こんにちは。創心館の小西です。
本日から春期講習が始まり、新学年の授業がスタートしました。
今年数学を担当させていただいた新高1生にも、「高校数学は大変だからね」という話は度々しておりましたが、それでは実際にはどのように勉強していくとよいか、こちらでまとめておきたいと思います。
これから高校数学を学習する新高1生はもちろん、これから本格的に数ⅡBを学習する新高2生や、数学は苦手だけど受験に向けて復習していかなくてはならない新高3生にも役に立つ内容を記載したいと思いますので、是非最後までお付き合いください。
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高校に入学すると、多くの生徒がまず驚くのが、数学の量の多さです。
中学までの数学と比べて、高校数学は一気に内容が増えます。
しかも、学校からは教科書だけでなく、
- チャート式
- フォーカスゴールド
- 4STEP
- サクシード
など、さまざまな問題集が配布されることも少なくありません。
新高1生の多くは、ここでこう感じます。
「結局、何から手を付ければいいの?」
「全部やらないといけないの?」
「提出物を終わらせるだけで精一杯…」
実際、定期テスト前になると、問題集の提出範囲や週末課題に追われ、どうにか提出できる状態にはしたものの、内容はほとんど身についていないままテスト本番を迎えてしまうというケースは本当によくあります。
そして結果として、赤点や低得点につながってしまうのです。
そこで私が伝えたいのは、次のことです。
高校数学は、まず教科書を極めること。
これが、もっとも堅実で、もっとも効率のよいスタートです。
目次
- なぜ高校数学はつまずきやすいのか
- 最初に手を付けるべきは「教科書」
- 教科書の正しい進め方
- なぜ教科書中心が定期テストに強いのか
- 指定校推薦を狙う人ほど教科書重視でいい
- 一般受験で数学を使う人も、まずは教科書
- 問題集との付き合い方
- 高校数学で失敗しないために
なぜ高校数学はつまずきやすいのか
高校数学でつまずく生徒には、ある共通点があります。
それは、**「やることが多すぎて、何を優先すればいいかわからなくなる」**ことです。
中学までは、学校のワークやプリントを中心に学習していれば、ある程度対応できた生徒も多いでしょう。
しかし高校では、教科書に加えて複数の問題集が配られ、進学校では週末課題まで出されることもあります。
すると、
- 提出物を終わらせることが目的になってしまう
- 解き直しをしないまま先に進んでしまう
- わからない問題が増えて苦手意識が強くなる
という悪循環に入りやすくなります。
特に危険なのは、「問題集を進めているのに成績が上がらない」状態です。
量はこなしているのに理解が浅いままだと、努力が点数に結びつかず、数学そのものが嫌いになってしまうこともあります。
最初に手を付けるべきは「教科書」
では、何から始めればよいのでしょうか。
おすすめは、はっきりしています。
まずは教科書です。
教科書には、その単元で本当に理解すべきことが、順序立てて整理されています。
定義・公式・考え方・基本例題が、最も自然な流れで並んでいるのが教科書です。
難しい問題集から入ると、
- 解説の意味がわからない
- 途中式が飛ばされていて理解しづらい
- 「なぜそうなるのか」が見えない
ということが起こりやすくなります。
一方で教科書は、基礎を固めるために作られているので、高校数学の土台を作るには最適です。
教科書の正しい進め方
教科書を使うといっても、ただ読むだけでは不十分です。
大切なのは、次の順番で丁寧に進めることです。
1. 説明部分を読む
まずは、その単元で何を学ぶのかを理解します。
公式を丸暗記するのではなく、
- 何を求める単元なのか
- どんな考え方を使うのか
- どこが中学数学と違うのか
を意識して読みましょう。
2. 例題を理解する
例題は、その単元の基本の使い方を学ぶためのものです。
答えを写すのではなく、**「なぜこの解き方になるのか」**を確認することが重要です。
3. 練習問題を自力で解く
例題を見たあとに、同じ考え方を使って解けるかを確認します。
ここで止まる問題があれば、理解がまだ浅いということです。
4. 章末問題に取り組む
基本事項が身についているかを確認する段階です。
章末問題までスムーズに解ければ、その単元の基礎はかなり固まっています。
5. 演習問題で定着させる
ここまでできて初めて、問題演習の効果が出ます。
基礎がある状態で演習をすると、解き方の整理や定着が進みやすくなります。
なぜ教科書中心が定期テストに強いのか
偏差値70を大きく超えるようなトップ校では別ですが、多くの高校の定期テストは、教科書に載っている内容をしっかり理解していれば十分に高得点が狙えるように作られています。
