金の価格高騰

住之江校

【画像は三菱マテリアルより】https://gold.mmc.co.jp/market/gold-price/#gold_longspan

金の価格高騰が続いています。

2010年付近に金の価格が上がっているという話題がちらほら出てくるようになり、その後「とんねるずのみなさ

んのおかげでした」では金を買ったり売ったりするなど一時期ブームとなっておりました。その後、収束するかと思

われた金の価格ですが、その後も静かに上がり続け、気づけば1g20500円という金額にまでなっています。

ひと昔前はテレビ番組で金の延べ棒1kgがよく出てきて、出演者が「重い重い」と言いながら、1本400万円な

どと持て囃していましたが、現在ではその1kg(下記の大きさ)がなんと、

縦12cm 横5cm

お値段、税込み、23,287,000円です。(三菱マテリアル10月17日13:40の店頭小売価格)

さすがにこんな小さな板に2300万円はやり過ぎだと思うのが一般的な物の見方かと思いますが、視点を変えてみ

ると、そうでもありません。

富裕層や機関などは勝手に増えていくお金を現金化できないため、絶えず何かに形を変える必要があります。昔は、

アメリカドルや、アメリカ株、または「有事の円買い」と言ったように円などを買っておけば済む話でした。しか

し、昨今はアメリカ株のオーバーシュート、アメリカの利下げ局面、円安などにより資金の向かう先がなくなってい

ます。また、ロシアのウクライナ侵攻やイスラエルのガザ地区攻撃、インドとパキスタンの緊張など様々な地政学的

リスクにより世界経済減速のリスクも高まりつつあります。そうした中、金というものは基本的には現物取引である

ため価格変動の影響を受けづらく、世界の銀行なども含めてお金がある人たちがどんどん金を買っているという状況

です。

この先ですが、金の価格が上がるのは間違いないと言われています。なぜならば、現在金の価格が落ちるような外的

要因がないからです。ロンドンに本社を置く世界最大級のメガバンクHSBCによると、来年には金の価格は1.5倍

になるとのことです。このような数値が出ると一般の人も金を買い始めるため、しばらく上昇しますが、その後バブ

ル経済のように急激に下げます。その時期が分かれば誰でも利益を出すことができますが、そうもいきません。しか

しながら、現在の金の需要を考慮すると、ライブドアショックやサブプライ問題の時の株価のように大幅に値を下げ

ることはありませんので、20%ほどの下げは覚悟した上で金を安全資産として所有することは選択肢の一つとして

ありかと思います。

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