放出校には中3生と同じ数の小学生の生徒さんが在籍しています。
小学生の生徒さんは算数の授業を希望される方が多い印象です。
しかし、すべての科目の基礎となる国語の重要性についてお伝えいたしますので、
ご友人の方々にもご周知いただきたいと思います。
はじめに
小学生の学びの中でも「国語」はすべての教科の土台といわれます。
読解力、語彙力、表現力は国語で養われる力であり、将来の学習や社会生活にも大きな影響を与えます。
しかし、「国語が苦手」「文章を読むのが遅い」といった悩みを持つお子さんも多く見られます。
今回は小学生に必要な国語の学習と、それを授業を通して私たちがどのようにお教えするかをご紹介いたします!
小学生に必要な国語の学習とは?
- 語彙力の育成
国語力の基本は語彙力です!
知らない言葉は理解も表現もできないので毎日の読書や言葉遊び、また、大人やお友達との会話の中で自然と辞書を使う習慣が語彙力を高めます。
そのために授業間の休憩時間は小学生の方と会話をします。その日学校であったことや週末の予定、今楽しみにしているお出かけのことなどたくさん会話をします。会話の中で語彙力を確認し、浮かばなかった言葉を教えたり、漢字テストの範囲が適切かを確認します。その漢字テストもただ漢字を覚えるためだけではなく、前後の文章の流れから同音異句の言葉を判別する力も試す目的もあります。 - 読解力の向上
文章を「正しく読み取る力」はすべての教科の根幹です。読解力を鍛えるには、ただ読むだけではなく「問いに答える」「要点をまとめる」などの練習が必要です。
テキストの文章を読んでもらったあとは、問題を解く前にまずは要約してもらいます。文章の流れをきちんと掴めているのかや端的な要約のために削るべき部分を理解できているのかを確認して練習します。このときに小学生の生徒さんはテキストを見ながら各段落の最初の1行を読もうとしてしまうのですが、小4以上の国語に慣れてきた生徒さんはテキストを閉じて目を見て問いかけるようにしています。’’頑張って思い出して答える’’のではなく、読みながら「ここはようやくのときに必要な箇所だな」と考えながら読むことができるようになれば、国語力はかなり高くなっています!そのレベルを目指して指導しています。 - 作文・表現力
自分の思いや意見を「書いて伝える」力も、これからの時代に重要視されています。構成を考え、相手に伝わる文章を書く練習が効果的です。
本文中から抜き出す問題は得意だけど、説明する問題や自分の考えを書く問題は苦手とする方がとても多いです。私も幼少期はそうでしたのでお気持ちすごくわかります…。
まずは口頭でこんな感じのことを答えればいいの?を教えてもらい、それを回答として文字にする練習をします。いきなり問題で丸をもらうようにではなく、可能な限り細かく段階分けした工程を1つ
ずつクリアしていき、クリアの度にできるようになったことを褒めて喜びを共感しています!講師としてこの時間が一番好きです! - 聞く力と話す力
国語は「読む・書く」だけでなく、「聞く・話す」も含みます。相手の話をきちんと聞く、意見を整理して話す、といった活動も大切です。
こちらは授業だけでなく日常的に成長していくものだと思っています。授業中、頑張ってたくさん問題を解いたあとにキリの良いところまで解き終わったあとで次の問題へ挑む気力をチャージする小休憩の雑談や、授業中の先生からの解説。「つまり、こういうこと?」と上手にまとめられれば聞く力も話す力も十分に成長しています。そこをめざして根気強く指導しております。
以上、ここまで私なりの小学生の国語力について指導していることを述べてまいりましたが、
いろんな生徒さんがいらっしゃいます。その生徒さんにとってどのようにアプローチすれば国語力が伸びるか、
生徒さんからの発言を誘う形で工夫しています。
国語力の中の読解力が身につけば算数の文章問題も難しくありません!
「この設問は一体何を聞いてるのか?」
「自分は何を答えなければいけないのか?」
こういったところでつまずかないよう、
算数に限らずすべての科目で役立つ力になる国語の授業をおすすめいたします!