こんにちは。創心館パーソナル放出校の坂口です。
進学、進級のこの季節、放出校では高校1年生の生徒さんからこんな相談がありました。
「行きたい大学がわからないので勉強に身が入りません。」
その気持ちはよく分かります。学年末テスト前で勉強を頑張らなければいけない。
でも高校受験を終えて次の目標を見失ってしまっているようでございました。
そこで、その生徒さんはかなりの虫好きだったので、
それをお仕事にするにはどんな道があるか調べました。
この内容をこちらに共有しますので、同じ悩みを持つ高校生や、
虫好きでその関係の仕事に就きたい方は参考にしてみてください!
「虫が好き」を将来につなげたい高校生は多いですが、
進路相談でつまずきやすいのが「どの学部に行けば虫を学べるのか」と
「環境系と生物系の違いは何か」という点です。
この記事では、虫が好きでフィールド観察が好きな高校生を想定し、
昆虫生態学・生態系・環境保全に興味がある場合の「大学・学部の選び方」を整理します。
また、対象エリアは関西〜東は三重・愛知、西は広島までです。
この記事でわかること
- 環境系・生物系で学べる内容の違い
- 虫好き(野外派)が大学で研究できるテーマ例
- 学部名ではなく“研究室”で選ぶべき理由
- 関西〜愛知・広島で候補を探す考え方
環境系・生物系とは?何が学べる学部なのか
生物系(生物学・生命科学)で学べること
生物系は「生き物の仕組み」を理解する学問です。進む方向としては大きく2つあります。
- ミクロ(実験寄り):遺伝子・細胞・生理・分子生物
- マクロ(野外+分析):行動・進化・生態(生態学)
虫好き(野外派)が伸びやすいのは、後者の生態学・行動・進化です。
「なぜその環境にその虫がいるのか」「季節でどう変わるのか」を、
観察だけでなくデータで説明できるようになります。
環境系(環境学・環境科学)で学べること
環境系は「自然環境と人間社会の関係」を扱います。
特徴は、分析→評価→保全・管理まで視野に入ることです。
- 森・川・里山・海などの環境調査
- 生物多様性(生態系の豊かさ)
- 外来種対策、保全、地域の環境管理
- データ解析(統計、GISなど)で“根拠を作る”
虫を入口に、自然保護や里山管理など「環境そのもの」に関心が広がるタイプは環境系がハマります。
虫好き(野外派)が大学で学べる代表テーマ
虫が好きな生徒が、大学で「研究」として伸ばしやすいテーマは次のようなものです。
- 昆虫生態学:虫の暮らし、行動、環境との関係を調べる
- 昆虫多様性(分類)×生態系:どこにどんな虫がいて、どう分布するか
- 保全生態学:自然を守るための調査・管理(里山、湿地、外来種など)
- 群集生態学:複数の生物(虫・植物・鳥など)がどう共存しているか
「捕まえに行って、どの環境にどんな虫がいて、生態系がどう保たれているか知りたい」
という興味は、昆虫生態学×生態系(保全)の中心テーマに直結します。
大学選びで失敗しないコツ:学部名ではなく「研究室」で選ぶ
大学は入学後すぐに“昆虫学”をやるとは限りません。
多くの場合、1〜2年は基礎(生物・化学・統計・英語など)を学び、3年頃に研究室配属で専門が決まります。
そのため、大学選びでよくある失敗は「環境学部」「生命科学部」といった学部名だけで選び、
昆虫系の研究室が見つからないことです。
おすすめは逆です。
「昆虫×生態系」の研究室がある大学を先に押さえる
→ 次に学部・学科の入口(農学/理学/環境)を決める
この順番で考えると外しにくくなります。
虫好き高校生におすすめの学部は?
フィールド×生態系志向なら、まずはここが王道です。
最優先:農学部(生物資源・生物生産・応用生物)
昆虫生態・保全・野外調査の研究室が置かれやすく、進路が作りやすいです。
次点:理学部(生物学科など)
生態学が強い一方、昆虫系研究室の有無は大学差が出ます。研究室紹介ページでの確認が必須です。
環境系学部
保全・外来種・里山管理などに寄せたい場合に強いです。ただし、昆虫に特化できるかどうかは大学によって差があります。
関西〜愛知/広島での「候補の探し方」(例)
今回私は以下のようにして探してみました。
虫好きではないけど、行きたい大学が見つからなくて困っている!という方は参考にしてみてください。
- 国公立:農学系/生物資源系がある大学を中心に探す
- 私立:農学部・生命科学系で昆虫研究室がある大学を探す
- 各大学サイトで「昆虫」「生態」「多様性」「保全」「外来種」などのキーワードで研究室ページを確認する
候補例としては、大阪公立大学/神戸大学/三重大学/
(広島まで含めるなら)広島大学/近畿大学などが挙げられます。
研究室のラインナップは年度で変わるため、必ず最新の研究室紹介ページで確認することが大切です。
将来の職業につながる?
「虫が好きって将来どうなるの?」と聞かれたときに、進路が現実的に説明できると目標が強くなります。
- 環境調査・環境コンサル(生物調査、環境アセスメント)
- 公務員(環境・農林・水産)(保全、外来種対策、里山管理)
- 農業・食品・素材・化学(生物資源、害虫管理へ派生)
- 研究職(大学院進学を視野に)
受験で必要な勉強は?
生態系・環境系は、観察だけでなく「データで説明する力」が重要になります。
- 生物は当然大切
- さらに、データ解析(数学・統計)が効いてくる
- 英語は研究・論文で必須。伸びしろがそのまま武器になる
「虫が好き」を進路にするためには、“観察を根拠に変える力”を作ること。
そのための数学と英語、という位置づけで勉強の意味が見えてきます。
よくある質問(FAQ)
Q1. 虫が好きなら「昆虫学部」みたいな学部がある?
学部として独立していることは少なく、たいていは農学部・理学部・生命科学系の中の研究室で専門化します。
Q2. フィールドワークはどれくらいある?
研究室によって差があります。
研究室紹介ページに「野外調査」「フィールド」「採集」などが書かれているかを確認すると確実です。
Q3. 環境系と生物系、どっちが向いている?
虫そのもの(行動・進化・生態)を深掘りしたいなら生物系(生態学寄り)
虫を入口に自然保護や管理まで考えたいなら環境系/農学系(保全寄り)が向いています。
まとめ:虫好きは立派な進路の軸になる
虫が好きで「どの環境にどんな虫がいて、生態系がどう保たれているか知りたい」
という関心は、大学では研究テーマになります。
進路の決め方は次の順番がシンプルです。
1)昆虫生態/多様性/保全のどれを軸にする
2)その研究室がある大学を押さえる
3)学部・学科の入口(農学/理学/環境)を決める
4)いまの勉強(生物・数学・英語)に意味を与える
興味を目標に変えられると、今の勉強の姿勢が変わります。
虫が好きな生徒ほど、早めに「道」を作っていきたいところです。
今回相談をくれた生徒さんは目標大学が定まり、
勉強に対してより真剣に向かうようになってくれると信じています。
今好きなことを仕事にできたらいいですよね。そうでなくても将来を考えるきっかけにはなると思います!
皆さんの将来を応援しています!