つまり、定期テストで点を取るために本当に必要なのは、
- 難問を解けること
- 網羅系問題集を完璧にすること
ではなく、
- 教科書の基本事項を理解すること
- 教科書レベルの問題を自力で解けること
なのです。
もちろん学校によっては傍用問題集からそのまま出題されることもあります。
しかし、その場合でも土台になっているのは教科書の内容です。
教科書の理解なしに問題集だけ進めても、表面的な学習になりやすいのです。
指定校推薦を狙う人ほど教科書重視でいい
数学が苦手な人や、大学進学後に数学をほとんど使わない予定の人、あるいは指定校推薦のために評定をしっかり確保したい人にとっては、特にこの考え方が重要です。
高校では、数学だけを勉強すればよいわけではありません。
英語・国語・理科・社会など、他の教科にも時間を使う必要があります。
その中で、数学の提出物に時間をかけすぎてしまい、
- 他教科の勉強時間が減る
- 睡眠不足になる
- どの教科も中途半端になる
というのは、非常にもったいないことです。
だからこそ、
提出物は提出できる状態に整える。
そのうえで、教科書レベルの内容を確実にできるようにする。
これが、非常に賢い立ち回りです。
特に、指定校推薦の学内選考が重視される高校では、定期テストの積み重ねがそのまま評定に直結します。
偏差値50~65あたりの高校では、定期テストも基本問題が中心になることが多いため、教科書中心の学習は非常にコストパフォーマンスが高いのです。
一般受験で数学を使う人も、まずは教科書
「指定校推薦を狙う人には教科書中心がよいのはわかった。
でも一般受験で数学を使う人は、最初からチャートや4STEPをやるべきでは?」
そう考える人もいるかもしれません。
しかし、実は一般受験で数学を使う人ほど、最初は教科書を極めるべきです。
なぜなら、基礎が固まっていない状態で難しめの問題集に入ると、
- 問題が難しくて進まない
- 解説を読んでも理解できない
- 復習に時間がかかりすぎる
- 自信を失う
ということが起きやすいからです。
中学では数学が得意だった生徒でも、高校に入って急に苦手意識を持つのは珍しくありません。
その原因の多くは、能力不足ではなく、順番を間違えていることです。
まずは教科書で基礎を固める。
その後で、自分の志望大学に必要なレベルの問題集へ進む。
この流れの方が、結果的に速く、確実に伸びます。
問題集との付き合い方
もちろん、チャート式やフォーカスゴールド、4STEP、サクシードなどが不要というわけではありません。
大切なのは、使う順番と目的です。
網羅系問題集
チャート式やフォーカスゴールドは、基礎がある程度固まったあとに使うと効果的です。
知識の整理や、少しレベルの高い問題への橋渡しになります。
教科書傍用問題集
4STEPやサクシードは、学校の授業進度やテスト範囲に合わせて使いやすい教材です。
ただし、解けない問題ばかりに時間をかけすぎるのではなく、教科書で理解した内容の確認教材として使う意識が大切です。
重要なのは「全部を完璧にしようとしない」こと
高校数学では、最初から全部を完璧にやろうとすると失敗しやすくなります。
優先順位を決めて、
- 教科書
- 学校の定期テスト対策
- 必要に応じて問題集
の順で進めることが大切です。
高校数学で失敗しないために
高校数学で結果を出したいなら、まず意識してほしいのは次のことです。
「難しい教材に手を出すこと」よりも、
「基本を確実に理解すること」の方が大切。
遠回りに見えても、教科書をしっかり理解した人の方が、最終的には安定して点を取れるようになります。
特に新高1の最初の時期は、勉強のやり方そのものを固める大事なタイミングです。
ここで無理な進め方をしてしまうと、数学だけでなく高校生活全体の学習リズムが崩れてしまうこともあります。
だからこそ、創心館ではこう伝えたいと思います。
高校数学は、まず教科書を極めること。
焦って難しい問題集に飛びつくより、教科書の内容を一つひとつ理解していくことが、定期テストでも受験でも、最終的には一番強い勉強法です。
まとめ
高校数学は量が多く、最初に何をやればよいのか迷いやすい教科です。
しかし、だからこそ大切なのは、やることを増やすことではなく、優先順位をはっきりさせることです。
まずは教科書の
- 説明
- 例題
- 練習問題
- 章末問題
- 演習問題
を順に丁寧に理解する。
そのうえで、必要に応じて問題集を活用していく。
この流れが、高校数学のスタートとしては最もおすすめです。
創心館ではひとりひとりの希望の進路に合わせて、高校生は個別指導にて授業を行っております。
指定校推薦を狙う生徒には、教科書でしっかり基礎固めをするように、
一般入試で大学を受験する場合は、教科書+αで必要な教材を選定して進めていきます。
高校数学の学習で困っている方は、ぜひ一度ご相談ください。
文責:小西正也
