
先日、桃山学院高校の塾対象説明会に参加してきました。140年以上の歴史を誇るこの学校について、改めて深く知る機会となりましたが、特に心に響いたのは、建学の精神である「自由と愛」における「自由」の解釈でした。
そこで今回は、「自由」について考えていこうと思います。
印象に残った「自由」の真の意味
自由とは、「自分で選び、自分で背負う」こと
説明会で最も印象に残ったのは、桃山学院高校が掲げる「自由」に対する深い解釈です。担当者の方は、「自由は他者への愛と責任が伴い、他者への人格と主体性の尊重が重要となる」と強調されました。
この言葉を聞いた瞬間、私は深く共感しました。現代社会では「自由」という言葉が軽々しく使われがちですが、真の自由とは決して「何をしても良い」という無責任で自分勝手な状態ではありません。むしろ、自分の行動に責任を持ち、他者を尊重し、社会の一員として生きることこそが、本当の自由です。
教育現場で感じる「責任ある自由」の重要性
自立と支援のバランスが、「責任ある自由」を育てる
塾で多くの生徒と接する中で、私は常々感じていることがあります。それは、真に成長する生徒は、自分の学習に責任を持ち、周りの人への思いやりを忘れない生徒だということです。
桃山学院高校の放課後の取り組みを見ても、この精神が色濃く反映されています。「自習ステージ」では、80分間質問対応なしで自学自習に取り組みます。これは単なる勉強時間の確保ではなく、生徒が自分の学習に責任を持つ姿勢を育む仕組みです。一方で、つまずいている生徒には手厚い学習支援も用意されており、「自立」と「支援」のバランスが絶妙に保たれています。
社会で求められる「責任ある人材」
責任ある自由こそ、これからの時代に必要な力
現在の社会が求めているのは、まさにこうした「責任ある自由」を体現できる人材です。AI技術の発達により、単純な作業は機械に置き換わっていく中で、人間に求められるのは創造性、協調性、そして何より自分の行動に責任を持つ姿勢です。
桃山学院高校の教育理念は、生徒がただ知識を詰め込むのではなく、一人の人間として成長し、社会に貢献できる人材になることを目指しています。「他者への人格と主体性の尊重」という言葉からは、多様性を認め合い、共に成長していく力を育む意図が感じられます。
こんな生徒におすすめ!
桃山学院高校の教育理念や取り組みから感じたのは、「ただ勉強ができるだけ」ではなく、「人としてどう成長していくか」を本気で考えている学校だということです。
では、どんな生徒がこの学校に合っているのでしょうか?
私が説明会を通じて感じた“桃高にフィットする生徒像”を、最後にまとめておきます。
- 自分の行動に責任を持とうとする生徒 言われたからではなく、自分の意思で学び、自分の選択に責任を持とうとする姿勢を持つ生徒。
- 他人への思いやりを大切にする生徒 まわりの人の立場や考えを尊重し、協力しながら前に進もうとする生徒。
- 表面的でなく、本質を考えるのが好きな生徒 なぜ?どうして?と問いながら、自分の頭で考えることを楽しめる生徒。
もちろん、最初からすべてを備えている必要はありません。
でも、「そうなりたい」と思っている生徒にとって、桃山学院高校は、その成長を後押ししてくれる環境だと私は感じました。
まとめ
桃山学院高校の説明会は、単なる学校紹介を超えて、人生の在り方について深く考える機会となりました。「自由は他者への愛と責任が伴う」という言葉は、これからの時代を生きる全ての人にとって、大切な道しるべとなるでしょう。
自分に責任を持って生きること。それは決して重荷ではなく、真の自由への第一歩なのだと再認識できた説明会でした。