こんにちは!創心館です。
10月に入り、中学校では中間テストが実施される時期となりました。
中学3年生はいよいよ高校受験が目前に迫り、志望校の決定や実力テスト、五ツ木模試など、受験を意識する機会が増えてきています。
一方で、中学2年生の皆さんはどうでしょうか。
「受験はまだ来年の話だし、今はそこまで頑張らなくても大丈夫」
「中学3年生になってから本気で勉強すれば間に合う」
そんなふうに考えている人も少なくないと思います。
もちろん、中学2年生の段階から高校受験のことばかり考えて生活する必要はありません。部活動や学校行事、友人との時間も大切にしてほしいと思っています。
ただ、日々中学生を指導している立場から、一つお伝えしておきたいことがあります。
高校受験で希望する進路を実現できるかどうかは、中学3年生になってからの頑張りだけで決まるものではありません。
特に、中学2年生の秋から中学3年生になるまでの約半年間をどう過ごすかは、その後の学習に大きく影響します。
今回は、なぜ中学2年生の秋が高校受験に向けた重要な時期なのか、そして今から何をしておくべきなのかについてお話ししたいと思います。
① 大阪府の高校入試では、中学2年生の成績も評価される
まず知っておいてほしいのが、大阪府の公立高校入試の仕組みです。
大阪府の公立高校入試では、入試当日の学力検査だけでなく、中学校での成績をもとにした「調査書(内申点)」も合否の判定に使用されます。
そして、この内申点には中学3年生だけでなく、中学1年生・中学2年生の成績も含まれます。
近年の大阪府公立高校一般選抜では、各学年の評定を次の割合で計算しています。
- 中学1年生:2
- 中学2年生:2
- 中学3年生:6
つまり、内申点全体のうち、中学1・2年生の成績が合わせて4割を占める計算になります。
もちろん、中学3年生の成績が最も大きな割合を占めていますが、中学2年生までの成績も決して無視できません。
例えば、中学2年生の段階で「3」だった教科を、中学3年生になってから「4」や「5」に上げようと思っても、簡単なことではありません。
中学3年生になると学習内容はさらに難しくなり、定期テストだけでなく実力テストや受験勉強にも取り組む必要が出てきます。
だからこそ、比較的時間に余裕のある中学2年生のうちから、定期テストや日々の授業を大切にしてほしいのです。
また、内申点は英語・数学・国語・理科・社会の5教科だけでなく、音楽・美術・保健体育・技術家庭科を含む9教科が対象です。
「実技教科だから適当でいい」という考え方は禁物です。
提出物や授業中の取り組みも含め、日頃から一つひとつの教科に真剣に向き合うことが、高校受験に向けた大切な準備になります。
② 中学2年生の学習内容は、高校入試の重要単元ばかり
次に注目してほしいのが、中学2年生で学習する内容です。
中学2年生の勉強は、中学1年生と比べて難易度が大きく上がります。
例えば数学では、連立方程式、一次関数、図形の性質や証明、確率などを学習します。
どれも高校入試につながる重要な単元です。
特に一次関数は、中学3年生で学習する二次関数や、高校入試で頻出の関数と図形を組み合わせた問題を解くうえでも重要になります。
また、図形の証明では、単に答えを求めるだけではなく、根拠を整理して筋道を立てて説明する力が求められます。
英語も同様です。
中学2年生では、不定詞、動名詞、比較、接続詞など、英文を理解するために欠かせない文法事項を数多く学習します。
これらの内容を十分に理解できないまま中学3年生になると、関係代名詞などの新しい文法を学習する際にも苦労することになります。
英語や数学は、これまでに学習した内容の上に新しい知識を積み重ねていく教科です。
そのため、中学2年生の内容に苦手を残してしまうと、中学3年生になってから過去の単元に戻って勉強し直さなければならなくなります。
受験勉強を始めようと思ったときに、中学1・2年生の復習に多くの時間を使わなければならないのか。
それとも、ある程度の基礎が身についている状態から、入試問題の演習に取り組めるのか。
この違いは、受験直前になるほど大きくなっていきます。
③ 中学3年生になってからでは、思っているほど時間がない
「中学3年生になったら本気を出す」
これは、中学生からよく聞く言葉の一つです。
もちろん、中学3年生になってから勉強への意識が変わり、大きく成績を伸ばす生徒もいます。
ただし、実際に中学3年生になってみると、想像していたほど自由に使える時間はありません。
春には新しい学習内容が始まり、部活動を続けている生徒は夏頃まで大会や練習があります。
夏休みには本格的な受験勉強が始まり、秋になると実力テストや模擬試験、進路懇談などが続きます。
さらに、学校の定期テスト対策も並行して進めなければなりません。
そのような状況で、中学1年生の英語や数学から復習し直すとなると、かなりの負担になります。
実際に高校受験の指導をしていると、「もう少し早い時期から復習を始めていれば、もっと余裕を持って取り組めたのに」と感じることがあります。
だからといって、今から毎日何時間も受験勉強をする必要はありません。
まずは学校の授業内容をしっかり理解し、分からないところを放置しないこと。
そして、これまでの定期テストで苦手だった単元を少しずつ復習すること。
中学2年生の今なら、日々の勉強に少し工夫を加えるだけでも、中学3年生になったときの負担を大きく減らすことができます。
④ 今のうちに勉強習慣を身につけておきたい
高校受験に向けて、学習内容と同じくらい大切なのが勉強習慣です。
