早いもので、今年も残すところあと2か月となりました。
つい先日まで夏期講習を行っていたような気がしますが、気がつけば11月。受験生にとっては、いよいよ志望校を具体的に決めていく時期がやってきました。
さらに、中3生だけでなく中2・中1生にも2学期期末テストが控えています。2学期は学習内容が一段と難しくなる時期であり、ここでの頑張りが今後の成績を大きく左右します。
また、今年度は大阪府の私立高校授業料無償化制度が大きな節目を迎えました。高校選びの選択肢が広がる中で、今まで以上に各高校の特色を理解し、自分に合った進路を選択することが重要になっています。
何かと慌ただしい11月ですが、だからこそ目の前の課題を一つひとつ着実にこなしていくことが大切です。
それでは、今月のお知らせです。
第6回五ツ木模試について
11月8日(日)には、中学3年生を対象とした第6回五ツ木模試が実施されます。
毎年この時期になると、受験生たちの表情にも少しずつ変化が見られるようになります。
夏休みにはまだ漠然としていた「高校受験」というものが、志望校の決定や私立高校の出願という具体的な現実として迫ってくるからです。
そして、この11月の五ツ木模試は、志望校を判断するうえで非常に重要な試験となります。
もちろん、模試の結果がすべてではありません。
しかし、受験者数が多くなるこの時期の模試では、より多くの受験生の中で自分がどの位置にいるのかを確認することができます。
ここで生徒たちに伝えたいことがあります。
模試は、良い判定をもらって安心するためのものでも、悪い判定を見て落ち込むためのものでもありません。
大切なのは、結果を受けて自分がどう行動するかです。
例えば、数学の関数で失点が多かったのであれば、関数の問題演習を増やす。英語の長文読解に時間がかかったのであれば、時間を意識した演習を重ねる。
そうやって、模試を通じて明らかになった課題を一つずつ解決していくことに、本当の意味があります。
高校入試まで、まだ学力を伸ばす時間は残されています。
一喜一憂するだけで終わらせず、次の行動につながる模試にしてほしいと思います。
なお、第6回五ツ木模試の実施日程は以下のとおりです。
- 実施日:11月8日(日)
- 個人申込受付期間:10月26日(月)~11月3日(火)
- 成績配信予定日:11月20日(金)
- 受験料:4,950円(税込・通常申込の場合)
※団体申込の場合は受付期間等が異なりますので、ご注意ください。
11月の保護者懇談について
11月は、創心館でも保護者懇談を実施いたします。
今回の懇談では、2学期中間テストや実力テスト、模擬試験などの結果をもとに、現在の学習状況や今後の課題についてお話しさせていただきます。
私たちが懇談で大切にしていることは、単に成績をお伝えすることではありません。
その成績に至った原因を考え、これから何を変えていくべきなのかを明確にすることです。
同じ70点であっても、前回50点だった生徒と、前回90点だった生徒では、評価すべき点も今後の課題も異なります。
また、結果だけでは見えてこない部分もあります。
宿題への取り組み方、授業中の集中力、質問の頻度、自習時間の使い方。
日々の指導の中で見えている生徒たちの様子も踏まえながら、より具体的なお話ができればと考えています。
そして、中学3年生にとっては、いよいよ志望校を決定していく重要な時期です。
高校選びは、偏差値や合格可能性だけで決めるものではありません。
どのような環境で3年間を過ごしたいのか。高校卒業後にどのような進路を考えているのか。
そうした部分まで含めて、ご家庭と一緒に考えていきたいと思っています。
高校受験は一つの大きな節目ですが、人生のゴールではありません。
だからこそ、目先の合否だけではなく、その先の成長につながる進路選択をしてほしいと考えています。
2026年度から私立高校の授業料が完全無償化!昨年度との違いは?
