冬になると、創心館によく届く保護者の声
冬休みは、ある意味いちばん“にぎやかな休み”です。
クリスマス、大晦日、お正月。
ご家族で出かけたり、祖父母の家に行ったり、いとこ家族が遊びに来たり。
ご家庭によっては、おせちの準備や年賀状、大掃除など、
「いつもと違うこと」がたくさん重なります。
そんな中で、
「勉強しなさいと言っても、なかなか机に向かわないんです」
というお声を、毎年のようにいただきます。
長年この時期に保護者の方からお話を伺っていると、
「やる気がない」というよりは、
「落ち着いて勉強する場所とタイミングが取りにくい」 という側面も大きいと感じています。
「テスト前じゃないと、なかなか机に向かわないんです」
2学期の期末テスト前には、
毎日のように自習に来ていた生徒がいます。
- ノートもきちんと取っている
- 分からないところは質問にも来る
- 家でもそれなりに勉強している
そういう生徒でも、冬休みに入った途端、
スイッチがふっと切れてしまう ことがあります。
保護者の方からは、
「テスト前じゃないと、なかなか机に向かってくれなくて…」
というご相談を、この時期によくいただきます。
テスト前という“分かりやすいゴール”が目の前にあるときは頑張れる。
でも、冬休みのように「目の前の締切」がない期間になると、
どうしてもペースが落ちてしまうのです。
「家にいると、ついゲームや動画ばかりで…」
もう一つ多いのが、この声です。
「家にいると、ついゲームや動画ばかりで…」
これは、決してそのお子さんだけの問題ではありません。
正直なところ、大人でも同じです。
- スマホがすぐそばにある
- テレビをつければ年末特番
- 家族も「今日はゆっくりしようモード」
こうした空気の中で、
ひとりだけ勉強モードに切り替える のは、なかなか難しいことです。
だから創心館では、
「家で頑張れないならダメ」とは考えていません。
「勉強モードに切り替えやすい場所として、塾を使ってほしい」
というスタンスで、冬休みの勉強環境を考えています。
「冬休み明けに“リハビリ期間”が必要になるのが不安」
さらに、こんなお話もよく伺います。
「冬休み明けの3学期の最初が、いつも“リハビリ期間”になってしまうんです」
- 冬休みの間に勉強の習慣がいったんゼロに戻ってしまう
- 3学期のはじめは、まず「勉強するリズム」を作り直すところから
- 気づいたら、もう学年末テストが近づいている…
というパターンです。
2学期の期末テストに向けてコツコツ頑張ってきた生徒ほど、
「もったいない形で冬休みを過ごしてほしくない」 と、私たちは感じています。
だからこそ創心館では、
「冬休みの3週間を“まるまる休み”にしない」
「細くてもいいので、塾に来て勉強するリズムだけは守る」
ことを大切にしています。
このあとの項目では、
創心館が冬休みに特に意識している 「3つのリズム」 についてお話ししながら、
そのリズムを支える仕掛けの一つとして、
冬の「塾王グランプリ」 の位置づけもお伝えしていきます。
創心館が考える「冬休みに守りたい3つのリズム」
創心館では、冬休みだからといって
「毎日3時間勉強しましょう」「完璧な計画表を作りましょう」とは言いません。
それよりも、
ここだけ守れたら、3学期のスタートで大きく崩れない
という “最低限の3つのリズム” を大事にしています。
① 生活のリズム ─ 起きる・寝る・出かける「時間」を崩しすぎない
まず一つ目は、生活のリズムです。
創心館でよくお話ししているのは、
- 普段より少し遅くなるのは構わない
- でも「毎日バラバラ」になるのは危ない
ということです。
具体的には、
- 起きる時間
- 寝る時間
- 家を出る時間(=塾や外出の時間)
この3つだけは、冬休み中も
「だいたい同じくらい」になるように意識してほしい と考えています。
完璧じゃなくて構いません。
- 普段 6:30 起床 → 冬は 7:30 でもOK
- 普段 23:00 就寝 → 冬は 23:30〜24:00 くらいで“天井”を決める
こうやって「ここまではOK」「ここから先は崩しすぎ」というラインを、
ご家庭ごとに ゆるく決めておく ことをおすすめしています。
② 来塾のリズム ─ 「行く日」と「行かない日」を先に決める
