2月10日には大阪の私立高校入試が行われますが、それが終わると1か月で公立高校入試です。
私立の合格状況によって、公立の受け方は変わってくると思います。
その際大学進学を見据えて、どこまでリスクをとって良いものかという選択に迫られることになります。
各学校に受かるか受からないかという際どい判定は、塾では
①これまでの模試の成績
②直近の課題の出来と勉強の仕方
③これまでとってきた内申点
④直前に解く公立の過去問の点数
これらを見ながら、塾にある社外秘データや同じく社外秘の民間会社のデータを照らし合わせて総合的に判断しま
す。
塾に行っていない場合や数値に弱い塾では、自分で各高校の進路実績を見ながらリスクと照らし合わせてどこまで挑
戦できるかという判断を下さざるをえません。
そのような場合に役に立てるように、下記の表を作成しました。主要な国公立大学の現役合格人数を表にまとめたも
のです。
大阪市内~南部では、主に5つの文理科の高校があります。文理科を受けるか悩んでいる方のために、参考として
泉陽高校と、私立の桃山学院高校を加えています。
大学・高校 | 天王寺 | 三国丘 | 高津 | 生野 | 岸和田 | 泉陽 | 桃山 |
東京 | 4 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 |
京都 | 30 | 13 | 7 | 0 | 2 | 0 | 9 |
大阪 | 28 | 39 | 26 | 13 | 16 | 6 | 7 |
神戸 | 25 | 9 | 20 | 11 | 11 | 7 | 14 |
大阪公立 | 45 | 63 | 51 | 26 | 38 | 32 | 20 |
和歌山 | 4 | 10 | データなし | 20 | 31 | 24 | 13 |
大阪教育 | 3 | 5 | 18 | 15 | 15 | 8 | 12 |
国公立合計 | 183 | 171 | 172 | 131 | 144 | 110 | 153 |
入学時人数 | 360 | 320 | 360 | 360 | 320 | 320 | 400 |
現役国公立合格率 | 50.8% | 53.4% | 47.8% | 36.4% | 45% | 34.4% | 38.3% |
阪大神大公立大合格率 | 27.2% | 34.7% | 26.9% | 13.9% | 20.3% | 14.1% | 10.3% |
桃山学院高校は高校受験からのコースのみの人数です。
天王寺高校は進路実績のトップページにある令和6年実績と、過去8年間の実績にあるR6年実績の数値が違うため、過去8年間のR6年実績の数値を使用しています。
入学時人数は、大阪府の教育委員会のページのpdfから令和4年度の入試の定員をもってきました。
3年生になるまでに退学や留学が出るので、受験時の人数は減りますが、あえて入学時の人数で現役国公立合格率を出しています。(現役国公立合格率=国公立合計÷入学時人数)
東大・京大・医学部(医学部はデータを出していませんが)あたりを狙うと考えると、やはり天王寺でないと厳しい
です。ですが、この辺りは大阪を離れないと通学が厳しいです。
親元を離れずに経済的な面で良いところと地元愛を中心に考えると、阪大・神大・公立大あたり
になるかと思いますので、その3つの大学に絞った合格率を出してみました。
私立で桃山を押さえて文理学科を目指すという選択肢もありますが、数値を出してみると泉陽高校からの方が桃山よ
りも阪大・神大・公立大に行っているので、その辺りを狙うのであれば泉陽高校でも良いのかもしれません。
また、天王寺・三国・高津の3校はやはりという感じで実績は高いので、その3校を狙うか、それ以外を狙うかとい
う2択で考えても良いかもしれません。