英検準2級は、2024年度に問題の形が大きく変わりました。
「何が変わったのか」「どこから手をつければいいのか」が分かりにくい級です。
創心館は英検の準会場です(住吉本部校)。申し込みと受験票の手配は塾が一括して行い、受験料も準会場の金額です。級の選び方から、ライティングの添削、二次試験の面接練習まで対応しています。英検対策だけのご受講もできます。
創心館の英検対策を見る›創心館では、英検準2級の過去問を9回分、1問ずつデータにして数えました。
すると、新しい形式の7回すべてで、大問1の中身がまったく同じ構成だったことが分かりました。
創心館が調べた範囲
2023年度第1回から2026年度第2回までの9回分です。
このうち新しい形式(2024年度第1回以降)が7回、それ以前の形式が2回という内訳になります。
9回すべて公式の解答で答え合わせをしており、リスニングの原稿も9回分そろっています。以下、「新形式」と書いたものは7回分の数字です。
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大問1は7回とも「名詞4・動詞4・形容詞1・副詞1・熟語5」
これが、今回いちばん驚いた結果です。
新形式の大問1は15問。その内訳が、7回とも一字一句ちがわず同じでした。
| 種類 | 毎回の問題数 |
|---|---|
| 名詞 | 4問 |
| 動詞 | 4問 |
| 形容詞 | 1問 |
| 副詞 | 1問 |
| 熟語 | 5問 |
つまり単語10問・熟語5問。そして(11)〜(15)の5問は、7回とも熟語でした。
さらに大きいのが、文法だけを問う独立した問題が、新形式7回で1問も出ていないことです。
それ以前の2回では6問出ていました(過去完了、関係副詞 where、by the time の後の時制など)。
ここから言えることははっきりしています。準2級の大問1は、語彙に時間をかけるのがいちばん効率的です。
でも「過去問の答えを覚える」だけでは足りません
ここが準2級の難しいところです。
大問1で正解になった熟語を9回分すべて並べると、49個ありました。そのうち、2回正解になったものは1つもありません。
単語のほうも、2回正解になったのは erase(消す)と respect(尊敬する)の2語だけでした。
4級や5級なら、過去問を解いて答えを覚えることがそのまま得点につながります。
けれど準2級では、同じ答えはまず戻ってきません。過去問は「出方を知るため」に使い、語彙そのものは熟語帳・単語帳で幅広く広げる必要があります。
なお大問1は4割ほどが A・B の会話形式でした。会話でよく使う言い回しも、あわせて押さえておきたいところです。
Eメール問題は、7回連続で同じ型でした
2024年度から、ライティングが英作文の1題から、Eメール返信(40〜50語)を加えた2題になりました。
このEメール問題が、見事なまでに型どおりです。新形式の7回とも、次の形でした。
- 外国人の知り合いから届いたメールに返信する
- 下線が引かれているのは、7回とも「a +名詞」の形(a library、a new stadium など)
- その下線部について質問を2つ書く
- 相手から聞かれるのは、7回とも「今後〜は増える/広まる/重要になると思うか」という将来予想
題材を日本語でまとめると、駅の近くの図書館にカフェがあった/新しいスタジアムでスポーツ観戦をした/湖でボートに乗り鳥を観察した/温水プールのあるスポーツセンター/お年寄り向けの無料バス/清掃イベント/新しい枕と睡眠を記録するアプリ、といったものでした。
型が決まっているということは、練習した分だけ得点になるということです。
「将来予想に答える文 → 下線部について質問を2つ」という骨組みを先に決めてしまえば、本番で迷いません。
英作文のテーマは「生活習慣」と「身近な機器」
意見を書く英作文(50〜60語)のテーマを9回分で分けると、学生・子どもの生活習慣が4回、スマホなどの機器・家電が4回、社会の話題が1回でした。
病院は週末も開いているべきか/学生が夏休みの学習計画を立てるのはよいことか/学生が朝早く起きて勉強するのはよい考えか/スマホを持っている人がタブレットも持つのはよい考えか/子どもが毎日の寝る時間を自分で決めるのはよいことか/スマホでメモをとるのはよい考えか/学生が本の感想を友だちと伝え合うのはよいことか/家事をするロボットは家族にとってよいか/家にテレビは必要か
どれも中高生が自分のこととして考えられる話題です。日ごろから「自分はどちらの立場か、理由は2つ言えるか」を考えておくと、そのまま使えます。
2024年度の変更点をまとめます
| 項目 | 変更前 | 変更後 |
|---|---|---|
| 大問1 | 20問 | 15問(文法の独立問題3問がなくなった) |
| 大問3 | 物語文2問+説明文3問 | 物語文2問のみ |
