創心館パーソナル放出校の坂口です。
今日は、中3のみんなに「受験の本当の意味」の話をしたいと思います。
教室にいる多くの生徒さんは「受験=志望校に合格するためのもの」と考えていまるようです。
もちろんそれは正しいし、先生としてもみんなに第一志望に合格してほしいと本気で思っています。
でも、受験を通して得られるものは、それだけではありません。
経験や、自分への自信、人とのつながり。
こういったものこそ、この先ずっと力になってくれる「財産」だと、私は考えています。
1.受験は「ゴール」じゃなくて「通過点」🚦
今のみんなにとって、高校受験はとても大きなイベントです。
- 「ここに落ちたら終わりだ…」
- 「この高校に行けなかったら人生終わりだ…」
そんなふうに感じてしまう人もいるかもしれません。
でも、私の同級生や友人たちの人生を見ていると、
- 高校名だけで人生は決まらない
- 高校に入ってからの3年間の過ごし方がその先を変える
- 受験でうまくいかなかった経験をバネに、その後大きく伸びた人も多い
ということをよく感じます。
高校受験に失敗してしまった中学時代の友人も今は自分の好きな職についています。
逆に私よりも高校受験を成功させた友人が仕事に悩み、苦しんでいるとの話もありました。
だからこそ、受験を
「ただの合否の勝負」だけで終わらせてしまうのは、もったいないのです。
「この受験を通して、自分はどれだけ成長できるか」
そんな視点を、少しだけ心の中に持っておいてほしいなと思います。
2.受験勉強で手に入る3つの力💪
受験勉強を本気で続けていると、自然と身についていく力があります。
ここでは、特に大事なものを3つに絞ってお話します。
① 自分で決めて動く力 🎯
受験では、
- どの高校を受けるか
- いつまでにどれくらい点数を上げるか
- 今日のこの1時間を何に使うか
を、誰かではなく「自分」が決めていく必要があります。
「親に言われたから」「先生に言われたから」だけでは、最後まで走り切れません。
少しずつでいいので、
「自分はこうしたいから、こう動く」
という感覚を育てていってほしいです。
それは高校でも、大人になってからも、ずっと役に立つ力になります。
② 続ける力・習慣をつくる力 ⏰
受験勉強は、1日だけ頑張っても意味がありません。
- テストが終わっても勉強を止めない
- やる気のない日でも机に向かう
- 「日によっては短くてもいいから、ゼロにはしない」
こういう地味な積み重ねが、合否を分けます。
たとえば、
- 毎日30分でも、ワークを進める
- 寝る前に英単語を10個だけ覚える
- 塾の自習室に来る回数を増やす
こうした小さな「続けた経験」は、
- 部活
- 高校の勉強
- 将来の資格・仕事の勉強
など、あらゆる場面で活きてきます。
「あのとき、自分は続けられた」という事実は、静かな自信になるんです。
③ 失敗から立ち上がる力 🧗♀️
模試の判定が悪かったり、過去問がボロボロだったり、
受験には「うまくいかない瞬間」が必ずあります。
そのときに、
- 「どうせ無理だ」とあきらめてしまうか
- 「どこを直せばいい?」と考え直せるか
ここで差がつきます。
たとえば、
- 間違えた問題をやり直す
- 勉強のやり方を少し変える
- 思い切って先生に相談する
こうやって、一度崩れたものを立て直そうとした経験は、
この先、どんな壁にぶつかったときにもあなたを助けてくれます。
失敗を知っている人ほど、強くて優しい人になれる。
受験は、それを練習させてくれる場でもあるのです。
3.「自信」は結果だけで決まらない✨
「自信がない」と感じている人も多いと思います。
- 「合格できる気がしない」
- 「周りの子の方が賢い」
- 「模試の判定が悪くて落ち込む」
でも、自信には2つの種類があります。
- 結果からくる自信
- テストの点
- 模試の判定
- 合格という結果
- 過程からくる自信
- 毎日机に向かったこと
- 苦手から逃げずに取り組んだこと
- 分からない所を質問できたこと
結果は、運やタイミングにも左右されます。
しかし、「過程からくる自信」は、自分の行動次第でいくらでも増やしていけるものです。
「合否はまだ分からない。点数も足りないかもしれない。
それでも、自分なりにここまでやってきた。」
そう胸を張って言えるようになることが、
本当の意味での「自信」につながっていきます。
4.不安や焦りとの付き合い方🌀
本気で受験に向き合っているからこそ、不安にもなるし、焦りも出ます。
「不安になるな」と言われても、それは無理な話です。
大事なのは、
不安が出てきたときに「どう行動するか」です。
① 周りと比べすぎない 🙅♂️
友達の点数や判定を聞いて、落ち込んだことはありませんか?
