いよいよ高3生の大学共通テスト・私立一般入試が始まりました。高1・高2生にとってはまだまだ先のことのように感じるかもしれませんが、国公立大学・難関私立大学へ現役合格するには高3から勉強しても手遅れなのです。では、高1・高2の段階で大学入試を見据えて何をすべきか。それは、受験勉強を始めることではなく、受験に耐えられる土台を作ることです。ここを間違えると、高3でどれだけ頑張っても伸び切りません。今回はそのポイントをお伝えします。
定期テストを「受験の基礎トレーニング」と捉える
高1・高2で最優先なのは、定期テストで安定して点を取れる学力を作ることです。理由はいたってシンプルで、
定期テスト=教科書内容の完全理解
大学入試=教科書内容の組み合わせ・応用
だからです。
特に重要な点は、
英語:文法・語彙・構文を“なんとなく”で終わらせない
数学:途中式・考え方を説明できるレベルまで理解する
ことです。
「赤点を回避する勉強」「直前の暗記」は、受験にはほぼ何も残りません。大学受験に役立つ勉強は、そのまま定期テストにも役立つのです。
英語は“今から”毎日触れる科目にする
大学入試において、英語は高1・高2の積み重ねで8割決まります。高3で新たに習う内容は少なく、とにかくすべての精度をあげることが求められます。
だからこそ、今やっておくべきことは極めてシンプルです。
英単語:毎日少しずつ(量より継続)
文法:学校内容をその都度つぶす
英文:短くていいので「意味を取る練習」
英語はまさにコツコツ地道な努力が実を結ぶ科目です。「高3から本気出す」は、英語ではほぼ通用しません。
数学は「わかったつもり」を徹底的に潰す
数学が伸びない生徒の多くは、解説を読んでわかった気になっているだけです。先生に質問して解決した後に、もう一度類題を解かなければ分かったかどうかを判断できません。
ですから、高1・高2で意識すべきことは、
なぜその式変形をするのかを説明できるか
別の数字でも同じ解法が使えるか
途中で詰まった理由を言語化できるか
この3点を徹底していきましょう。
この習慣がないまま高3に入ると、演習量を増やしても点数は伸びませんし、数学に対する苦手意識がいつまでたっても消えないのです。
志望校未定は問題なし。ただし“無関心”はNG
高1・高2で志望大学が決まっていないのは、さほど大きな問題ではありません。オープンキャンパスに行ったり自分の興味関心を深めたりすれば、志望大学は徐々に決まってくるはずです。
しかし、大学入試の仕組みを知らないのは要注意です。入試の仕組みを知らないまま志望大学を選んでしまうと、「この入試科目では受けられない」「気づいたら願書の締切が過ぎていた」、なんてことも起こり得ます。
そのため高1・高2のうちから最低限、以下は知っておくべきです。
共通テストとは何か
国公立と私立の違い
文系・理系で何が変わるか
これらを知らない状態だと、今の勉強がどこにつながっているのかが分からず、勉強に対するモチベーションが続きません。つまり、ただ目の前の定期テストをどうにかしようという意識ではなく、この勉強をしていれば大学入試に役立つという意識を心がけましょう。
勉強習慣は“量”より“型”を作る
高1・高2では、何時間やったかよりもどんな流れで勉強したかが重要です。
理想は、
その日の授業内容をその日のうちに確認
分からない点を放置しない
週末に軽く振り返る
この「型」ができている生徒は、高3で一気に伸びます。初めのうちはしんどいかもしれませんが、ルーティーンになってしまえば苦ではなくなります。継続こそうまくいくコツです。
高3は「スタート」ではなく「仕上げ」
大学に現役で合格するためには、これはとても大事な考え方です。大学受験がなぜ高3から勉強したのでは間に合わないかの、一番の理由と言っても差し支えありません。高1・高2は基礎を作る期間、高3は完成度を上げる期間なのです。高3から全部やろうとすると、
基礎固め
応用演習
過去問対策
を同時進行することになり、ほぼ確実に時間が足りません。だからすでに述べたように、定期テストの延長に大学入試があると捉えて勉強していくことが、何よりも大切なのです。
最後に
高1・高2で差がつくのは才能でも、勉強時間でもありません。
正しい方向で
当たり前のことを
継続できているか
これだけです。特別なことは必要ありません。
もし「今、自分は何から手をつけるべきか分からない」「このままで大丈夫か不安」という場合は、早めに誰かに見てもらうことが、実は一番の近道です。塾の先生にどんどん相談してください。
