【シリーズ第2回】成績を上げたい人必見!これをやれば成績が上がる!

【シリーズ】これをやれば成績が上がる

休まないことで成績が上がる!

こんにちは。創心館代表の安延です。
成績を上げる「魔法」のような方法は存在しませんが、勉強において効果的なコツや習慣があります。そこで、この「これをやれば成績が上がる!」シリーズを通じて、成績向上のちょっとした秘訣をお伝えしていこうと思います。今回のテーマは『休まないことで成績は上がる!』です。

スポーツや芸術においてもそうですが、上達するためには毎日の積み重ねが欠かせません。たとえば、野球の大谷選手が「今日は気が乗らないから練習を休もう」などと考えることはまずないでしょう。彼のような一流のアスリートは、地道な努力を日々積み重ねています。勉強も同じで、毎日少しずつ積み重ねていけば、必ず知識が増え、力がついていきます。たとえば一日で10ページの勉強をしても、その後何日も勉強時間が0の日が続けば効果は薄れます。むしろ、毎日2ページでもいいので、毎日続ける方が遥かに学力アップに繋がります。

継続学習がもたらす学力向上の効果

学習を続けることが成績向上に直結する理由は、科学的にも証明されています。心理学者のアンジェラ・ダックワース教授の「グリット(Grit)」理論は、成功には「情熱と粘り強さ」が不可欠であると説いています。学業においても、グリットが強い人ほど成績が伸びる傾向があり、成績向上には継続的な努力が欠かせません。

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また、脳科学の分野でも継続の重要性が認められています。脳は、新しい情報を学習する際、まず短期記憶に蓄積し、繰り返しを通じて長期記憶へと移行させます。この「繰り返し効果」を活用することで、学んだ内容がより確実に定着するのです。たとえば、1日に10分間でも毎日同じ内容を学び続けることで、脳内の神経回路が強化され、記憶が長期的に保持されやすくなります。このように毎日のコツコツとした積み重ねが学力向上を支え、学びの質を高めるのです。

学習ブランクがもたらす学力低下のリスク

授業を休んでしまうと、学習の流れが途切れてしまい、前回の内容が思い出しにくくなることがあります。かの有名な心理学における「エビングハウスの忘却曲線」は、この現象を示す一例です。

この曲線によれば、人は1時間後には新しい情報の約50%を忘れてしまいます。そのため、数日間の学習ブランクができると、前回の授業内容が記憶から薄れ、復習に時間をかける必要が出てくるのです。

さらに、授業に参加しないことで学習のリズムが乱れ、次の授業でも集中力を欠きやすくなります。シナプス結合の観点からも、定期的な刺激がないと神経回路が弱まり、記憶の再構築に余計な労力を要することがわかっています。また、簡単に休んでしまうと「もう一回くらい休んでも大丈夫」という思い込みを生み出しやすく、学習習慣の崩壊を招きかねません。

授業の連続性がもたらすメリットと効果

塾の授業は、各回が連続性をもって構成され、積み重ねられています。講師たちは1週間後、1か月後、さらには入試当日を見据えて授業を組み立てており、毎回の授業それぞれがつながりの中で特定の役割を果たしています。そのため、たとえ1回でも授業を休んでしまうと、前後の内容に大きな影響を与えることがあるのです。

たとえば、ドラマの10話連続シリーズを想像してみてください。1話目から5話目まで欠かさず視聴していたとしても、6話目を見逃したことで、話の流れがつかみにくくなるかもしれません。7話目から最終話まで全部見たとしても感情移入するのは難しいかもしれません。授業も同じです。1回の欠席が後の学習内容の理解度を低下させ、その単元全体の理解を難しくする可能性があります。10回のうち1回を見逃すことは10分の1を失うのではなく、10回全部の質を低下させることにつながるのです。

学習継続を実現するための工夫と方法

頭ではわかっているけれど、それでも毎日勉強を続けるのは難しいですよね。継続のためのちょっとした工夫を以下に挙げておきます。

毎日継続していることの前後に設定する

たとえば、毎日晩ご飯を食べますよね。その前に10分だけ勉強するなどと予定として入れ込むのです。晩ご飯を食べるという習慣に勉強という行動を付随させることで習慣化するのです。学校に行く前に10分だけ勉強するとか、風呂に入る前に10分だけ勉強するとか、毎日やっていることとくっつけることで習慣化するといいでしょう。

小さな目標を設定して続ける

1日に10分、1ページなど、取り組みやすい小さな目標を設定することで、無理なく継続することが可能です。心理学的にも、達成しやすい小さな目標をクリアすることで自己効力感が高まり、次へのモチベーションが生まれることが分かっています。

進捗を視覚化して達成感を得る

学習の記録をカレンダーやアプリに書き込むことで、進捗が視覚化され、達成感を得やすくなります。特に成績向上を目指す受験生にとって、このような達成感は自己肯定感の向上につながり、次の目標への意欲を高めます。

計画的な休憩を取り入れる

休まないといっても無理に勉強を続けるのではなく、集中力が続く範囲で学習をすることが大切です。その際にはポモドーロ・テクニック(25分学習して5分休憩)というものを取り入れてはどうでしょうか。この方法を取り入れることで、効率よく学習を進めながら集中力を維持することが可能です。

    学習継続がもたらす心理的な安心感

    毎日勉強を「休まない」ことは、学力向上だけでなく、心理的なメリットももたらします。学習が日常生活の一部として定着すると、学習に対する抵抗感が薄れ、むしろ「今日は勉強しない」ことに違和感を覚えるようになります。特に、試験前の受験生にとって、日々の学習の習慣がついていると、自信が生まれ、不安感が軽減される効果もあります。創心館の中3生は毎日塾に来るのが習慣化していますね。学校が終わったら塾で勉強、という決まったルーティンを続けることで、受験に対する不安やストレスが軽減されるのです。

    休まないことで得られる自己成長

    最後に、「休まないで続けること」が子ども自身の成長につながる点にも注目したいと思います。学習を継続することで、自分の成長を実感し、努力が実を結ぶ瞬間を経験することができます。この「努力が報われる」体験は何物にも代えがたく、他の目標に対しても積極的に挑む原動力となります。これは単なる勉強だけでなく、将来的なキャリアや人生においても大切な要素です。

    まとめ

    『休まないことで成績は上がる』というテーマで、学習の継続が成績向上にどれほど影響を与えるかをお伝えしました。成績を上げる「魔法」はありませんが、毎日の積み重ねこそが最大の秘訣です。短期的な成果を求めるのではなく、長期的な成長を信じ、地道な努力を続けていくことが大切です。

    このシリーズ、書きたいことが山ほどあるので、しばらくは続けていきたいと思います。

    第1回は以下をご覧ください。

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