2025年度に、英検に新しい級ができました。準2級プラスです。
創心館は英検の準会場です(住吉本部校)。申し込みと受験票の手配は塾が一括して行い、受験料も準会場の金額です。級の選び方から、ライティングの添削、二次試験の面接練習まで対応しています。英検対策だけのご受講もできます。
創心館の英検対策を見る›準2級と2級のあいだの級、ということは分かっても、「実際どんな問題が出るのか」「受ける意味はあるのか」は、情報がまだ多くありません。
そこで創心館では、新設以来の過去問5回分すべてを、1問ずつデータにして数えました。
結論から言うと、準2級プラスは「2級とまったく同じ形で、中身を軽くした級」でした。2級を目指す人にとって、これは大きな意味を持ちます。
創心館が調べた範囲
2025年度第1回から2026年度第2回までの5回分。新設以来のすべての回です。
5回とも公式の解答と放送原稿がそろっており、創心館で解いた答えと公式解答の食いちがいは全回ありませんでした。なお、この記事で扱うのは一次試験(筆記・リスニング)のみです。
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大問の構成は、2級とまったく同じでした
これが最大の発見です。
準2級プラスの大問の並び・問題数・リスニングの形式は、2024年度以降の2級とまったく同じでした。ちがうのは、英文の長さ・語彙のレベル・ライティングの語数が軽くなっていることだけです。
| 大問 | 内容 | 問題数 |
|---|---|---|
| 1 | 短文の語句空所補充 | 17問 |
| 2 | 長文の語句空所補充(説明文A・B) | 6問 |
| 3 | 長文の内容一致選択(A Eメール・B 説明文) | 8問 |
| 4 | 英文要約 | 1題 |
| 5 | 英作文(意見と理由2つ) | 1題 |
| リスニング | 第1部 会話・第2部 文章(各15問) | 30問 |
そして準2級にあって準2級プラスにはないものが3つあります。
- 会話文の文空所補充
- Eメール返信を書く問題
- リスニングの応答文選択(第1部で応答を選ぶ形式)
かわりに、要約問題が入ります。準2級にはなく、2級にはあるものです。
つまり「2級の練習台」として使えます
準2級から2級へ、いきなり挑戦すると、語彙のレベルも英文の長さも一気に上がります。
準2級プラスは、2級と同じ形式のまま、負荷だけを下げて練習できる級です。
| 項目 | 準2級プラス | 2級 |
|---|---|---|
| 要約する英文 | 約85〜92語 | 約142〜156語 |
| 要約の語数 | 25〜35語 | 45〜55語 |
| 英作文の語数 | 50〜60語 | 80〜100語 |
| 英作文のPOINTS(観点) | なし | 3つ提示される |
英作文の条件(POINTSなし・50〜60語)は準2級と同じです。つまり書く負担は準2級のまま、読む力と要約の力だけを2級に近づけていける、ということになります。
大問1は、4割が熟語でした
5回分で85問。種類ごとに数えると次のようになりました。
| 種類 | 問題数 | 1回あたり |
|---|---|---|
| 熟語 | 34問 | 6.8問 |
| 名詞 | 21問 | 4.2問 |
| 動詞 | 18問 | 3.6問 |
| 副詞 | 6問 | — |
| 形容詞 | 5問 | — |
| 文法 | 1問 | — |
単語が計50問(約59%)、熟語と文法で計35問(約41%)。
そして(11)〜(16)は5回とも熟語、(17)も5回中4回が熟語でした。
文法だけを問う独立した問題は、5回で1問だけ。ここも2級と同じ傾向です。
単語のほうは、50問のうち名詞と動詞で39問=約8割。覚える順番に迷ったら、名詞と動詞からです。
そして準2級と同じく、大問1で正解になった熟語34個は、すべて別の語句でした。同じ熟語のくり返しはありません。過去問の答えを覚えるだけでは足りない級だと言えます。
長文の空所は、毎回2問が「つなぎ語」
大問2(長文の語句空所補充)は6問。そのうち5回とも、毎回きっちり2問が「つなぎ語」を選ぶ問題でした。
実際に正解になったのは、Therefore(したがって)、Because of that(そのため)、In other words(言いかえると)、On the other hand(一方で)、Eventually(ついに)、In this way(このようにして)、As a result(その結果)、What is more(さらに)、In addition to(〜に加えて)などです。
ばらばらに覚えるのではなく、「因果」「追加」「対比」のグループに分けて覚えると、本番で選びやすくなります。
残りの空所も、空所の後ろにある具体例や言いかえから、まとめる語を選ぶ形が多く見られました。
要約問題は、5回とも同じ型でした
要約は準2級にはない問題なので、身構える方が多いところです。
でも調べてみると、5回とも英文の構成がまったく同じでした。
- 第1段落:導入(何が広まっているか)
- 第2段落:利点
- 第3段落:問題点(However などで始まる)
出された題材を日本語でまとめると、こうです。
- AIを日常で使う人が増えている → 利点と、自分で考えなくなる心配
