高校3年生の皆さんはすでに志望校を定めて、合格に向けて必死に勉強していることかと思います。一方、高校1・2先生の皆さんはいかがでしょうか。さすがに1年生で志望校が定まっている人はそう多くはないと思いますが、2年生の皆さんはどうやって大学を選べばいいのか分からない人も多いのではないでしょうか。そこで、これから大学受験を考えている方向けに、大学選びのヒントを紹介したいと思います。
学びたいことや希望の進路が明確な場合
➡学部・学科を優先するのがオススメ
特に、理系の場合、工学部の80%、理学部の56%、農学部の42%が専門的・技術的職業従事者として就職するため、大学での学習内容と将来就ける職業が連動している場合が多いです。そのため、理系の方は早めに進路について考えた方が良いですね。一方、文系の学部である人文科学部や社会科学部の専門的・技術的職業事業者の割合は、12%~15%にとどまっており、大学で学んだ内容をそのまま社会に出て使うとは限らないようです。それでも、学びたいことや就きたい仕事が明確である以上、それらに関わりの深い学部は非常に魅力的な選択肢だといえるでしょう。
学びたいことや希望の進路が不明確な場合
➡大学名を優先するのがオススメ
やはり、充実した大学生活を送るうえで、どういった人と出会えるのか、十分な設備があるのかというのは、大きな判断材料になってくるはずです。その点、偏差値の高い大学の場合は、優秀な学生が集まりやすく、学習環境やサークル等の課外活動も充実している場合が多いという魅力があります。周りに感化されながら、様々な経験を積むことで、自己の適性を理解し、今後の進路選択につなげることも可能でしょう。また、特定大学や特定学部出身者以外の者を採用選考から外す(通称「学歴フィルター」)企業もあります。実際、HR総研と楽天「みんなの就活」の共同アンケートでは2021年卒業予定の就活生の約半数(文系51%、理系43%)が「企業の学歴フィルターを感じたことがあるか」という問いに「ある」と回答してありました。
どこへ行くかよりも、行った後が大事!
ここまで大学・学部について様々なことを述べてきましたが結局は、大学に入った後に何をするかが一番大切です。筆者の知人は史学科(歴史学科)に進みましたが、英語を一生懸命勉強して英検一級の資格を取得しています。また、理系出身の国語講師や文学部出身の起業家などもいます。学校名についても同様です。全ての企業が学歴フィルターを設けているわけではありませんし、近年では、オファー型求人(逆求人)という就活生の自己アピールを尊重したスタイルも増えています。まずは細かいことにこだわらず、「頑張れそう」「学生生活が充実しそう」と思える大学を色々と調べてみましょう。
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