- 「あの子、もうそんな点数取ってるの?」
- 「自分だけ置いていかれてる気がする…」
でも、よく考えると、
- 得意・不得意の科目
- 家での勉強時間
- 勉強環境
は、人によって全く違います。
条件が違う相手と比べても、答えは出ません。
比べるべきは、「過去の自分」です。
- 1ヶ月前の自分より、勉強時間は増えたか?
- 半年前の自分より、解ける問題は増えたか?
- 昨日の自分より、今日は少しでも前に進めたか?
こういう視点で自分を見てみてください。
② 行動を小さく分ける ✂️
「あと○○点も足りない」「このままじゃ間に合わない」と考え始めると、
不安はどんどん膨らみます。
そんなときは、こう自分に聞いてみてください。
「じゃあ、今からの30分で何ができる?」
例えば、
- 英単語を20個だけ覚える
- 漢字を10個だけ復習する
- 計算問題を5問だけ解く
「これならできそう」というところまで行動を小さくすると、動き出しやすくなります。
手を動かし始めると、不安は少しずつ小さくなっていきます。
5.合格してもしなくても、最後に残るもの📚
現実として、全員が第一志望に合格できるわけではありません。
それでも、本気で受験に向き合った人の中には、必ず「残るもの」があります。
🎉 合格した人に残るもの
- 「あのとき頑張ってよかった」という実感
- 「自分は本気になればここまでできる」という感覚
これらは、高校に入ってから新しいことに挑戦する勇気になります。
🔁 不合格だった人に残るもの
- そこまで本気で頑張れた自分
- 現実を受け止めて、新しい道を選び直した経験
- 「悔しさ」をエネルギーに変えて、高校で頑張ろうとする意志
高校受験で悔しい思いをしたからこそ、
高校で誰よりも努力するようになった先輩を、私は何人も見てきました。
受験は、人生のすべてではありません。
でも、これからの人生を支える「土台」になる時間には、必ずなります。
6.創心館放出校の先生として、君に伝えたいこと📣
創心館放出校の校長として、みんなに約束したいことがあります。
それは、
「合格という結果」だけでなく、
「受験を通して、君がどれだけ成長できたか」
そこまで含めて全力でサポートする
ということです。
- 志望校に届くか不安になったとき
- 模試の結果に落ち込んだとき
- 家で一人で勉強していて心が折れそうなとき
そんなときは、ひとりで抱え込まなくて大丈夫です。
塾の先生は、みんなより少しだけ先を歩いている「人生の先輩」です。
勉強のことだけでなく、不安や悩みも、遠慮なく話してください。
7.さいごに ― この受験を「自分の物語」に📖
受験は、決して楽な道ではありません。
逃げたくなる日も、涙が出そうになる夜もあると思います。
それでも私は、信じています。
この受験期間を本気で生きた中3生は、必ず強くなれること。
そして、数年後きっとこう思える日が来ます。
「あのとき、本気で頑張った自分がいたから、今の自分がいる。」
どうか、この受験を
「ただの試験」ではなく、「自分の物語の大事な1章」として過ごしてください。
放出校の教室で、
みんなのその物語の続きが見られることを、心から楽しみにしています。
一緒に、最後まで走り切ろう。🏃♀️🔥
