英検2級は、大阪の公立高校入試で点数保障に使える級です。
そして2024年度から、ライティングに「要約問題」が加わりました。
創心館は英検の準会場です(住吉本部校)。申し込みと受験票の手配は塾が一括して行い、受験料も準会場の金額です。級の選び方から、ライティングの添削、二次試験の面接練習まで対応しています。英検対策だけのご受講もできます。
創心館の英検対策を見る›「要約なんて、何を書けばいいのか分からない」
そう感じている人は多いと思います。
創心館では、英検2級の過去問を10回分、1問ずつデータにして数えました。
すると、要約問題は新しい形式の8回すべてが、まったく同じ3段落の型でした。型が分かれば、要約はむしろ点の取りやすい問題になります。
創心館が調べた範囲
2023年度第1回から2026年度第2回までの10回分です。
このうち新しい形式(2024年度第1回以降)が8回、それ以前の形式が2回という内訳になります。
正解はすべて公式の解答で確認しており、創心館で解いた答えとの食いちがいは各回ともありませんでした。ただし2023年度第1回だけはリスニングの放送原稿が入手できなかったため、リスニング由来の語の回数は少なめに出ている可能性があります。以下、「新形式」と書いたものは8回分の数字です。
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要約問題は、8回すべてが「導入・利点・欠点」でした
新形式の8回すべてで、要約する英文の構成は次のとおりでした。
- 第1段落:導入(何が増えているか・広まっているか)
- 第2段落:利点が2つ
- 第3段落:欠点(問題点)が2つ
8回とも、です。
つまり本番で英文を開いたとき、「ここが利点、ここが欠点」と探す場所がすでに決まっているということです。
出された題材を日本語でまとめると、こうなります。
- 大学のオンライン授業
- 大学生のインターンシップ
- 海外で働くこと
- 若者とSNS
- 企業による包装材の削減
- ネットの商品レビュー
- 翻訳アプリ
- 日本の大学の留学生受け入れ
8回のうち4回が、ネット・デジタルに関わる話題でした。オンライン授業、SNS、ネットのレビュー、翻訳アプリです。
練習するときは、「導入を1文、利点を1文、欠点を1文」と決めて書いてみてください。具体例は思いきって省く。これだけで、指定の語数に収まるようになります。
意見論述は、5回連続で「〜はよい考えか」
もう1題のライティング、意見論述にも傾向がありました。
問いの形が、直近5回連続で「〜はよい考えだと思いますか」になっています。
それ以前は「今後増える(広まる)と思うか」が4回、「賛成か」が1回でした。
テーマを並べてみます。
雨水を集めて使う建物は今後増えるか/荷物を玄関先に置いていく配達サービスは今後広まるか/小説の映画化は今後増えるか/城や寺などの有名観光地は入場者数を制限すべきか/環境にやさしい製品・サービスを作る会社で働く人は増えるか/AIを使って外国語を練習するのはよい考えか/新しいことを始めるときに明確な目標を立てるのはよい考えか/自宅で自習する生徒向けに無料のオンライン動画を提供するのはよい考えか/学校で起業のしかたを教えるのはよい考えか/都市が公共交通に自動運転バスを導入するのはよい考えか
新しい技術の是非が続いています。AI、オンライン学習、自動運転。
ふだんから「自分は賛成か反対か、理由を2つ英語で言えるか」を考えておくと、そのまま使えます。
なお、問題文に示されるPOINTS(観点)で複数回出たのは、Convenience(便利さ)3回、Efficiency(効率)3回、Quality(質)2回、Motivation(やる気)2回でした。
大問1は、4割が熟語
新形式8回で136問。内訳はこうです。
| 種類 | 問題数 | 1回あたり |
|---|---|---|
| 熟語 | 54問(約40%) | 6.8問 |
| 名詞 | 32問 | 4問 |
| 動詞 | 32問 | 4問 |
| 副詞 | 9問 | — |
| 形容詞 | 7問 | — |
| 文法 | 2問 | — |
注目したいのは2つです。
ひとつは、8回すべてで、単語10問のうち名詞4問・動詞4問だったこと。残り2問が形容詞か副詞です。単語問題の8割が名詞と動詞(80問中64問)なので、覚える優先順位は明確です。
もうひとつは、文法だけを問う独立した問題が、8回で2問しかないこと。それ以前の形式では毎回3問ありました。
2級の大問1も、いまや語彙勝負です。
熟語の正解は、句動詞(fall back on、pick out、go along with、lay off など)と前置詞句・副詞句(on duty、for the time being、on the whole など)が中心でした。
なお、別の回で同じ語句が正解になった例もわずかにあります。judgment、postpone、as a general rule、kill time の4つです。ただしこれは10回分のなかでの話で、基本的には毎回ちがう語句が出ると考えておくほうが安全です。
長文で毎回出るのが「つなぎ語」問題
大問2(長文の語句空所補充)では、10回すべてで、毎回2問が「つなぎ語」を選ぶ問題でした。A・Bに1問ずつです。合計20問。
