こんにちは。創心館あびこ校の田村です。
公立中学校に通っていて定期テストの点数が高いのになぜか評定は4
学校の評定のつけ方に納得ができない。
こんな経験はありませんか?
今回は公立中学校の評定のつけ方について詳しく説明していきます。
内申点は絶対評価
昔の内申点のつけ方は相対評価でしたが、現在は絶対評価になっています。
各教科の目標に対してどれだけ実現できたかが基準となります。
そのため評定5の人数などは決まっておらず、極端に言うと全員が5を取ることもあり得ます。
たとえ学校のレベルが高く周りに賢い生徒が多くいたとしても評定5を狙うことは可能です。
相対評価の場合内申点の平均は必ず3になりますが、各都道府県によっては絶対評価での平均が少し高くなったと言われています。
評定が確定するまでのプロセス
評定が確定するまでにまず学校での学習活動が観点別達成率などで得点化されます。
その後、観点別評価が行われその評価基準を総括して評定が決められます。
総括の方法は中学校によって異なるため、内申点のつけ方は複雑になっております。
観点別評価について
令和3年度から、学習指導要領で観点別評価は①「知識・技能」②「思考・判断・表現」③「主体的に学習に取り組む態度」となっております。
中学校からもらう通知表ではABCで評価されています。
しかし実は通知表には記載されていませんが、学校での学習活動から各観点の達成率が算出されており、その達成率から観点別評価が決められております。
例えば、達成率への換算が80%以上はA、50%以上80%未満はB、50%未満はCで換算される場合は以下のように観点別評価がつけられます。
①「知識・技能」達成率90%
②「思考・判断・表現」94%
③「主体的に学習に取り組む態度」79%
↓
①「知識・技能」A
②「思考・判断・表現」A
③「主体的に学習に取り組む態度」B
この3つの項目に基づいて評定の数字は決まっています。
それぞれの項目で良い評価を得るためのポイントは以下の通りです。
①「知識・技能」
「知識・技能」ではやはり定期テスト、単元テスト、小テストの点数が重要になります。
定期テストでは①「知識・技能」②「思考・判断・表現」の点数配分が60:40などで決まっているため、偏った点数を取った場合どちらかの点数が下がってしまうことなどもあります。
また注意したいのは4観点のころの「知識・理解」の理解も評価基準に含まれているため、単純に丸暗記だけではいけません。
②「思考・判断・表現」
「思考・判断・表現」では定期テストや授業中のプリント、ノート提出などで評価が行われます。
また論述やレポートなどの宿題や、グループワーク・発表なども評価基準に入るので手を抜いてはいけません。
副教科などの作品制作などもここで評価されます。
知識を持っているだけでなく、その知識をうまく活用できているかどうかが評価されるため、自分で考える力をしっかりと身につけましょう。
③「主体的に学習に取り組む態度」
「主体的に学習に取り組む態度」では授業中の態度、提出物、学習への向き合い方などが評価されます。
授業態度については授業中に手を挙げた回数や毎回ノートを取っているかどうか、寝ていたりしないかが常に見られているのでもし不安がある場合はすぐに改善すべきです。
学習への態度は勉強量だけでなく、勉強への工夫・振り返りも評価の基準になるため、学校によっては振り返りシート(定期テストの反省)なども評価される場合があります。
保健体育で運動が苦手なので5を取れないと言う生徒が時々いますが、体育の授業中に苦手でも一生懸命頑張り、周りの生徒と協力する姿勢を見せることにより4や5を狙うことは可能です。
定期テストの点数が良くても5を取ることが出来ない場合、ここを疎かにしている可能性があるので、勉強だけでなく学習態度などを見直してみましょう。
総括の方法について
総括の方法は複数ありますが、わかりやすい観点別達成率の平均を取る方法をご紹介します。
この方法では各観点の達成率の平均を求め、5段階評価に換算します。
例えば、達成率の平均が90%以上は5、80%以上90%未満は4の場合で換算される場合以下のように評定がつけられます。
①「知識・技能」達成率90%(A)
②「思考・判断・表現」94%(A)
③「主体的に学習に取り組む態度」79%(B)
↓
達成率の平均87.6%
↓
評定4
このように評価が行われるため、観点別評価ですべてAを取っていても評定が4になってしまったり、定期テストの点数などが高くても③「主体的に学習に取り組む態度」が低く5を取れなかったりすることが起こります。
内申点を上げるコツ
上記の点を踏まえて内申点を上げるコツを箇条書きでまとめてみました。
□定期テスト、小テスト、単元テストでしっかりと点数を取る
□毎回ノートを取りきれいにまとめる
□宿題は提出期限を守る
□宿題をただ出すだけではなく質の高い状態で提出する(答えを写したりするとすぐバレます。)
□授業中は寝ずに発言や挙手を行う
□先生にため口などを使わない
□グループワークや調べ学習に力を注ぐ
□どうしたら成績が取れるか先生に相談してみるの◎
まとめ
内申点は高校受験において重要な要素の一つです。
今回の記事で紹介した内申点を上げるコツで自分が出来ていない部分があれば改善してみてください。
ただ、正直一人で改善が難しい項目もあると思います。
創心館ではいつでも体験授業を受け付けておりますのでもしお困りごとがございましたら、ご相談ください。
創心館あびこ校 田村
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