大阪府で高校受験を考えている中学生であれば、「進研Vもし」や「五ツ木模試」という名前を一度は聞いたことがあると思います。
創心館でも、中学3年生には年間を通して模試を受験してもらっています。
具体的には、
春・夏・冬の年3回は「進研Vもし」
9月度~12月度は「五ツ木模試」
を受験します。
「どちらも高校受験の模試なら、一つだけでいいのでは?」
と思われるかもしれませんが、創心館ではそれぞれの模試に違った役割があると考えています。
今回は、進研Vもしと五ツ木模試の違いと、創心館が2つの模試を使い分けている理由についてお話しします。
進研Vもしと五ツ木模試の違い
まずは、大まかな特徴を比較してみます。
| 比較項目 | 進研Vもし | 五ツ木模試 |
|---|---|---|
| 主な受験者 | 近畿圏塾生など | 大阪府を中心とした中3生 |
| 受験規模 | 年間7万人超 | 大阪府の公立中学生の半数以上が受験 |
| 創心館での受験 | 春・夏・冬 | 9月~12月 ※12月は特別回 |
| 主な受験場所 | 創心館の各教室 | 外部の公開会場 |
| 試験時間 | 国数英45分・理社40分が基本 | 国40分・数50分・英40分・理社40分 |
| 志望校判定 | 最大6校 | 国公立3校・私立3校 |
| 創心館での主な目的 | 現在の学力・弱点の確認 | 志望校決定・入試に向けた実戦経験 |
同じ高校受験の模試でも、それぞれ少し性格が違います。
① 受験者数の違い
模試を見るうえで重要なのが、「どのような受験生の中で自分の成績を見ているのか」です。
進研Vもしは、近畿圏・岡山県の5,200を超える学習塾で実施され、年に1回以上受験する中学3年生は毎年7万人に上ります。
創心館でも長く利用しており、春・夏・冬という節目で生徒たちの学力を確認しています。
一方の五ツ木模試は、大阪府の公立中学校に通う生徒の半数以上が受験するとされています。
特に2学期以降は、
「○○高校を志望している受験生の中で、自分はどの位置にいるのか」
ということが重要になってきます。
大阪府内の多くの中3生が受験する五ツ木模試は、志望校を考えるうえで一つの重要な判断材料になります。
② 問題形式・難易度の違い
「進研Vもしと五ツ木模試は、どちらが難しいですか?」
という質問を受けることがあります。
実施回によって平均点は変わりますし、生徒の得意・不得意によっても体感する難易度は変わるため、単純にどちらが難しいとは言えません。
(個人的には五ツ木模試の方が難しいと思います。)
どちらも高校入試を意識した問題が出題されます。
学校の定期テストとの大きな違いは、出題範囲の広さです。
定期テストでは直近に習った単元が中心ですが、模試では中1・中2で学習した内容も含めて幅広く出題されます。
そのため、
「習ったことはあるけれど、忘れてしまっている」
という単元を見つけることができます。
これも模試を受ける大きな意味の一つです。
③ 試験時間の違い
2026年度の進研Vもしの会場実施では、国語・数学・英語が各45分、理科・社会が各40分です。
一方、五ツ木模試は、国語40分、数学50分、英語40分、理科40分、社会40分です。
模試では問題を解く力だけではなく、時間配分も重要になります。
「一つの問題に時間を使いすぎた」
「最後まで解き切れなかった」
という経験も、入試本番に向けた大切な反省材料です。
④ 受験会場の違い
創心館では、進研Vもしは基本的に塾内で実施しています。
普段勉強している教室で受験できるため、春・夏・冬の節目で学力を確認する「定点観測」として活用しています。
一方、五ツ木模試は外部の公開会場で受験します。
知らない会場へ行き、知らない受験生に囲まれて試験を受ける。
これは入試本番にも通じる経験です。
普段の教室では問題なく解ける生徒でも、慣れない環境では緊張してしまうことがあります。
そのため創心館では、2学期以降は学力を測るだけではなく、普段とは違う環境で試験を受けること自体にも意味があると考えています。
