今年も1学期中間テストがまもなく始まりますが、例年のごとく高校1年生はテスト勉強に苦戦しています。
理由を一言で言うと「内容が多くて難しい」で済むのですが、細かく説明すると以下のようになります。
1.物理が無理
中学生の理科から高校の物理の接続が無理過ぎます。数学の三角比を習っていないのにθを使った問題が出てくることがあるため、突貫工事で三角比を教えて解かせたり、いきなり文字がふんだんに入った公式を使わせたり、ベクトルを習っていないのにベクトルの考え方を使わせたりとやりたい放題です。こうしたことから、1年生の最初の物理は高校3年間の全教科の中で一番勉強し辛いかと思います。
2.数学Aも無理
数学Aは集合を勉強することになりますが、今まで習ったことがない単元となるためとまどいがちです。しかし、それほど難しい内容ではないため、みなさんある程度できるようになります。問題はその後の順列という単元で、ここは問題ごとに解き方のパターンを覚えなければならないため、かなりややこしいです。1学期中間テスト前に、1番勉強時間を費やさなくてはならない単元となります。
3.数学ⅠはAよりましだけど普通に無理
数学Ⅰは中学数学の延長なので、中学数学ができていた人にとってはそこまで苦戦する内容ではないですが、少しでも苦手意識をもっていたり、中学校の時に数学をあまり勉強していなかったりする人は、3乗公式などがややこしく、やり方は分かっていてもなかなか正しく解答できません。
4.化学は期末テストから無理
化学は中間テストは暗記ですので、そこまで難しくありません。しかし、期末テストから「モル」という考え方が入ってくるので、ここで結構な人数が脱落します。化学でモルを扱いだしたら、絶対に後回しにせずに復習に力を入れて下さい。
5.期間が長すぎる
中学校と違ってテスト期間が長すぎます。例えば岸和田高校と阪南高校は20日から26日まで、泉陽高校は26日から29日までなど、学校によっては土日を挟んで7日間も試験期間となります。中間テストでこれですから、期末テストは教科数が増えるのでもっと長くなります。これもなかなか勉強に集中できない原因です。
6.ページ数多過ぎ問題
各課題のページ数が多過ぎます。1番勉強時間をとられる数学Aは学校によっては20ページ以上問題集の範囲があります。この量を試験期間に入ってから終わらせるのは難しいです。この量だとこのくらいの時間がかかるといった見通しが、最初のテストでは立てにくいのも勉強しづらい理由です。
7.授業が眠たすぎ問題
高校は先生の当たりはずれが非常に大きいです。「リアルな学校口コミシリーズ」を読んでもらえれば分かると思いますが、どの生徒も「学校の授業は先生によって分かりやすさが全然違う」と口裏を合わせたかのように言います。そして、授業が分かりにくい先生の大半は黒板に向かって教科書の内容をぼそぼそと喋っているだけなので、当然生徒は訳が分からず眠くなります。
高校生活も慣れてくると段々と対応できるようになってくるのですが、最初は右も左も分からないため、いきなり出鼻をくじかれてしまうと、もう追いつくことは不可能です。
以上のことから、最初のテストは勉強をするのが難しいということを先に理解した上で、早めに勉強に取り組んで下さい。既に中間テストの勉強で遅れをとった人は、またすぐに期末テストが始まりますので、今度こそ早めに取り組みましょう。ここでできない人は、もう一生できないという思いをもっても良いでしょう。