【大阪府立高校入試】英検などの「読み替え率(点数換算)」が見直しに!?

住吉本部校

◆ はじめに

大阪府の高校入試で使われている「外部英語資格(英検など)」の扱い方が今後見直されることになりそうです。
これまで英検などの資格を持っていると、英語の入試得点に“読み替え”してもらえる制度がありましたが、その「換算率(読み替え率)」が変更される見込みです。

受験を控える中学生、そして保護者の方にとっても気になる話題です。この記事では、その変更内容や背景、そしてこれからどんな準備をしておくと良いかを分かりやすくまとめました。

◆ なぜ変更されるの?

ここ数年、学校教育の中で英語の学び方が大きく変わってきています。
「聞く・話す・読む・書く」の4技能をバランスよく育てる方向に進んでおり、高校入試もその流れに合わせた見直しが必要になってきました。

また、英検などの資格を持つことで、英語の得点がかなり高く換算されるケースが多く、「資格を取れば入試で有利になる」という構図ができていました。
公平性の観点からも、「資格だけで得点が大きく上がる」状態を見直そうという流れがあるようです。

◆ どんなふうに変わるの?

現時点では案の段階ですが、次のように読み替え率が引き下げられる方向で検討されています。

資格・スコア新しい読み替え率(案)これまでの読み替え率
英検準1級・1級約90%100%
英検2級約70%80%
TOEFL iBT 50〜59点 など約80%90%

つまり、どの資格でも「少し控えめな換算」になるイメージです。
これまでほど「英検があると大幅に有利!」という形ではなくなりそうです。
とはいえこれまでの流れ同様、英語が得意な生徒は英検2級を取得して、他の教科に力を入れるという流れはしばらく続きそうな気もします。

◆ いつから変わるの?

この新しい仕組みは 令和10年度(2028年度)入学者から 適用される予定です。
ただし、正式な発表はもう少し先になる見込みです。

現在の中学1年生がちょうどその世代にあたるため、これから受験を迎える皆さんは、この新制度を前提に準備を進めていくことが大切になります

◆ これからの勉強で大切なこと

① 資格に頼りすぎない

英検などの資格を持っていることはもちろんプラスになりますが、それだけで合否が決まるわけではありません。
これからは「英語の資格+5教科の学力バランス」が求められます。

② “使える英語力”を育てる

英検の勉強も、ただ単語を覚えるだけでなく「聞く・話す・書く・読む」をバランスよく鍛えることが大切です。
学校の授業や塾の課題を丁寧にこなすことが、結果的に英検対策にもつながります。

③ 受験校の方針をチェックする

高校によっては、今後も英検などを重視する学校もあるかもしれません。
説明会や募集要項を通して、各校がどんな生徒を求めているのかを早めに確認しておくと安心です。

◆ まとめ

英検などの資格が「入試で得点に換算される」仕組みは今後も続きますが、以前ほどの特別大きな優遇はなくなっていく見通しです。

これからの受験では、

  • 英語資格を“プラスアルファ”として活用する
  • 各教科をバランスよく伸ばす
  • 早めに情報を集めて計画を立てる

この3点が大切になります。

制度が変わっても、日々の努力が結果につながるのは変わりません。焦らず、コツコツと積み重ねていきましょう。

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