- キャンプの人気 → 自然を体験できる利点と、けがへの注意
- 学校のグループ・プロジェクト → チームワークが身につく利点と、作業をしない人がいる不公平
- 家庭菜園の人気 → 新鮮な野菜が食べられる利点と、虫よけスプレーの使いすぎ
- 日本の街に多い自動販売機 → 災害時に役立つ利点と、電気の使いすぎ
「導入・利点・問題点」を1文ずつ書けば、それだけで形になります。公式の解答例は35語前後で、指定された語数の上限いっぱいでした。
練習では「具体例を省いて、幹だけを残す」ことを意識すると、語数に収まりやすくなります。
英作文は身近な社会の話題
店のレジ袋を使うのと家から袋を持っていくのはどちらがよいか/外国人旅行者にとって日本の駅は使いにくいか/有名な観光地の近くに住むのはよいことか/翻訳アプリは外国からの訪問者との会話に役立つか/旅行のとき友だちにおみやげを買うべきか
買い物・旅行・観光・アプリといった、生活に近い社会の話題が続いています。POINTS(観点)の提示がないので、理由2つは自分で出す必要があります。
リスニングは「人物の話」と「理由」
第2部で読まれる75題のうち、48題が人物の話。アナウンスが15題、説明文が12題でした。
設問では「理由」が目立ちます。第1部では75問中10問、第2部では75問中23問が理由を問うものでした。
第1部はほかに、発言内容が10問、次の行動が9問、次の行動の推測が2問です。
誤答の典型は、やはり放送の語をそのまま含む選択肢。正解のほうは言いかえになっています(free of charge → free など)。
場面はプール・美術館見学・スーパー・空港・フェリー・音楽祭・料理教室などでした。
5回すべてに出ていた単語
中1レベルの語を除いて選びました。5回すべてに出ていた語です。
| 単語 | 意味 | 単語 | 意味 |
|---|---|---|---|
| however | しかし | therefore | したがって |
| several | いくつかの | according (to) | 〜によると |
| decided | 決めた(decide) | experts | 専門家 |
| popular | 人気のある | extra | 追加の |
| worried | 心配して | share | 共有する・分ける |
| customers | 客 | online | オンラインで |
| improve | 改善する・上達する | daily | 毎日の |
| human | 人間(の) | — | — |
4回出ていた語には、local(地元の)、visitors(訪問者)、impact(影響)、environment(環境)、climate(気候)、economy(経済)、moreover(さらに)があります。
however・therefore・moreover といった「つなぎ語」が上位に来ているのは、大問2の傾向とも一致しています。
熟語では、according to(〜によると)、such as(〜のような)、decide to do(〜することに決める)、look for(〜を探す)、try to do(〜しようとする)、be worried about(〜を心配する)、on the other hand(一方で)が5回すべてに出ていました。
熟語については、創心館で選んだ約90の候補を過去問の英文から検索して数えたものです。すべての熟語を網羅したものではありません。
まとめ:準2級プラスは「2級への橋」です
- 大問の構成は2級とまったく同じ。英文と語数だけが軽い
- 大問1の約4割が熟語。(11)〜(16)はほぼ毎回熟語
- 単語は名詞と動詞で約8割
- 長文の空所は毎回2問がつなぎ語。意味のグループで覚える
- 要約は「導入・利点・問題点」を1文ずつ。2級と同じ型で練習できる
準2級に受かったあと、2級まで少し距離があると感じている方にとって、準2級プラスはちょうどよい踏み台になります。
創心館の英検対策について
創心館では、この記事と同じように過去問を1問ずつデータにして分析し、そのうえでオリジナルのテキストを作っています。新しい級である準2級プラスも、新設以来の全5回を分析したうえで1冊にまとめました。
- 準2級プラスのテキストは全20回。1回50分の授業に合わせた構成です
- 問題・英文はすべてオリジナルで、過去問の英文は使っていません
- 全問を、作った人とは別の担当が正解を見ずに解き直し、答えが一致することを確かめています
- リスニング音声は本番に近い速さのものと、練習用のゆっくり版の2種類を用意しています
- 毎回の授業のはじめに単語テストがあります。準2級プラスでは過去問によく出る順に並べた、1000語のオリジナル単語帳を使います
くわしくは英検対策のページをご覧ください。
「準2級プラスと2級、どちらを受けるべきか」といったご相談も、お問い合わせからお受けしています。
※この記事の数字は、創心館が英検の過去問を1問ずつデータにして数えたものです。準2級プラスは2025年度に新設された級で、過去問は5回分しかありません。今後の回で傾向が変わる可能性があります。
※試験日・検定料・合格点・試験時間・申し込み方法などは、公益財団法人 日本英語検定協会の公式サイトでご確認ください。