高校受験を考えるうえで、近年大きな注目を集めているのが、大阪府の私立高校授業料無償化制度です。
大阪府では、2024年度から段階的に制度の拡充が進められてきましたが、2026年度からは、ついに所得制限や世帯の子どもの人数による制限が撤廃され、全学年が新制度の対象となりました。
昨年度までは高校の学年や保護者の所得、子どもの人数によって制度が異なっていたため、少し複雑な部分がありました。
そこで、昨年度と今年度の違いを簡単に整理してみたいと思います。
2025年度と2026年度の比較
| 比較項目 | 2025年度 | 2026年度 |
|---|---|---|
| 高校1年生 | 旧制度(所得・子どもの人数による制限あり) | 新制度で無償化 |
| 高校2年生 | 新制度(経過措置あり) | 新制度で無償化 |
| 高校3年生 | 新制度(経過措置あり) | 新制度で無償化 |
| 所得制限 | 1年生にはあり | なし |
| 子どもの人数 | 1年生は負担額に影響 | 人数による制限なし |
| 授業料の保護者負担 | 学年・世帯条件によって負担が生じる場合あり | 府内対象校では原則0円 |
| 年間支援上限(全日制) | 新制度では63万円 | 63万円(超過分は府内対象校が負担) |
※大阪府内の就学支援推進校に通い、府の授業料支援の要件を満たす場合を基本とした比較です。
所得や子どもの人数に関係なく無償化へ
今回の制度改正で特に大きいのは、世帯年収が高いご家庭や、お子さまが1人のご家庭についても、同じように授業料無償化の対象となったことです。
例えば、世帯年収が500万円のご家庭でも、800万円のご家庭でも、1,000万円を超えるご家庭でも、原則として同じように授業料支援を受けることができます。
また、お子さまが1人なのか、2人なのか、3人以上なのかによって、授業料無償化の対象から外れることもありません。
これは、高校選びにおいて非常に大きな変化だと思います。
これまでは、私立高校の学費が理由で、最初から公立高校を第一志望に考えていたご家庭も少なくなかったのではないでしょうか。
しかし、今後は経済的な負担だけでなく、学校の教育方針や進学実績、施設設備、校風など、より幅広い観点から学校を選びやすくなります。
注意!すべての費用が無料になるわけではありません
ただし、ここで注意していただきたいことがあります。
今回の無償化は、私立高校に通うための費用がすべて無料になるという制度ではありません。
例えば、入学金、制服代、教材費、修学旅行費、通学費などは、原則として保護者負担となります。
また、大阪府外の私立高校についても、大阪府が指定する対象校であれば支援を受けられますが、府内の対象校とは授業料の取り扱いが異なる場合があります。
そもそも、すべての私立高校が無償化の対象となるわけではなく、大阪府の指定する「就学支援推進校」であることなど、一定の要件を満たす必要があります。
そのため、志望校を検討する際には、授業料だけでなく、3年間でどの程度の費用が必要になるのかも確認しておくことが大切です。
私立高校選びが、これまで以上に重要に
授業料無償化によって、私立高校への進学を検討するご家庭は今後も増えていくと考えられます。
だからこそ、中学3年生の皆さんには、私立高校を単なる「公立高校の滑り止め」として考えてほしくありません。
実際に進学する可能性がある以上、「もし公立高校に合格できなかったとしても、この私立高校なら3年間通いたい」と思える学校を選んでほしいと考えています。
高校によって、学習環境や校風、大学進学へのサポート体制は大きく異なります。
偏差値や合格可能性だけで判断するのではなく、できる限り学校説明会などに足を運び、自分自身の目で確かめていただきたいと思います。
授業料無償化によって進路選択の幅が広がった今だからこそ、これまで以上に慎重な学校選びが求められるのではないでしょうか。
なお、制度の詳細については、以前のブログでもご紹介していますので、あわせてご覧ください。
※本記事の制度説明は2026年10月時点の大阪府公表資料をもとにしています。実際の適用条件や申請方法については、大阪府および各高校の案内をご確認ください。
2学期期末テストに向けて
11月は、多くの中学校で2学期期末テストが実施されます。
創心館でも、定期テスト前の恒例行事である「熱血」が始まります。
テスト10日前からは土日も朝9時から教室を開放し、生徒たちには学校の提出物の完成や問題演習、苦手単元の復習に集中的に取り組んでもらいます。
毎回のことですが、テスト前になると、教室の雰囲気も普段とは少し変わります。
黙々と問題を解き続ける生徒。分からない問題を質問しに来る生徒。前回の悔しさを晴らそうと、必死に勉強する生徒。
そんな姿を見るたびに、やはり勉強は「どれだけ本気で取り組めるか」が大切なのだと感じます。
ただし、長時間机に向かっていれば、それだけで成績が上がるわけではありません。
勉強時間を確保することは大前提。そのうえで、何を、どのように勉強するかが重要です。
例えば、学校の提出物を終わらせることだけが目的になっていないでしょうか。
一度解いて間違えた問題を、答えを見ずにもう一度解けるようになっているでしょうか。
英単語や理科・社会の重要語句を、何も見ずに答えられる状態まで覚えられているでしょうか。
テストで点数を取るためには、「分かったつもり」を「自分で解ける」に変えていく必要があります。
中学3年生にとっては、内申点にも関わる大切な期末テストです。
中学1・2年生にとっても、今後の学習の土台を固める重要な機会となります。
前回のテストで悔しい思いをした生徒には、ぜひ今回こそ結果を出してほしい。
私たち講師陣も、そのためのサポートに全力で取り組んでいきます。