2つ目は、来塾のリズムです。
創心館としていちばん大事にしたいのは、
「行けるときに行く」ではなく
「行く日を先に決めてしまう」
という考え方です。
冬休みはイベントも多く、ご家庭の予定も入ります。
だからこそ、
- カレンダーを親子で一緒に見ながら、
「この日は塾に行く日」と先に○をつける - 「ここは家族の予定の日」「ここは完全オフの日」も一緒に決める
こうして、“行く日/行かない日”をあらかじめ分けておくことが、
冬の来塾リズムを守るコツだと考えています。
創心館としては、
来てさえくれれば、何をどこからやるかは、こちらが一緒に考えます。
というスタンスです。
- 「今日はワークのここまでやろう」
- 「今日は英語だけに絞ろう」
- 「受験生だから、今日は理科と社会に時間をかけよう」
など、中身の設計は塾側の仕事です。
ご家庭には、
「この日は塾に行く」という“土台の予定”だけ
一緒に決めていただければ十分
だと、創心館では考えています。
③ 勉強のリズム ─ 「その日に何をするか」をざっくり決めておく
3つ目は、勉強のリズムです。
ここも、細かい1日スケジュール表ではなく、
「塾に行った日、最低限これだけはやる」
という “その日の約束” を一つ決めるイメージで考えています。
たとえば、
- 小学生なら
- 「塾に行った日は、算数の宿題と漢字ドリルだけは必ず終わらせる」
- 中1・2なら
- 「塾の日は、英・数どちらかの“苦手単元”を30分は触る」
- 中3なら
- 「塾の日は、入試問題(過去問・類題)を最低1題は解く」
などです。
生徒を見ていてよく感じるのは、
「何をやるか決まっていない状態で塾に来る」
↓
「何となくワークを開いて、何となく終わる」
という時間を減らしてあげることが、
冬の勉強リズムづくりにはとても大事だということです。
そのために、創心館では冬期の面談や授業の中で、
- 「この冬、塾に来た日は何を優先するか」
- 「家ではどこまでできたら合格にするか」
という “ざっくりルール” を、
生徒と一緒に決めていくようにしています。
この「3つのリズム」──
- 生活のリズム
- 来塾のリズム
- 勉強のリズム
が大きく崩れないようにすることが、
3学期・次の学年への“橋渡しとしての冬休み”をつくるうえで、
創心館がいちばん大事にしていることです。
次の項目では、このリズムを守るために
なぜ「勉強の拠点を塾に置く」という考え方をおすすめしているのかを、お話ししていきます。
「勉強の拠点を家ではなく塾に置く」という考え方
家はどうしても“くつろぎの場所”になりやすい
創心館の面談で、よくこんなお話をします。
「家で集中して勉強できないのは、ある意味ふつうのことです」
家には、
- テレビやゲーム、スマホ
- 兄弟姉妹やご家族の会話
- ご飯のにおい、年末の雰囲気 など
「くつろぎの要素」 がたくさんあります。
特に冬休みは、
- いつもより家族が家にいる時間が長い
- 年末年始の空気で、家全体が“休みモード”になる
ということもあり、
「さあ、今から2時間、ひとりだけ勉強に集中しなさい」
というのは、
大人でもなかなか難しい環境だと思います。
だから創心館では、
「家で頑張れない=意志が弱い」
とは考えません。
むしろ、
「家は“休む場所”
勉強は“別の場所”でやるほうがうまくいきやすい」
という前提で、冬の勉強のしかたを一緒に考えるようにしています。
塾は「行けばスイッチが入る場所」にできる
では、その“別の場所”はどこがいいのか。
創心館としては、やはり
「塾を勉強の拠点にしてほしい」
と考えています。
創心館の中では、
- 周りの子も同じように机に向かっている
- 質問をすればすぐに先生が捕まる
- 無駄なもの(ゲーム・テレビ・スマホなど)が手の届くところにない
という環境があります。
この「何もなくて、勉強しかできない空間」が、
「行けばスイッチが入る場所」 をつくります。
実際に、生徒たちからも、
- 「家だとダラダラしちゃうけど、塾来たらなんだかんだやるしかない」
- 「とりあえず塾まで来たら、1ページは進む」
という声をよく聞きます。
創心館としては、この状態こそが理想で、
「やる気があるから塾に行く」よりも
「塾に行くから、結果的にやる気のスイッチが入る」
