「高校1年生から模試って受けた方がいいの?」
「学校で受ける模試以外にも受ける必要がある?」
「河合塾、進研模試、駿台、東進……いろいろあるけれど、何が違うの?」
高校生や保護者の方から、このような質問をいただくことがあります。
大学受験というと、高校3年生になってから本格的に模試を受け始めるイメージがあるかもしれません。
しかし、特に国公立大学や難関私立大学を目指すのであれば、高校1・2年生のうちから全国模試を利用して、自分の現在地を確認しておくことは非常に重要です。
今回は、高校1・2年生が受験できる代表的な模試と、それぞれの特徴についてご紹介します。
そもそも、高1・高2で模試を受ける意味は?
高校1・2年生の模試で最も大切なのは、A判定やB判定を取ることではありません。
大切なのは、
・全国の高校生の中で自分がどの位置にいるのか
・学校で習った内容が本当に定着しているのか
・英語・数学・国語のどこに弱点があるのか
・志望大学まであとどれくらいの距離があるのか
を確認することです。
学校の定期テストでは、基本的に学校で習った範囲の中で順位が出ます。
一方、全国模試では学校を越えて多くの高校生と比較することができます。
「学校では上位だから大丈夫だと思っていたけれど、全国ではまだまだだった」
逆に、
「学校の成績には自信がなかったけれど、全国模試では意外と戦えている」
ということもあります。
大学入試は学校内の順位ではなく、全国の受験生との競争です。
だからこそ、早いうちから全国規模で自分の実力を確認しておくことが重要なのです。
① 河合塾「全統模試」
高校生向けの代表的な全国模試の一つが、河合塾の「全統模試」です。
高校1年生には「全統高1模試」、高校2年生には「全統高2模試」が実施されています。
問題の難易度が極端に高すぎるわけではなく、基礎から標準、応用までバランスよく出題されるため、幅広い大学を目指す高校生におすすめしやすい模試です。
志望大学に対する学力評価も確認できるため、
「今の自分の学力なら、どのあたりの大学が狙えるのか」
を知る一つの目安になります。
また、高校2年生の冬には「全統共通テスト高2模試」や「全統記述高2模試」もあります。
高校3年生になる直前に、
「共通テスト形式ではどれくらい取れるのか」
「記述問題ではどれくらい戦えるのか」
を確認できるのは大きなメリットです。
こんな人におすすめ
・初めて本格的な全国模試を受ける人
・国公立大学、私立大学を幅広く検討している人
・自分の全国での位置を知りたい人
・高校2年生から大学入試を意識していきたい人
迷った場合には、まず選択肢に入れたい模試の一つです。
② ベネッセ「総合学力テスト・進研模試」
高校で受験したことがある人が非常に多いのが、ベネッセの模試です。
一般的にはまとめて「進研模試」と呼ばれることも多いですが、現在、高校1年生から高校2年生1月頃までは「ベネッセ総合学力テスト」、高校2年生2月以降は「進研模試」という位置づけになっています。
ベネッセ総合学力テストは、学校の履修進度を考慮して問題が作られていることが大きな特徴です。
そのため、
「学校で勉強してきた内容がどれくらい定着しているか」
を確認するのに非常に向いています。
全国約45万人規模の受験者がいるため、自分の全国での立ち位置を確認する材料としても有効です。
学校単位で実施されるケースが多い模試ですが、現在はオンライン方式で個人受験することもできます。
こんな人におすすめ
・学校の学習内容の定着度を確認したい人
・まず基礎~標準レベルの学力を固めたい人
・学校で進研模試・総合学力テストを実施している人
・全国での自分の位置を定期的に確認したい人
学校で受験する機会がある場合には、まずその結果をしっかり分析することが大切です。
③ 駿台「高1・高2駿台全国模試」
難関大学を目指す高校生にぜひ知っておいてほしいのが、「駿台全国模試」です。
駿台全国模試は、河合塾の全統模試やベネッセ総合学力テストと比較すると難易度が高く、記述力や思考力が求められる問題が多いのが特徴です。
高校1年生・高校2年生ともに駿台全国模試が実施されており、さらにZ会と駿台が共同で実施する「アドバンスト」もあります。
特に、
・旧帝大
・医学部医学科
・神戸大学などの難関国公立大学
・早慶などの難関私立大学
といった大学を目指している高校生にとっては、自分の力を試す非常に良い機会になります。
