創心館でも多くの塾生が取得に向けて頑張っている、実用英語技能検定(以下英検)について詳しく紹介してみたいと思います。実際英検は創心館生の英語力向上に大きく役立っていますし、取得しておくことで大きなメリットを受けられることもあるので、まだ英検を取得していないみなさんもこの記事を読んでぜひ英検取得に向けて頑張っていただけると幸いです。
英検を受験・取得するメリットとは
英検を受験し結果を確認することで、自分が今どれくらいの英語力を有しているのか確認することができます。また非受験学年の学生さんですと、なかなか受験を意識した勉強を自分で進めていくのは難しいと思いますが、英検合格に向けて学習を進めていくことで英語力の向上を図ることができ、これが結果として高校入試や大学入試に向けた勉強につながります。通常の英検は1年間に3回受験のチャンスがありますので、短期間で合格に向けて何をしなくてはならないかの計画を立てやすく、モチベーションを高く保ちながら勉強を進められます。
次の表は英検各級のレベルの目安と、必要な英単語語彙数の目安です。まだ英検を受験されたことのない方は、どの級から受験するかの参考にしてみてください!

大阪府公立高校入試で使える
大阪府公立高校入試では英検2級以上を取得していると、以下の通り入試当日の英語の点数の最低点が保障されます。

こちらの最低点保障ですが、2020年度入試では英検等の英語資格を活用した1650人の受験者のうち、学力検査において最低保障される点数以上の得点に到達した人数は204人で、割合にするとたったの 12.4 %しかありませんでした。英検2級以上を取得していてもこれだけの人数しか最低保障点を超えられていないように、大阪府の公立高校の英語の入試問題はかなりの難易度だということがわかります。2024年度の文理学科を設置している10校の、外部検定活用実績を見てみましょう。

なんと北野高校では、9割5分以上の生徒が英語資格を活用して受験をしています!毎年このデータを見ていますが、文理学科の英検取得率はほぼ右肩上がりです。他の高校でも取得者割合は軒並み上がって来ており、文理学科全体の取得率はおよそ6割5分です。このように英検等の英語資格を所持しておくことは、もはや文理学科受験のスタンダードになりつつあります。ということは、入試の英語で得点差がつかないため、他教科や内申点でライバルを上回る必要があります。早いうちに英検2級まで取得できていれば、英語の勉強時間を他教科の勉強に割くこともできますので、これもライバルに差をつけることができる、英語資格取得の大きなメリットなのです。
私立高校入試で使える
大阪府内のほぼすべての私立高校でも、英検取得者に対する恩恵が受けられます。私立高校の場合は読み替えによる最低保証だけではなく、取得した級に応じた加点措置を用いるところも多数あり、公立高校入試との大きな違いは3級から加点措置を受けられる点です。公立高校入試では2級以上の取得でないと読み替えによる最低保証点数を得られませんが、高校によっては3級や準2級でも当日の試験点数への加点がもらえるのです。大阪では私立高校授業料無償化制度があるため、私立高校への進学が選択しやすくなったことで偏差値60を超える公立高校の定員割れが起きました。(詳しくは下記のリンク先をご覧ください)この傾向は今後も続くのではないかと予想されます。
大学入試で使える
関西のみならず全国から多くの受験生を集めている、近畿大学の公募推薦入試でも英検2級以上を取得していると入試当日の最低得点保障の優遇が受けられます。また、関西大学では外国語学部を除いて、2級受験時のCSE総合スコア2125以上で加点15点が受けられます(外国語学部は準1級受験時のCSE総合スコア2300以上で120点換算)。ただし大学によっては、同じ英検2級取得であっても総合スコアの高低によって加点も変動するところもあります。ですから、2級に合格するなら高得点で合格しておく方が有利と言えます。ここにあげた以外にも、英検による加点措置等がもらえる学校はありますので、高校になってからでも英検を取得する意義は十分あるのです。
英検S-CBTについて
英検SーCBTとは、全国各地にあるテストセンターで原則毎週土日に(テストセンターによっては平日も)開催されているもので、下の写真のようにブースの中でパソコンを使用して試験を行います。1日で4技能すべてを測定することができ、リーディングとリスニングは画面上に表示された問題を解いて、クリック操作で解答を選択します。スピーキングは専用のヘッドセットを用いて、画面の指示に従いながらマイクに向かって解答を録音する吹込み式です。ライティングはキーボードを用いて解答を選択するタイピング型と解答用紙に記述する筆記型のいずれかを選択できますので、キーボード操作に慣れていない方でも安心して受験していただけます。

英検SーCBTは特定の期間に2回まで申し込むことができ、年間最大6回まで申し込むことができます。従来の英検と合わせると年間最大9回まで英検を受験することが可能になります。英検S-CBTを活用すると英検取得のチャンスが大きく広がりますね!



塾生ではない外部一般受験も可能
創心館では住吉本部校が準会場になっておりますので、創心館の生徒だけでなく外部の一般の方でも一次試験を受験することができます(ただし準会場では、2級までの受験となりますのでご承知おきください)。2025年度第2回試験の申込開始は9月頃の予定で、創心館での試験日程はまた改めてお知らせいたします。また、英検対策講座については講習会期間だけでなく随時行っていますので、受講希望の方は各校舎までお気軽にお問い合わせください。