホを触っているか
- どんなアプリに時間を使っているか
- 勉強の時間とスマホの時間のバランスはどうか
を、親子で一緒に確認してみてください。
iPhoneやAndroidには「スクリーンタイム」機能があります。
それを一緒に見ながら、
「思っていたより長いね…」
「このアプリにかなり時間を使っているね」
と、落ち着いて話し合うことから始めると、子どもも受け入れやすいです。
ステップ2:「ここだけは守ろう」という最優先ルールを決める
一度にたくさんルールを作りすぎると、必ず破綻します。
まずは、
- 夜のスマホは○時まで
- 勉強中はスマホを机に置かない
- 食事中は家族全員スマホを触らない
といった中から、「これだけは優先したい」というルールを2〜3つ決めてみてください。
ポイントは、
「親が一方的に決める」のではなく、
「子どもにも意見を出してもらう」こと。
子ども自身が提案したルールの方が、守ろうという気持ちが生まれやすくなります。
ステップ3:1〜2週間後に「振り返りの日」を作る
ルールを決めたら、そのままにせず、
「2週間たったら、一緒に振り返ろう」
と最初に約束しておきましょう。
- 守れた日・守れなかった日はどれくらいあったか
- 守れなかった日は、なぜ守れなかったのか
- 守ったことで、勉強にどんな変化があったか
を一緒に確認し、
- もう少しゆるめた方が良さそうなら緩める
- うまくいっているなら、1つルールを追加してみる
と、「調整しながら続けていく」ことが大事です。
4.塾としてお手伝いできること📣
創心館放出校では、勉強のやり方だけでなく、
- 自習室でのスマホの置き方
- テスト期間中のスマホ利用の相談
- 「スマホを触りすぎてしまう…」と悩んでいる本人との面談
なども、日常的に行っています。
もし、
- 家でスマホルールを決めても、なかなか守れない
- 親子で話すとケンカになってしまう
- 第三者として先生からも話してほしい
という場合は、遠慮なくご相談ください。
先生から伝える方が、すんなり受け入れられることもよくあります😊
5.さいごに 〜「スマホを完全に奪う」のではなく、「使いこなす力」を〜
今の中学生・高校生にとって、スマホは
“あって当たり前”の時代の中で生きるための道具です。
だからこそ、
スマホを完全に奪うのではなく、
「自分でコントロールする力」を育てていくこと
が、これからの時代を生きる子どもたちには必要だと感じています。
- 勉強するときは集中する
- 休憩するときはしっかり楽しむ
- 自分でON/OFFの切り替えができる
そんなスマホとの付き合い方を、これから一緒に身につけていきましょう。
ここまでお話ししてきましたが、私の教室では自習中はスマホをスマホBOXに預けるように決めています。
しかし、自習中は好きなタイミングで休憩をしてOKとしていますので、
何かおうちの人へ連絡をする際には触ることができます。
しかし、自習を頑張るほとんどの生徒さんの中では
「授業時間は自習・授業している人の休憩時間に自分も休憩する」
という暗黙のルールができています。
とはいえスマホBOXは私の机の目の前にございますから、
いつまでもスマホを触っていると私の目が気になってくるようで
最近では注意する前には自分でスマホをBOXへ戻して自習室へ戻っていきます。
先述の「自分の部屋へのスマホ持ち込みは禁止」のように、
放出校では自習室へのスマホの持ち込みは禁止としており、かなりうまくいっています。
スマホを触りたくなる気持ちはわかりますが…!
みんなの貴重な勉強次官補確保するために、今日も心を鬼にして自習スマホに目を光らせます👀
「うちの子の場合はどうしたらいい?」という個別の相談も、
放出校でいつでもお待ちしています📱✨
