大学合格が決まった高3生へ—今こそ英語を勉強しておくべき理由

住吉本部校

1. まずは合格おめでとうございます!

指定校推薦やで大学合格を大きく引き寄せた皆さん、本当におめでとうございます。校内選考を通過できたということは、これまでの学校生活での努力がしっかりと評価された証です。

ただし、ここで油断は禁物です。指定校推薦は「校内選考を通過できれば99%合格」と言われますが、それでも面接や小論文といった入試が残っている人もいます。小論文では日頃の学習姿勢や時事問題への関心が問われることも多く、最後まで準備を怠らないことが大切です。

そして、すべての選考が終わり無事に合格通知を受け取ったとき、本当の意味で新しいスタートが始まります。大学入学までの数か月は「自由時間の宝庫」。遊びや部活動のラストスパートも大切ですが、同時に大学での学びに備える準備を始めることが、入学後の生活をより充実させるカギとなります。その中でも特におすすめなのが 英語の継続学習 です。


2. 大学進学後に英語が必要になる理由

(1)必修科目としての英語

多くの大学で1〜2年次に英語の授業が必修です。入学前から英語に触れておけば授業に余裕を持って臨め、良い成績を収めるチャンスにもなります。

(2)専門分野の学びに直結

理系では最新研究の論文、文系では国際的な資料など、多くが英語で発表されています。英語力があるかどうかで、学びの深さや広さに大きな差が生まれます。

(3)キャリアや就職活動への影響

就職活動の場面では、 TOEICや英検などのスコアが採用条件や評価項目に含まれることが少なくありません。特に大手企業やグローバル展開している企業では、英語スコアが応募資格になるケースもあります。

現時点で 英検2級を取得している高3生 であれば、大学の合格が大方決まって時間のある今のうちから学習を継続すれば、英検準1級やTOEIC800点以上を目指すことは十分可能 です。

これらを取得できれば…

  • 就活での大きなアピールポイントになる
  • 外資系・大手企業など応募資格の幅が広がる
  • 留学・インターンシップへの挑戦がスムーズに
  • 社会人になってからのキャリアアップにも直結
  • 大学院入試で評価されるケースがある(出願条件としてスコア提出を求められる場合や、合否判定に加点される場合がある)

さらにTOEICには 有効期限(2年間) があるため、就職活動や大学院入試でスコアを活用するには、大学2年生のうちに目標スコアを取得しておくのが理想です。今から準備を始めれば、大学2年の時点でベストな状態を作ることができます。

そして何より、高校3年生の今はこれまでの人生で最も英語力が高い時期です。この力を維持し、次のステージに向けて伸ばしていくことこそ、将来の自分への最大の投資になります。

(4)留学や国際交流のチャンス

大学には留学や海外研修、国際交流のプログラムが数多く用意されています。英語力があれば参加条件を満たしやすく、挑戦の幅が大きく広がります。


3. 英語が苦手なままだとどうなるか/この半年間で英語力を落としてしまうとどうなるか

半年間英語を放置してしまうと、次のようなリスクがあります。

  • 大学の授業で出遅れる
    入学直後に単語や文法を忘れてしまい、基礎を取り戻すだけで精一杯になる。
  • リカバリーに時間を取られる
    英語力は筋肉と同じで、使わなければすぐ衰えます。落ちた力を戻すのに数か月以上かかり、新しい挑戦の出足が遅れます。
  • 資格取得のタイミングが遅れる
    例えば、ある大学生が半年間英語を放置した結果、交換留学(TOEIC650点以上が条件)に応募できなかった、というケースもあります。半年間の油断が「応募資格を満たすのに間に合わない」という事態を招きかねません。
  • やりたいことに挑戦できない後悔
    「留学したかったのに英語力が足りなかった」「就活でスコアがなくて受けたい企業を諦めた」といった後悔は、後から取り戻せません。

半年間をどう過ごすかは、その後の大学生活・キャリア形成に直結するのです。


4. 今からできる具体的な勉強法

最も効果的なのは、資格試験を目標に据えること です。

  • 英検2級を持っている人 → 準1級を目標に
  • TOEIC未経験の人 → まず600点台、その後800点以上を目指す

資格試験という明確な目標があると、学習のモチベーションが高まり、結果として英語力を自然に維持・向上できます。英語学習を楽しめる人は映画や音楽などを活用しても良いですが、それが苦手な人はあくまで“おススメ程度”にとどめ、まずは資格を軸にするとよいでしょう。

そして何より忘れてはいけないのは、学校の授業をしっかり勉強すること
たとえ推薦で合格が決まっていても、授業では入試に直結する英語を扱います。ここで真剣に取り組めば、一般入試で入学してくる生徒と比べても遜色のないスタートを切れるはずです。


5. まとめ

合格を決めた今こそ、未来の自分に投資できる絶好の時期です。
英語を半年間完全に手放してしまうのか、それとも資格試験を目標に据えてコツコツ続けるのか。その選択は、大学での学び、留学や国際交流の機会、そして就職活動にまで大きな影響を与えます。

「あのとき続けておけばよかった」と後悔するか、
「やっておいてよかった」と胸を張るか。

分かれ道は、まさに今の過ごし方にあります。

今年、指定校推薦入試の校内選考を通過した高3生も英語の勉強はしっかりやっておきたいということで続けて塾に通ってくれています。高校3年間指定校推薦を見据えてコツコツ勉強できた君たちなら、きっと次の目標も達成できるはずです!引き続き頑張っていきましょう。

文責:小西正也

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