定期テストの直前だけ長時間勉強する生徒と、普段から少しずつ勉強を続けている生徒。
この2人では、時間がたつにつれて大きな差が生まれます。
例えば、毎日30分だけ学校の授業の復習をするとします。
たった30分と思うかもしれませんが、1週間で3時間30分、1か月で約15時間になります。
これを半年間続ければ、約90時間の学習時間になります。
もちろん、勉強は時間だけで成果が決まるわけではありません。
しかし、日々の積み重ねが大きな差につながることは間違いありません。
特に中学2年生のうちは、勉強することを特別なイベントにするのではなく、生活の一部にしてしまうことが理想です。
歯を磨くのと同じように、毎日決まった時間になったら机に向かう。
最初から長時間取り組む必要はありません。
学校のワークを数ページ進める、英単語を10個覚える、その日の数学の問題を解き直す。
こうした小さな取り組みを継続することが大切です。
中学3年生になってから急に勉強時間を増やそうとしても、それまで勉強する習慣がなければ、なかなか続かないものです。
逆に、普段から勉強する習慣が身についていれば、受験生になってから学習時間を増やすことにも比較的スムーズに対応できます。
高校受験の準備とは、難しい入試問題を解くことだけではありません。
毎日机に向かう習慣を身につけることも、立派な受験勉強の一つなのです。
⑤ 志望校を考え始めることで、勉強への意識が変わる
中学2年生の段階では、まだ志望校が決まっていない人も多いと思います。
それ自体はまったく問題ありません。
ただ、そろそろ高校について少しずつ調べ始めてほしい時期でもあります。
大阪府内には、公立・私立を問わず、さまざまな特色を持つ高校があります。
大学進学に力を入れている高校もあれば、部活動が盛んな高校、専門的な分野を学べる高校など、それぞれに魅力があります。
「この高校に通ってみたい」
「この学校の部活動に入りたい」
「将来こんなことを勉強してみたい」
そんな気持ちが芽生えるだけでも、勉強に対する意識は変わってきます。
目標がないまま勉強するのと、行きたい高校を意識しながら勉強するのとでは、日々の取り組み方が違ってくるからです。
もちろん、現時点の成績だけで志望校を決める必要はありません。
むしろ、今の段階では少し高い目標を持ってもよいと思います。
大切なのは、自分にはどのような選択肢があるのかを知り、その選択肢を広げるために今から努力することです。
中学3年生になってから「もっと早く勉強しておけばよかった」と後悔しないためにも、今のうちから高校進学について考える機会をつくってみてください。
中学2年生の秋から、具体的に何をすればいい?
ここまで、中学2年生の秋が重要である理由についてお話ししてきました。
では、実際に何から始めればよいのでしょうか。
創心館では、まず次の5つを意識してほしいと考えています。
1.定期テストで間違えた問題を解き直す
テストが返却されたら、点数だけを確認して終わりにしないこと。特に英語と数学は、間違えた問題を自力で解けるようになるまで復習しましょう。
2.英語・数学の苦手単元を放置しない
中学1年生の内容で理解できていないところがあれば、今のうちに戻って復習しましょう。分からない内容をそのままにして新しい単元に進むことが、一番避けたい状況です。
3.毎日30分でも家庭学習を続ける
まずは無理のない時間から始めてみてください。大切なのは、一度に長時間勉強することよりも、継続することです。
4.学校の提出物を計画的に進める
テスト直前になって大量のワークを終わらせるのではなく、学校で習った範囲をその都度進めるようにしましょう。ワークをテスト勉強の教材として活用できるようになります。
5.気になる高校を調べてみる
高校のホームページを見たり、学校説明会や文化祭の情報を調べたりするだけでも構いません。高校進学を少しずつ自分のこととして考えるきっかけにしてほしいと思います。
どれも、特別に難しいことではありません。
しかし、こうした基本的なことを当たり前に続けられるかどうかが、これからの学力を大きく左右します。
最後に|高校受験の準備は、今からでも十分間に合います
今回は、中学2年生の秋が高校受験に向けた重要な時期である理由についてお話ししました。
中学2年生の皆さんに伝えたいのは、今すぐ受験生と同じような生活をしてほしいということではありません。
部活動も学校行事も友人との時間も、今しか経験できない大切なものです。
ただ、その一方で、勉強についても少しずつ意識を変えていってほしいと思っています。
現在、思うような成績が取れていない人も、決して諦める必要はありません。
中学2年生の秋からであれば、苦手単元を復習する時間も、勉強習慣を身につける時間も十分にあります。
そして、今からの努力次第で、中学3年生になったときの学力や進路の選択肢は大きく変わってきます。
高校受験は、中学3年生になって突然始まるものではありません。
中学1年生からの毎日の授業、定期テスト、家庭学習。その一つひとつの積み重ねが、最終的に受験の結果につながっていきます。
1年後の自分が「あのとき頑張り始めてよかった」と思えるように、今日から少しずつ行動を変えていきましょう。
創心館でも、生徒一人ひとりの学習状況を確認しながら、目の前の定期テストだけでなく、その先の高校受験も見据えた指導を大切にしています。
勉強の進め方や成績、今後の進路について不安なことがございましたら、いつでもお気軽にご相談ください。
中学2年生の皆さんが、自信を持って受験学年を迎えられるよう、これからも全力でサポートしてまいります。