| リーディングの選択問題 | 37問 | 29問 |
| ライティング | 英作文1題 | Eメール+英作文の2題 |
大問2・大問4・リスニングの問題数と形式は変わっていません。
長文もリスニングも「理由」がよく問われます
設問の種類を数えていて、はっきり出たのがこれです。
- 長文(大問4Bの説明文)の設問で最も多いのは「理由」で8問
- リスニング第3部の設問でも「理由」が最も多く、90問中17問
- リスニング第2部でも「理由」が8問、「電話の目的」が6問、「次の行動」が5問
読むときも聞くときも、because や so の前後、However のあとに注意を向けること。これだけで拾える問題が増えます。
リスニングのひっかけも、はっきりしています。放送に出てきた語をそのまま使った誤りの選択肢が多く、「誰の行動か」「いつのことか」を取りちがえさせる形も目立ちました。
第3部で読まれる文章90本のうち、人物の話が55本、アナウンスが19本、説明文が16本です。アナウンスの場所は店内・機内・学校・空港・駅・動物園・プール・コンサート会場などでした。
長文の題材
大問3は9回とも物語文で、主人公の悩み → 周りの人の助言や出来事 → 気持ちの変化、という流れが多く見られました。設問も「心情」「心情の変化」が中心です。
大問4Bの説明文は、昔からある物や文化の変化が4回(ゲームセンター、ドライブインシアター、地方新聞、塩)、動物が3回、環境・暮らしが2回でした。
9回すべてに出ていた単語
中1レベルの語・人名を除いて選びました。9回中9回、つまり毎回出ていた語がこれだけあります。
| 単語 | 意味 | 9回中 |
|---|---|---|
| however | しかし | 9回 |
| important | 重要な | 9回 |
| while | 〜する間に/〜の一方で | 9回 |
| own | 自分自身の | 9回 |
| another | もう1つの、別の | 9回 |
| decided | 決めた(decide) | 9回 |
| during | 〜の間に | 9回 |
| several | いくつかの | 9回 |
| probably | たぶん | 9回 |
| college | 大学 | 8回 |
| enough | 十分な | 8回 |
| instead | その代わりに | 8回 |
| experience | 経験 | 8回 |
| local | 地元の | 7回 |
| actually | 実は | 7回 |
| environment | 環境 | 7回 |
熟語では、look for(〜をさがす)、decide to 〜(〜することに決める)、would like to 〜(〜したい)、in the future(将来)、because of 〜(〜のために)、for example(たとえば)、find out(調べてわかる)、make sure(確かめる)、right away(すぐに)あたりが、くり返し出ていました。
まとめ:準2級でやることは5つ
- 大問1は単語10・熟語5で形が固定。文法の独立問題は出ていないので、語彙に時間を使う
- 同じ答えはくり返されない。過去問の暗記ではなく、語彙を広げる
- Eメール問題は型が7回連続で同じ。骨組みを決めて練習する
- 長文・リスニングとも「理由」が最多。because / so / However に注意
- リスニングは聞こえた語が入った選択肢を疑う
創心館の英検対策について
創心館では、この記事と同じように過去問を1問ずつデータにして分析し、そのうえでオリジナルのテキストを作っています。5級・4級・3級・準2級・準2級プラス・2級の6冊です。
- 準2級のテキストは全24回。1回50分の授業に合わせた構成です
- 問題・英文はすべてオリジナルで、過去問の英文は使っていません
- 全問を、作った人とは別の担当が正解を見ずに解き直し、答えが一致することを確かめています
- リスニング音声は本番に近い速さのものと、練習用のゆっくり版の2種類を用意しています
- 毎回の授業のはじめに単語テストがあります。準2級では過去問によく出る順に並べた、1200語のオリジナル単語帳を使います
- 授業は単語テストで語彙を積み上げてから、大問1(単語・熟語)の回に進む順番にしています
「同じ答えは出ない」という準2級の性質を考えると、語彙をどれだけ広げられるかが勝負になります。
くわしくは英検対策のページをご覧ください。ライティングの添削や二次試験(面接)の練習にも対応しています。
※この記事の数字は、創心館が英検の過去問を1問ずつデータにして数えたものです。問題の内容は年度によって変わることがあります。
※試験日・検定料・合格点・試験時間・申し込み方法などは、公益財団法人 日本英語検定協会の公式サイトでご確認ください。

