地震のニュースを見ていると、よく「マグニチュード7.0の地震が発生しました」「最大震度5強を観測しました」という言葉を耳にします。
このとき、多くの中学生が混乱しやすいのが、マグニチュードと震度の違いです。
どちらも地震に関係する言葉ですが、実は表しているものがまったく違います。
簡単に言うと、
マグニチュードは、地震そのものの規模を表す数値
震度は、その場所でどれくらい揺れたかを表す数値
です。
この違いをしっかり理解しておくと、中学生理科の地震分野がかなりわかりやすくなります。
マグニチュードとは何か
マグニチュードとは、地震そのもののエネルギーの大きさを表す数値です。
地震は、地下の岩盤が急にずれ動くことで発生します。そのときに放出されるエネルギーが大きいほど、マグニチュードの数値も大きくなります。
たとえば、ある地震について「マグニチュード7.0」と発表された場合、それはその地震が持っていたエネルギーの大きさを表しています。
ここで大切なのは、1つの地震に対して、マグニチュードは基本的に1つだということです。
大阪で聞いても、東京で聞いても、同じ地震であればマグニチュードは同じです。
つまり、マグニチュードは「その地震自体がどれくらい大きな地震だったのか」を示すものなのです。
震度とは何か
一方で、震度とは、ある場所で実際にどれくらい揺れたかを表す数値です。
同じ地震であっても、震源に近い場所では大きく揺れ、震源から遠い場所では揺れが小さくなることがあります。
たとえば、同じ地震でも、
震源に近い地域では震度6強
少し離れた地域では震度4
さらに遠い地域では震度2
というように、場所によって震度は変わります。
つまり、震度は「地震そのものの大きさ」ではなく、自分がいる場所でどれくらい揺れたかを示すものです。
気象庁の震度階級では、震度は「震度0」「震度1」「震度2」「震度3」「震度4」「震度5弱」「震度5強」「震度6弱」「震度6強」「震度7」の10階級に分けられています。
マグニチュードと震度の違い
マグニチュードと震度の違いを表にすると、次のようになります。
| 項目 | マグニチュード | 震度 |
|---|---|---|
| 表すもの | 地震そのものの規模 | その場所での揺れの強さ |
| 数値の決まり方 | 地震のエネルギーで決まる | 場所ごとの揺れで決まる |
| 1つの地震での数 | 基本的に1つ | 観測地点ごとに違う |
| 例 | マグニチュード7.0 | 震度5弱、震度6強など |
中学生は、まずこの表を覚えておくとよいでしょう。
特に大事なのは、
マグニチュード=地震そのものの大きさ
震度=その場所での揺れの大きさ
という区別です。
たとえで考えるとわかりやすい
マグニチュードと震度の違いは、スピーカーの音で考えるとわかりやすいです。
大きなスピーカーから音を出したとします。
このとき、スピーカーから出ている音そのものの大きさが「マグニチュード」です。
一方で、自分の耳にどれくらい大きく聞こえるかが「震度」です。
スピーカーのすぐ近くにいれば、音はとても大きく聞こえます。
しかし、スピーカーから遠く離れれば、同じ音でも小さく聞こえます。
地震もこれと似ています。
地震そのもののエネルギーが大きくても、震源から遠ければ揺れは小さくなることがあります。反対に、マグニチュードがそこまで大きくなくても、震源が浅く、自分のいる場所に近ければ、非常に強い揺れになることがあります。
マグニチュードが大きいほど、必ず震度も大きいのか
ここも中学生が間違えやすいポイントです。
結論から言うと、マグニチュードが大きいからといって、必ずその場所の震度も大きくなるとは限りません。
もちろん、マグニチュードが大きい地震ほど、広い範囲で強い揺れを起こす可能性は高くなります。
しかし、実際の震度は、次のような条件によって変わります。
・震源からの距離
・震源の深さ
・その地域の地盤のかたさ
・地震波の伝わり方
たとえば、震源がとても浅く、さらに自分のいる場所の真下に近い場所で地震が起これば、マグニチュードがそれほど大きくなくても、震度は大きくなることがあります。
反対に、マグニチュードが大きな地震でも、震源が遠かったり深かったりすれば、自分のいる場所ではあまり揺れないこともあります。
つまり、マグニチュードと震度はそのまま比例するわけではないのです。
マグニチュードは1増えるとどれくらい大きくなるのか
マグニチュードの特徴として、とても重要なのが、数値の増え方です。
マグニチュードは、普通の数のように「1増えたら少し大きくなる」というものではありません。
マグニチュードが1大きくなると、地震のエネルギーは約32倍になります。
たとえば、
マグニチュード6は、マグニチュード5の約32倍
マグニチュード7は、マグニチュード5の約1000倍
マグニチュード8は、マグニチュード5の約32000倍
のエネルギーを持つことになります。
つまり、マグニチュードの数字は、見た目以上に大きな差を表しています。
「M6とM7は、数字が1しか違わないから少しの差」と思ってはいけません。実際には、エネルギーの大きさは約32倍も違います。
テストでよく問われるポイント
中学生理科のテストでは、マグニチュードと震度の違いがよく出題されます。
特に、次のような形で問われることがあります。
「地震そのものの規模を表すものは何か」
→ マグニチュード
「ある地点での揺れの強さを表すものは何か」
→ 震度
「1つの地震で場所によって変わるのはどちらか」
→ 震度
「1つの地震について基本的に1つに決まるのはどちらか」
→ マグニチュード
この4つは、しっかり覚えておきましょう。
震源・震央との関係も大切
地震の学習では、マグニチュードと震度だけでなく、震源と震央もセットで覚える必要があります。
震源とは、地下で地震が発生した場所のことです。
震央とは、震源の真上にある地表の地点のことです。
一般的には、震源に近い場所ほど揺れは大きくなりやすいです。
ただし、地盤の性質などによって、震源からの距離だけでは説明できない揺れ方をすることもあります。
そのため、地震の揺れを考えるときには、
・地震そのものの規模
・震源からの距離
・震源の深さ
・地盤の性質
を合わせて考えることが大切です。
まとめ
マグニチュードと震度は、どちらも地震に関する大切な数値ですが、意味はまったく違います。
マグニチュードは、地震そのもののエネルギーの大きさを表します。
震度は、ある場所で実際にどれくらい揺れたかを表します。
1つの地震に対して、マグニチュードは基本的に1つです。
しかし、震度は観測する場所によって変わります。
また、マグニチュードが大きいからといって、必ずその場所の震度も大きくなるとは限りません。震度は、震源からの距離、震源の深さ、地盤の性質などによって変化します。
中学生理科では、
マグニチュード=地震そのものの規模
震度=その場所での揺れの強さ
と覚えておきましょう。
この違いを理解しておくと、地震の単元だけでなく、ニュースで流れる地震情報も正しく読み取れるようになります。