そんな場所でありたいと考えています。
創心館が冬期講習で大事にしているのは「時間よりも、まず来塾」
冬期講習というと、
- 「〇コマ受けないといけないのでは?」
- 「長時間いないと意味がないのでは?」
といったイメージを持たれる方もいらっしゃいます。
もちろん、しっかり時間をかけて勉強することも大切です。
ただ、創心館が冬にいちばん大事にしているのは、
「どれだけ長くいたか」よりも、
「ちゃんと来塾するリズムを守れたか」
という点です。
部活やご家庭の予定がある中で、
- 1日3時間が難しいなら、1時間でもいい
- 毎日は無理でも、「この日だけは必ず塾に行く」を決める
といった形で、
「ゼロの日をできるだけ減らす」
「細くてもいいので、塾とつながり続ける」
ことを大切にしています。
なぜなら、経験上、
- 「まったく来なかった冬」と
- 「短時間でも来塾を続けた冬」
では、3学期のスタートラインがまったく違うからです。
創心館としては、
「塾にさえ来てくれれば、その日何をするかはこちらで一緒に考えます」
というスタンスで冬期講習を設計しています。
このあとご紹介する 「塾王グランプリ」 は、
まさにこの
- 「来塾のリズム」
- 「勉強の拠点を塾にする意識」
を後押しするための“仕掛け”です。
次の項目では、
創心館が塾王グランプリに込めているねらいを、もう少し詳しくお伝えしていきます。
創心館の「塾王グランプリ」に込めたねらい
「来塾日数」と「滞在時間」をあえて見える化する理由
塾王グランプリでは、
- 塾に何日来たか = 来塾日数
- 塾でどれくらい時間を過ごしたか = 滞在時間
この2つをあえて「数字」にします。
テストの点数でも、偏差値でもありません。
創心館があえて “行動の量” を数字にしているのには理由があります。
それは、
「やる気があるかどうか」よりも、
「実際にどれだけ行動できたか」を見てあげたい
からです。
- 「すごく頑張りたい気持ちはあるのに、家ではうまくいかない子」
- 「テストの点数はまだ追いついていないけれど、来塾の回数は明らかに増えた子」
そういう生徒の“変化”は、
点数だけ見ていると見落としてしまうことがあります。
だから創心館では、
- 来塾日数
- 滞在時間
といった、「行動そのもの」 を見える形にし、
「この冬、行動の量を一段階上げてみよう」
というチャレンジを後押ししたいと考えています。
加えて、数字にすることで、
- 講師が声をかけやすくなる
- 子ども自身も「自分の頑張り」を客観的に見られる
- 保護者の方も「塾でどれくらい頑張っているか」をイメージしやすくなる
というメリットもあります。
順位よりも大事にしたい「去年(昨日)の自分との比較」
「グランプリ」と聞くと、
「うちの子はどうせ上位には入れないから…」
と感じてしまう保護者の方もいらっしゃるかもしれません。
でも、創心館が本当に大事にしたいのは、
「誰かに勝ったかどうか」ではなく、
「去年(昨日)の自分より、一歩でも前に進めたかどうか」
という視点です。
たとえば、
- 去年の冬はほとんど塾に来られなかった子が、
今年は 「来塾日数ランキングの中段あたりに入っている」 - これまでテスト前にしか自習に来なかった子が、
冬休み中に 「合計滞在時間がしっかり積み上がっている」
こうした変化は、順位だけでは測れない“その子なりの成長”です。
塾王グランプリのランキングは、あくまで「目に見える目標」としての役割。
創心館としては、
「あなたは去年のあなたより、確実に前に進んでいるよ」
と伝えられる材料として、
この仕組みを使っていきたいと考えています。
その意味で、
本当の「ライバル」は、教室の誰かではなく、
「去年の自分」「昨日の自分」
だと、私たちは思っています。
ご家庭にお願いしたい“ひとこと応援”の声かけ
塾王グランプリは、
塾だけで完結するイベントではありません。
ご家庭の声かけがひとこと加わるだけで、
お子さまの頑張りはぐっと続きやすくなります。
創心館としてお願いしたいのは、
難しいことではなく、こんなシンプルな言葉です。
- 「今日も塾行ってきたんやね。えらいなあ。」
- 「昨日より長くいられたんや。がんばったやん。」
