〜学習塾の現場から見えてきた“つまずき”の正体と、乗り越え方〜
こんにちは。放出校で教室長をしております坂口と申します😊
日々、生徒たちと接していると、
「一生懸命やっているのに、なかなか成績が上がらないんです…」
というご相談を、保護者の方や生徒本人からよくいただきます。
「頑張っているのに成果が出ない」――これは誰にとってもつらいことですよね。
でも、ご安心ください。その“つまずき”には、必ず原因があります。
そして、適切な“処方箋”さえ見つければ、誰でも前に進むことができるのです。
今回は、学習塾の現場で多くの生徒たちを見てきた中で見えてきた
「成績が上がらない主な原因」と、それに対する具体的な解決策をご紹介いたします✍️
1.成績が上がらない原因は「本人の努力不足」ではない❗
まず最初にお伝えしておきたいのは、成績が伸び悩む生徒の多くは、
「努力していない」わけではないということです。
中には、毎日机に向かい、ノートもきれいに取り、
宿題もきちんとやっている生徒さんもたくさんいらっしゃいます。
それでも成績が上がらないのは、努力の方向が少しずれているだけなのです。
これはスポーツにも似ています。間違ったフォームでどれだけ素振りをしても、
バッティングが上達しないように、勉強にも正しい方法があるのです⚾️
2.よくある「つまずき」の原因と処方箋💡
では、具体的にどのような原因が成績停滞の背景にあるのでしょうか?
ここでは、現場でよく見かける“5つの原因”と、それに対するアドバイスを紹介します。
✏️ 原因①:「わかったつもり」で止まっている
症状:
- 授業中は理解した気になる
- ノートはきれいに取れているが、テストになると点が取れない
- 「復習」の時間が極端に少ない
処方箋:
「わかった」と「できる」は別物です。
大切なのは、アウトプットの機会を増やすことです。
たとえば、
- 授業後に必ず演習問題で確認する
- 解いた問題を翌日もう一度やってみる
- 誰かに説明してみる(=“自分の言葉”で言えるか)
こうした復習の積み重ねこそが、「定着」を生みます🔁
📉 原因②:勉強時間の使い方が非効率
症状:
- 長時間勉強しているが、成果が見えない
- どの教科も中途半端
- 時間配分にメリハリがない
処方箋:
「何を」「いつ」「どれだけ」やるかを明確にすることが大切です。
おすすめなのが、週間学習計画表の作成です📅
ポイントは、
- 優先順位をつける(苦手科目やテスト直前の単元に多く時間を)
- 科目ごとに目標設定をする
- 勉強後に「振り返り」時間を設ける
タイマーを使った“ポモドーロ法”なども集中力維持に効果的です⏲️
📚 原因③:基礎の抜け・理解の穴がある
症状:
- 応用問題になると手が止まる
- 簡単な計算・語彙・漢字でミスをする
- 前学年の内容が定着していない
処方箋:
成績が伸び悩む生徒の多くは、実は「基礎の穴」が放置されたままになっています。
- 中学英語が苦手な生徒は、小学校の文法や単語でつまずいていることが多いです
- 数学の応用ができない子は、四則計算や文字式の理解に課題があったりします
ですので、定期的な「基礎力チェック」を塾でも行ってこまめに復習を挟んでいます。
家庭でも、「どこまで戻れば理解できるか?」を一緒に探ることが大切です🔍
😓 原因④:目標があいまい/モチベーションが低い
症状:
- 「何のために勉強しているのか分からない」
- 言われたことしかやらない
- テスト前の追い込みに波がある
処方箋:
モチベーションには、明確な“目標”と“意味づけ”が必要です。
- 「この高校に入りたい」「将来この仕事がしたい」
- 「前回より10点アップを目指す」
など、短期目標+長期ビジョンをセットにすることで、やる気に火がつきます🔥
また、目標は定期的に“見える化”することが大切です。
(机の前に貼る・手帳に書くなど)
塾では、生徒との面談で目標設定を一緒に行い、その都度調整するようにしています🗣️
📖 原因⑤:「勉強の仕方」を習っていない
症状:
- ノートにひたすら写すだけ
- ワークを1周しただけで満足してしまう
- 「覚え方」がわからない
処方箋:
意外と多いのがこのケースです。
「勉強法は誰かが教えてくれるものではない」と思われがちですが、
実は“正しい勉強の技術”というものは確かに存在します。
たとえば、
- 英単語は5回書くより、3日おきに見る方が記憶に残る
- 数学は1問を完璧にすることが、10問解くより効果的なこともある
など、効率的な学習法のレクチャーも塾の大事な役割だと考えています📘✨
3.「わが子のタイプ」に合った学び方を見つける👦👧
すべての子どもに同じ勉強法が合うわけではありません。
重要なのは、お子さまの性格や学力のタイプに応じたアプローチを見つけることです。
タイプ別アプローチ例:
タイプ | 特徴 | おすすめの対応 |
---|---|---|
慎重タイプ | 自信がない・完璧主義 | 小さな成功体験を積ませて、自信をつける |
活発タイプ | 集中が短い・飽きやすい | 短時間集中型の学習+ゲーム感覚で |
理解重視タイプ | 理屈で納得しないと動かない | なぜそれが必要かを論理的に説明 |
4.ご家庭でできるサポートとは🏠💬
ご家庭での声かけや環境づくりも、成績アップには欠かせません。
🌟保護者にできる3つのこと:
- 「結果」より「過程」を褒める
- 点数だけでなく、努力や姿勢に注目
- 学習環境を整える
- スマホ・ゲームとの距離をルール化
- できれば「勉強専用スペース」を作る
- 定期的に話を聞く
- 勉強の悩みや小さな成功を聞いてあげる
- 「何を勉強してるの?」という会話を日常に
塾と家庭が連携することで、お子さまの学習効果は何倍にもなります😊
5.おわりに:学びは“積み重ね”がすべて📈
成績が上がらない原因は、けっして「やる気がない」わけでも「能力が低い」わけでもありません。
ただ、ほんの少し“正しい方向”に舵を切るだけで、勉強はぐんと面白くなり、成果もついてきます。
私たち塾の役割は、その“方向づけ”をサポートすることだと考えています。
「やればできる」――その実感を、一人ひとりの生徒に持ってもらえるよう、今後も尽力してまいります。
もしお子さまの学習で気になることがあれば、いつでもご相談くださいね✨
体験授業や学習相談も随時受け付けております📩
📘 最後までお読みいただきありがとうございました。
この記事が、少しでもご家庭での学習サポートや声かけのヒントになれば幸いです😊