⑤ 志望校判定の違い
どちらの模試でも、偏差値や志望校判定を確認できます。
進研Vもしでは最大6校まで志望校を登録でき、A~Eの5段階で合格可能性が示されます。
五ツ木模試では、国公立3校・私立3校について判定を確認できます。
ただし、創心館では、
「A判定だから大丈夫」
「D判定だから無理」
という見方はしません。
大切なのは、その判定になった理由です。
どの教科で点数を落としているのか。
どの単元を復習すれば、さらに点数を伸ばせるのか。
判定そのものよりも、次の模試や入試に向けて何をするのかを考える材料として結果を見ていきます。
⑥ なぜ創心館では春・夏・冬に進研Vもしを受験するのか
創心館では、中学3年生に春・夏・冬の年3回、進研Vもしを受験してもらっています。
春は、中1・中2までの内容がどの程度身についているのかを確認します。
夏は、夏期講習などを通して勉強した成果と、2学期以降に取り組むべき課題を確認します。
そして冬は、入試本番までに何を優先して勉強するのかを確認します。
このように進研Vもしは、
「その時点での学力を確認する定点観測」
として活用しています。
⑦ なぜ9月~12月は五ツ木模試を必須にしているのか
中学3年生の2学期になると、高校受験は一気に現実的になってきます。
実力テスト、定期テスト、模試、学校説明会などを経て、志望校を具体的に決めていかなければなりません。
そこで創心館では、9月度~12月度の五ツ木模試を原則必須受験としています。
一度だけの結果で判断するのではなく、複数回受験して成績の推移を見るためです。
もちろん、五ツ木模試だけで志望校を決めるわけではありません。
学校の実力テスト、定期テスト、内申点、模試、普段の学習状況など、複数の材料を見ながら進路を考えていきます。
⑧ 模試は「受けた後」が一番大切
模試を受けると、どうしても偏差値や判定が気になります。
しかし、
「偏差値が上がった」
「B判定だった」
「数学が悪かった」
だけで終わってしまうのは、非常にもったいないです。
模試の本当の価値は、結果が返ってきてからにあります。
間違えた問題について、
① 知識がなくて解けなかった
② 知識はあったのに使えなかった
③ ケアレスミスや時間不足だった
と原因を考え、それぞれに合った解き直しをする必要があります。
また、正解した問題でも、勘で答えた問題や解き方に自信がなかった問題は復習対象です。
模試を受けて弱点を見つけ、その弱点を次の模試までに一つでも減らす。
創心館では、このサイクルを大切にしています。
⑨ 結局、進研Vもしと五ツ木模試はどちらを受ければいい?
創心館では、「どちらか一方だけでいい」とは考えていません。
それぞれ役割が違うからです。
進研Vもしは、年間を通して現在の学力や弱点を確認する。
五ツ木模試は、志望校を本格的に考える2学期以降に、大阪府内の多くの受験生の中で自分の位置を確認する。
さらに公開会場で、本番に近い緊張感を経験する。
だからこそ創心館では、
春・夏・冬は進研Vもし。
9月~12月は五ツ木模試。
という形で使い分けています。
まとめ|模試の結果を次の勉強につなげよう
高校受験では、これから何度も模試を受けることになります。
良い結果が出ることもあれば、思うような結果にならないこともあります。
しかし、一回一回の偏差値や判定だけに振り回される必要はありません。
大切なのは、
「今回の模試から何が分かったのか」
そして、
「次の模試までに何をするのか」
です。
模試で間違えること自体は悪いことではありません。
入試本番ではなく、模試で弱点が見つかったのであれば、まだ直す時間があります。
創心館でも模試を「受験して終わり」にはせず、結果が返ってきたら内容を確認し、その後の学習につなげていきます。
模試は、今の自分に合否をつけるためだけのものではありません。
入試本番までに、自分が何をできるようになればいいのかを確認するためのもの。
一回一回の結果を、次の勉強につなげていきましょう。
