秋と言えば、高校生が文理選択に悩む時期です。
来年からの学校のクラス編成のために、この時期に全生徒は文系・理系の選択と取りたい科目の希望を提出しないと
いけません。
その際、何を基準に科目を選ぶべきかをお伝えします。
1.将来の目標
まず第一に考えるべきことは将来の目標です。「弁護士になりたいのであれば法学部なので文系」、「医師になりた
いのであれば医学部なので理系」というように将来の目標に合わせて文理選択をしなければなりません。
将来の目標をまずは定めて、そこに到達するためには何が必要かを考えて文理選択して下さい。
数年に1人くらいの割合ですが、文理選択が終わった後に、高校3年生になって文系と理系を変更するという子もい
ます。そのような子は大体、クラブ活動など日々の生活が忙しくて自分の進路について向き合うことができていなか
ったと後になって後悔しがちです。そのようにならないためにも、普段少し空いた時間の中で自分の将来について少
し時間をとってあげる必要があります。
とは言え、いくら考えたところで将来の目標なんか決まらない、将来について考えるなんて面倒くさい、という青春
期特有の葛藤もあるかと思います。そのような時は下記を参考にしてください。
2.自分の特性を含めた将来の目的
他人と自分は違います。自分の今の性格を考えて将来どうするのが良いのか考えてみてください。
「大学生活を満喫したいのであれば比較的授業数の少ない文系」、「就職活動で苦労したくたいのであれば受ける企
業数が比較的少なくて済む理系」など目的に応じて選ぶこともできます。
また、将来年収の高い仕事に就きたいということであれば理系の方が年収が高くなる傾向にありますし、人とコミュ
ニケーションをとることが好きだということであれば文系の方が向いている可能性があります。自分の性格を知った
上で、どちらの方が向いているのかを考えると、将来少し肩の力を抜いて生きていくことができるかもしれません。
3.単純に得意な教科で選ぶ
理系が得意だからと言って安易に理系を選ぶと痛い目に遭います。なぜならば、学校で習う座学の理系と社会に通用
する実用的な理系はおおよそ一致しないからです。しかしながら、上記2点を考慮した上でもう他に思いつかないの
であればそれで選ぶのも良いかなと思います。ただし、あくまでも順番を間違えないで下さい。1と2を経由した上
での3です。3を先頭に持ってくると大学とのミスマッチにつながる恐れが高くなり、中途退学につながってしまい
ます。得意なこととやりたいことが一致するのは理想的ですが、その理想の中にも落とし穴があるということを忘れ
ないようにしましょう。
4.まとめ
簡単に理系と文系のメリットデメリットを羅列しますので参考にしてください。ただし、あくまで一般論ですので、
必ずそうであるとは限りません。
【理系】
(メリット)
給料が高い
就職活動が比較的楽
後から文系に変更することができる
人付き合いが苦手でもある程度やっていける
(デメリット)
受験勉強で分からないところを勉強しづらい
大学の時間割が多い
実験が入ってくると帰りが夜になることもある
理系クラスは男子が多くなりがちであり大学に入ってからも男子が多い
学費が高い(私立4年生理系平均550万円)
お洒落に気をつかう余裕がない
実験系の単位を落とすとほぼ確実に留年
授業内容が分からない教授のテストは時間をかけても対策の仕様がない
【文系】
(メリット)
大学の授業数が少ない
人との関りが多い
暗記系が多いため受験勉強がしやすい
お洒落な人が多い
内容が難しくても頑張りさえすればなんとか単位はとれる
学費が理系より安い(私立4年生文系平均400万円)
(デメリット)
就職活動がしんどい
大学に勉強しに行っているのか遊びに行っているのか分からない
給料が低い
理系にほぼ変更できない(理科や数学を独学で勉強するのが難しいため)
派手でチャラい人が多い