- 「順位も大事やけど、冬休み、ちゃんと塾に行けてるだけで十分すごいよ。」
逆に、
- 「なんで上位に入れなかったの?」
- 「◯◯くんに負けてるやん」
といった声かけは、
せっかく芽生えた前向きな気持ちをしぼませてしまうことがあります。
創心館としては、
「結果」よりも、「行こうとしたこと」「行き続けたこと」を認めてあげてほしい
と考えています。
- 来塾日数が増えた
- 滞在時間が少しずつ延びてきた
その一つひとつが、
お子さまにとっての 「冬の成功体験」 になるはずです。
塾王グランプリの具体的なルールや日程、表彰内容については、
別の記事で詳しくまとめています。
👉 冬の「塾王グランプリ」開催のお知らせはこちら
次の章では、
この冬を「完璧じゃないけれど、ちゃんと頑張れた冬」にするために、
ご家庭で決めていただきたい “たった一つの約束” についてお話しします。
完璧じゃなくて大丈夫。「この冬はここだけ守ろう」を親子で決めてみる
「毎日3時間」よりも「この日だけは必ず塾に行く」を決める
冬休みの計画というと、
「毎日3時間は勉強しなさい」
「英語と数学と国語を毎日全部やろう」
といった“完璧な計画”を思い描いてしまいがちです。
でも、創心館でたくさんの生徒を見てきた感覚から言うと、
完璧な計画ほど、3日目くらいで破綻しやすい
というのが正直なところです。
創心館としておすすめしたいのは、
- 「毎日3時間」ではなく
- 「この日だけは必ず塾に行く」
という約束を、まず一つ決めることです。
- たとえば「月・水・金は必ず塾に行く」
- あるいは「クリスマスと年末年始の前後だけはちゃんと行く」でも構いません。
大事なのは、
「行けたら行く」ではなく
「この日は行くことが前提」
になっている日を、カレンダー上に先に作ってしまうことです。
その“塾に行く日”さえ守れれば、
細かい中身は多少ブレても、冬休み全体のリズムは大きく崩れません。
「ここまでできたら合格」という“ゆるい合格ライン”を決める
もうひとつ、創心館がよく生徒と相談するのが、
「塾に来た日は、ここまでできたら合格にしよう」
という “ゆるい合格ライン” を決めることです。
たとえば、
- 小学生なら
- 「塾に来た日は、算数の宿題と漢字ドリルを終わらせたらOK」
- 中1・2なら
- 「英語の単語テストの勉強+数学ワークを1ページ進めたらOK」
- 中3なら
- 「入試問題を1題解いて、解き直しまでできたらOK」
など、その子の学年・状況に応じた“最低ライン” を一緒に決めていきます。
ポイントは、
- 「時間」で決めないこと
(×「2時間やらないとダメ」) - 「量」と「質」のバランスで決めること
(〇「ここが終わったら、今日はよく頑張ったでOK」)
です。
合格ラインがはっきりしていると、
- 子ども:「ここまで頑張れば今日はクリア」
- 親御さん:「今日はそこまでやれたなら、よく頑張ったねと言える」
と、お互いに“終わりどころ”が分かります。
創心館としては、この「今日のゴールが見えている状態」が、
冬休みの勉強を続けるうえでとても大事だと考えています。
最後に──冬が終わったとき、「今年の冬は頑張ったね」と言えるように
冬休みは、気づけばあっという間に終わります。
- クリスマス
- 年末の慌ただしさ
- お正月
- 親戚の集まり ……
気がついたら、
「あれ? 勉強の記憶がほとんどないまま冬休みが終わってしまった」
ということも、正直よくあります。
創心館としては、
- 「毎日完璧に計画通り!」を目指すのではなく、
- 冬休みが終わるときに、
「今年の冬は、ちゃんと塾に行けたよね」
「去年よりも勉強のリズムは崩れなかったよね」
と、親子で一言でもいいので
“前向きな振り返り”ができる冬 にしてほしいと思っています。
そのための一つの仕掛けが、この冬の「塾王グランプリ」です。
- 来塾日数
- 滞在時間
といった「行動の量」が数字として残ることで、
「この冬、よく頑張ったね」
と、目に見える形でお子さまを認めてあげやすくなります。
もし、
「うちの子の場合、どれくらい塾に行かせたほうがいいんだろう?」
「どこから手をつけたらいいか分からない」
と感じられたら、
ぜひ一度、冬期講習や学習相談でご相談ください。
ここから先は、創心館の仕事です。