その20問を意味で分けると、「結果・因果」が6問(As a result、Therefore、For this reason、As a consequence)、「対比」が3問(In contrast、By contrast、On the other hand)。ほかに By doing so と In this way が各2問でした。
つまり毎回2問、確実に出るのです。
However / Therefore / As a result / In contrast といった「話の流れを示す語」の意味を正確にしておけば、ここは取りこぼしません。
長文の題材と、内容一致のコツ
新形式の説明文24本のうち、動物の話が5本(ゾウ、フクロウ、コウモリ、ボノボ、鏡を使った魚の実験)、身近な道具・発明の歴史が4本(ばねのおもちゃ、修理しやすいケトル、ティーバッグ、ショッピングカート)でした。
大問3AのEメールは、10回すべてが仕事や学校の用件のメールです。問い合わせ、依頼、案内、応募など。語学学校、図書館、ジム、講座、退職パーティー、運動会会場、家具の引き取り、といった場面でした。
内容一致の問題で大事なのは、正解の選択肢が本文の言いかえになっていることです(test → check、remove → get rid of など)。
本文と同じ語がそのまま入っている選択肢は、むしろ疑ってかかるくらいでちょうどよいです。
リスニングは「なぜ?」を聞く
10回分でリスニングは300問。そのうち「理由」を問う問題が51問(約17%)ありました。第1部で24問、第2部で27問です。
第2部で読まれる150本の内訳は、人物の話が84本、アナウンスが41本、科学・歴史などの説明が25本。
人物の話が半分以上なので、「登場人物がなぜそうしたか」を追いながら聞くのが基本になります。
アナウンスの場所は、駅・空港・機内・店・遊園地・スタジアムなど。回によっては15題中6題がアナウンスということもありました。
第1部は家族・同僚・店員などの日常会話です。ひっかけは会話に出た語をそのまま含む誤答が多く、数字や時間のすり替え(「5分前」を「5分後」に変えるなど)も見られました。
10回すべてに出ていた単語
中1レベルの語・人名を除いて選びました。
| 単語 | 意味 | 10回中 |
|---|---|---|
| however | しかし | 10回 |
| decided | 決めた(decide) | 10回 |
| without | 〜なしで | 10回 |
| several | いくつかの | 10回 |
| offer | 申し出る・提供する | 10回 |
| instead | 代わりに | 9回 |
| therefore | したがって | 9回 |
| prepare | 準備する | 9回 |
| allowed | 許された(allow) | 9回 |
| reduce | 減らす | 9回 |
| information | 情報 | 8回 |
| customers | 客 | 8回 |
| increase | 増える・増やす | 8回 |
| technology | 技術 | 8回 |
| suggest | 提案する | 8回 |
| quality | 質 | 8回 |
熟語では、even though(〜だけれども)が10回中9回、make sure(確かめる)・not only A but also B・each other(お互い)が各8回、for example・on the other hand・instead of・due to・at first が各7回出ていました。
ここでもhowever・therefore・moreover といった「つなぎ語」が上位に来ています。長文のつなぎ語問題と、きれいに重なります。
まとめ:2級でやることは6つ
- 要約は毎回同じ3段落の型。「導入・利点・欠点」を1文ずつ書く練習を
- 意見論述は新しい技術の是非が続く。賛成・反対の理由を2つ言える準備を
- 大問1は熟語が約4割。単語帳だけでは足りない
- 単語は名詞・動詞で8割。ここから優先して覚える
- 長文は毎回2問がつなぎ語。意味を正確に
- リスニングは「なぜ」を聞く。聞こえた語が入った選択肢は疑う
創心館の英検対策について
創心館では、この記事と同じように過去問を1問ずつデータにして分析し、そのうえでオリジナルのテキストを作っています。5級・4級・3級・準2級・準2級プラス・2級の6冊です。
- 2級のテキストは全24回。1回50分の授業に合わせた構成です
- 問題・英文はすべてオリジナルで、過去問の英文は使っていません
- 全問を、作った人とは別の担当が正解を見ずに解き直し、答えが一致することを確かめています
- リスニング音声は本番に近い速さのものと、練習用のゆっくり版の2種類を用意しています
- 毎回の授業のはじめに単語テストがあります。2級では過去問によく出る順に並べた、1440語のオリジナル単語帳を使います
- 授業は単語テストで語彙を積み上げてから、大問1(単語・熟語)の回に進む順番にしています
要約・英作文の添削、二次試験(面接)の練習にも対応しています。
くわしくは英検対策のページをご覧ください。ご相談はお問い合わせからどうぞ。
※この記事の数字は、創心館が英検の過去問を1問ずつデータにして数えたものです。問題の内容は年度によって変わることがあります。
※試験日・検定料・合格点・試験時間・申し込み方法などは、公益財団法人 日本英語検定協会の公式サイトでご確認ください。