ただし、問題自体が難しいため、まだ基礎が十分に固まっていない高校生が受験すると、かなり低い点数になることもあります。
そこで落ち込む必要はありません。
むしろ、
「難関大学を目指す高校生の中では、自分は現在どの位置にいるのか」
を確認するための模試と考えるとよいでしょう。
こんな人におすすめ
・難関国公立大学を目指している人
・医学部を目指している人
・難関私立大学を目指している人
・標準的な模試では物足りなくなってきた人
難関大学志望者であれば、高1・高2のうちに一度は挑戦しておきたい模試です。
④ 東進「全国統一高校生テスト」
東進が実施している有名な模試が「全国統一高校生テスト」です。
高校1年生、高校2年生も受験することができ、2026年度は6月と11月に実施されています。
大きな特徴の一つが、無料で受験できることです。
高1生部門・高2生部門に加えて、学年に関係なく共通テスト本番レベルに挑戦する「全学年統一部門」もあります。
そのため、
「まだ高校1年生だけれど、共通テストではどんな問題が出るのか知りたい」
「高校2年生の今の段階で、本番レベルにどこまで通用するのか試したい」
という使い方もできます。
また東進では、全国統一高校生テスト以外にも、
・大学合格基礎力判定テスト
・高校レベル記述模試
・共通テスト本番レベル模試
など、高1・高2生向けのさまざまな模試が実施されています。
特に高校2年生になったら、一度は共通テスト型の模試を経験しておくことをおすすめします。
こんな人におすすめ
・共通テスト形式を早めに経験してみたい人
・無料で全国規模の模試を受けてみたい人
・現在の課題を細かく確認したい人
・高2から本格的に大学受験を意識したい人
結局、どの模試を受ければいい?
ここまで紹介してきましたが、
「結局どれを受けたらいいの?」
と思う人もいるでしょう。
大まかに整理すると、次のように考えるとよいでしょう。
幅広い大学志望・まず全国での位置を知りたい
→ 河合塾「全統模試」
学校の学習内容が身についているか確認したい
→ ベネッセ「総合学力テスト・進研模試」
難関国公立・医学部・難関私大を目指している
→ 駿台「駿台全国模試」
共通テスト形式を早く経験したい
→ 東進「全国統一高校生テスト・共通テスト本番レベル模試」
もちろん、一つだけに絞る必要はありません。
例えば難関大学志望であれば、
「普段は全統模試で全国での位置を確認し、年に一度は駿台全国模試で難しい問題にも挑戦する」
という受け方も非常に有効です。
高1・高2は「模試を受けた後」が最も大切
最後に、非常に大切なことをお伝えします。
模試は、受けるだけでは学力は上がりません。
むしろ重要なのは、模試を受けた後です。
模試が返却されたら、偏差値や志望校判定だけを見て終わるのではなく、
「なぜ間違えたのか」
「知識不足なのか、演習不足なのか」
「次の模試までに何を勉強するのか」
まで考える必要があります。
特に高校1・2年生は、まだ入試まで時間があります。
高1の模試でE判定だったとしても、高2で大きく伸びることは十分にあります。
逆に、高1・高2で良い判定が出ていても、その後勉強を続けなければ高校3年生になって一気に順位を落とすこともあります。
模試の結果は「合格・不合格を決めるもの」ではありません。
これから何を勉強すればよいのかを教えてくれる材料として使うことが大切です。
高校1・2年生から大学受験を始めよう
大学受験では、高校3年生になってからの頑張りはもちろん重要です。
しかし、高校1・2年生のうちに英語・数学を中心とした基礎力をどこまで作ることができるかによって、高3になってからの伸び方は大きく変わります。
「まだ高1だから」
「受験生になるのは来年だから」
と考えるのではなく、定期的に模試を受験し、自分の現在地を確認してみてください。
創心館でも、模試の結果を単なる偏差値や判定だけで見るのではなく、今後どの科目をどのように勉強していけばよいのかまで含めて、一人ひとりの大学受験をサポートしていきます。
高校1・2年生で、
「どの模試を受ければいいか分からない」
「今の成績でどの大学を目指せるのか知りたい」
「大学受験に向けて何から始めればいいか相談したい」
という方は、ぜひお気軽にご相談ください。
※模試の名称・実施回数・対象学年などは2026年度の情報をもとにしています。年度によって変更される場合がありますので、実際に受験する際は各模試の公式サイトで最新情報をご確認ください。
