中学生や高校生になると、子どもは思春期・反抗期を迎えます。
親の言うことに反発し、勉強の話をすれば不機嫌になったり、「うるさい」と言われたり…。
そんな中で成績を伸ばすのは、保護者にとっても塾にとっても簡単なことではありません。
しかし、反抗期だからこそ、“家庭”と“塾”がうまく連携を取ることで、
子どもの学力は着実に伸ばせます。
今回は、個別指導塾の教室長の立場から、反抗期の子どもにどう向き合い学力を伸ばしていくか、
そのコツを7つの視点でご紹介します。
1. 反抗期の本質を理解しよう
反抗期は「親離れ・自立の一歩」として、ごく自然な成長プロセスです。
親に対して口答えしたり、干渉を嫌がったりするのは、自己を確立しようとする表れです。
大切なのは、「反抗=悪いこと」ではないと理解すること。
叱るよりも、まずは子どもの心の変化を受け入れましょう。
塾でも、反抗的な態度を取る生徒は少なくありませんが、
共通しているのは「本音を話せる相手を求めている」こと。
信頼関係が築ければ、驚くほど素直に話を聞いてくれるようになります。
2. 家庭での接し方:押しつけず、問いかけを
家庭での声かけにはちょっとしたコツがあります。
×「早く勉強しなさい!」
○「今、どんな勉強をしてるの?」
○「学校の授業、わかるところ増えてきた?」
このように、「命令」ではなく「問いかけ」の形でコミュニケーションをとると、
子どもは自分で考え、話すようになります。
また、勉強に関しては“直接的な口出し”よりも“関心を持つ”ことの方が効果的です。
塾とのやりとりや学校の様子を聞きながら、無理なく距離を縮めていきましょう。
3. 塾での関わり方:第三者だからこそできること
反抗期の子どもが最も話を聞く相手は、「親でも先生でもなく、信頼できる第三者」です。
塾にいる私たちは、そのポジションになれる存在です。
特に放出校では、以下のようなアプローチを心がけています。
- 生徒の話を最後まで遮らずに聞く
- 頭ごなしに否定しない(「でもね」ではなく「そうなんだね」)
- 小さな成功体験を一緒に喜ぶ
こうした関わりを続けることで、生徒は「この人はわかってくれる」と感じ、
自分から行動を起こすようになります。
4. 連携のポイント①:塾との情報共有を密にする
家庭と塾が連携する上で最も大事なのは、「情報の共有」です。
具体的には…
- 家庭での様子(生活習慣、最近の変化、反抗の内容など)
- 子どもの進路希望や夢
- 反応がよかった声かけ、逆効果だった言動
こうした情報があれば、塾側は指導方針を柔軟に調整できます。
創心館では公式LINEや時にはお電話でこのようなやり取りをさせていただいております。
保護者が「先生に任せっきり」になるのではなく、
信頼しながらも積極的にコミュニケーションを取る姿勢が、学力向上のカギになります。
5. 連携のポイント②:親と塾が“同じ方向”を向く
反抗期の子どもは、「親と先生が言ってることが違う」と感じると、
すぐに混乱し、反発の言い訳にしてしまいます。
たとえば、塾では「高校入試に向けて英語に力を入れてほしい」と伝えているのに、
家では「なんで英語ばかりなの?数学が心配じゃないの?」と声をかけてしまうと、子どもは不安になります。
このような食い違いを防ぐために、塾の方針や取り組みを
家庭でも理解・共有し、同じ目標を目指すことが大切です。
6. 親が「信じる力」を持つことが最大の後押し
子どもは、反抗的な態度を取りながらも、
心の奥では「自分を見守っていてほしい」「応援してほしい」と思っています。
だからこそ、塾と連携しつつ、親としてできる最大のことは「信じること」です。
- 失敗しても責めず、「大丈夫、また頑張ればいいよ」と励ます
- 勉強内容には口を出さず、「頑張ってるの、見てるよ」と伝える
- 点数ではなく、取り組みを褒める
このような信頼の姿勢が、子どもにとって何よりの支えになります。
7. まとめ:反抗期こそ“チーム戦”で乗り切る
反抗期は、親にとっても塾にとっても難しい時期ですが、乗り越えるカギは「連携」です。
家庭と塾が同じ方向を向き、情報を共有し合い、子どもを信じて支えていく。
これが、反抗期でも学力を伸ばすための最強の方法です。
最後に、教室長として私が日々感じているのは、
「反抗期の子ほど、変わったときの伸びがすごい」ということ。
時間がかかっても、信頼と協力の積み重ねが、大きな成長につながります。
一人で悩まず、ぜひ塾とチームを組んで、お子さまの未来を一緒に応援していきましょう。
いつでもご連絡お待ちしております!